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インタビュー

cali≠gari “春の日”

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2013年04月03日 18:00

更新: 2013年04月03日 18:00

インタヴュー・文/土田真弓



cali≠gari



[ interview ]

2009年の復活宣言以降、マイペースな活動を続けているヴィジュアル系バンド・cali≠gariが、前作『11』から1年3か月ぶりとなるニュー・シングル“春の日”をリリースする。桜井青(ギター)と石井秀仁(ヴォーカル)という2人のソングライターが双璧を成すバンドだけに、近年のシングルは各々の楽曲を表題に据えた2ヴァージョンを同時リリースという方法が定番化しつつあったものの、このたび7インチ盤/CD盤で到着した2形態は、どうやら様子が異なる模様。その理由に始まり、メンバー同士がほとんど顔を合わせずに楽曲を制作する同バンドの手法が生んだハプニングなど、新作が完成するまでの珍道中を絶妙の掛け合いで2人が語る。



テーマは〈春っぽさ〉



石井「(本誌をパラパラと見ながら)……おおっ!? コンラッド・シュニッツラーのアルバム出るの? マジで!? なにこれ新譜? 上にカール・バルトス(の新作のレヴュー)もありますもんね。でもこれ再発じゃない? このジャケットのやつ、持ってますもん」

桜井「……(エリック・)クラプトン、老けたなあ~。マジで老人じゃん。もう65か……」

石井「(コンラッドのレヴューを読んで)あ、リマスターとかなんですね。bounce読んでコンラッド・シュニッツラーの再発を喜んでる人がいるヴィジュアル系バンドなんで、cali≠gariも誌面に載せてください。いまさらですけど、特にわれわれ2人はちょっと変わったヴィジュアル系なんですよ」

――確かにちょっと変わったヴィジュアル系です。

石井「知ってます? ドイツ人のコンさん。クラスターの初期のメンバーなんですよ」

――コンさんは存じ上げておりますが、それはさておき……。

桜井「ところでマイブラの新作っていいんですか?」

石井「あれ、ちょっと聴いたけど、絶対に新作じゃないですよね? 昔録ってたやつですよね? リアルタイムの音源じゃないですよね、あの音は……」

(ここから本誌353号を読みながらそれぞれ勝手に喋る、という時間が15分ほど続く)

桜井「……土田さん、ウチらの取材、面倒臭いなって思ってるでしょ(笑)?」

――思ってませんけど、そろそろインタヴューを始めてもいいですか?

石井「始まってたんじゃないの?」

――まったく“春の日”の話をしてないんですが……(笑)。では始めますと、今回のシングル、4曲とも同じ方向に振り切れてません?

桜井「それはたまたまでしょ。でも〈春っぽいもん作る〉って言ってたよね?」

石井「んん!? 俺が?」

桜井「“ウォーキング! ランニング! ジャンピング! フライング!”とか」

石井「だって、その前に“春の日”が入るっていうのはもう決まってたじゃん」

桜井「そう、あとは〈犬の日〉と」

石井「カヴァーね」

桜井「〈何やろう? じゃあ岡村(靖幸)さんのをやろうよ〉って。それで僕は“チャームポイント”をやりたかったんですけど、石井さんがどうしても“Dog days”をやりたいって」

石井「いやいやいや、それは完全に嘘です(笑)」

――“Dog days”はベスト盤の『早熟』で聴ける曲ですね。オリジナル・アルバムには未収録で。

石井「そうですよね。だけどすげえキャッチーで、ゲスト・コーラスでCHAKAまで入ってるよ、みたいな。そういうのがcali≠gariには似合ってるよ、みたいな感じがしませんか? 俺はね、“ベジタブル”もいいかなって思ったんですよ。だけど青さんも“Dog days”が好きだって言ってたから、じゃあそれで、って」

――では最初の段階で、青さんの“春の日”と石井さんの“ウォーキング! ランニング! ジャンピング! フライング!”と“Dog days”のカヴァーを収録することが決まっていて、それぞれで制作していたと。

桜井「そうです。それであと1曲がどうなったかっていうと、まあアナログ盤には石井さんの“ウォーキング! ランニング! ジャンピング! フライング!”と“春の日”が入りますよね? そしてCD盤には“春の日”と、“Dog days”と、あと石井さんの曲が入ります。だけどそれがいつの間にか既存曲のリメイクになってて(笑)」

――あれ?

石井「そうそう……いや、そうじゃなくて。俺から言わせてもらうと、CD盤に3曲が入ります、その3曲目は、なぜか石井さんの曲が入りますってことになってるっていうね」

桜井「それはだってさ、暗黙の了解じゃない?」

石井「それで、まあ曲を作ったんだけど、この一連のなかに入れるとおかしなことになるような曲になってしまったから、やめとこうって。で、時間ないし、それだったら既存曲っていうかね、過去のやつがあったんで、〈そんなんとかどうかね?〉って言ったら、〈(不満気な口調で)そんなんだったら、僕が作りますよ!〉って青さんが」

桜井「そんな言い方はしてないでしょ(笑)? そんなさ、出来ちゃったのはブラック・サバスみたいな曲かもしれないけど」

――春っぽいシングルのなかにブラック・サバスは確かに……(笑)。

石井「どっちかっていうとそんな感じですよ。〈“春の日”とか言っといて、すっごい暗い曲とかあったらおもしろいよね〉って青さんと話してて、ちょっとそういうのを作ろうかと思ったら、ホントにそういう感じになっちゃって。もう帰ってこれなかった(笑)」

桜井「そんなんなっちゃったけど、もう時間がないわけですよ。だから“ギャラクシー”(2001年作『第6実験室』収録)を録り直そうっていう話だったんですけど、〈いや、ちょっと待って!〉って。新譜に昔の曲を入れたりするっていうのはね、もういろんなバンドがやってるし、曲を作る時間がないからそういうのを入れるっていう考え方は僕、やだなって思ったんですよ。だから時間ないけど、できる限り僕がやります、って。もうお客からしたらがっかりですよね。“春の日”が僕の曲で、カップリングにも石井さんの曲じゃなくて僕の曲が入ってるってことで(石井、横で爆笑)」

――そんなことはないですから(笑)。

桜井「マジがっかりですよ。ショッキングですよ(石井、さらに爆笑)」


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