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インタビュー

新しいポップ・スタンダードを作り出す仲間たち

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年05月22日 03:00

更新: 2008年05月22日 17:25

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/出嶌 孝次

 歌い手としてのジェイミーを世に知らしめたのは、もとより交流の深かったマシュー・ハーバートのビッグバンド作品で披露した“Everything's Changed”だろうか。ただ、もっとも重要なのは、過小評価されすぎな奇才と呼びたいモッキーとの交流だ。彼や、彼の導きによるゴンザレス&ルノー・ルタンの参加が『Multiply』の浮き立つような仕上がりに貢献したのは間違いない。そしてそれ以降、このサークルはコンスタントに良作を送り出しているのだ。まずモッキーの傑作『Navy Brown Blues』では、ボブ・ドロー使いの“One Of A Kind”など数曲をジェイミーがプロデュースして歌も披露。そこにも参加したゴンザレス&ルタンはジェーン・バーキンの意欲作『Fictions』にもモッキーとファイストを動員し、ジェイミーも“Home”などでマイクを握っている。そして、ゴンザレス&ルタンとモッキーにとっては異例のヒット作となったファイストの『The Reminder』でもジェイミーは“So Sorry”に参加していた。同じ面々によるテキ・ラテックス作品も含め、クラブ・ミュージック以降の手触りを持ったポップスの最新型はこの界隈から生まれてくるのだ……とか思ってたら、ゴンザレスの新作『Soft Power』ではピアノとクラップがゴキゲンな名曲“Working Together”にジェイミーが参加! この流れはまだ続いていきそうだ。

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