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インタビュー

RYO the SKYWALKER(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年07月07日 13:00

更新: 2005年07月21日 19:26

ソース: 『bounce』 266号(2005/6/25)

文/大石 始

普通のことを歌えるようになってきた

『Still On Journey』(=旅の途中)と題された前作に続く新作のタイトルは、シンプルに『COME HOME』。

「今回のアルバムは、ファースト・アルバム(『RYO the SKYWALKER』)から数えて3部作のシメ。自分が家に帰ってきたという意味と、俺が帰ってきたからみんな遊びに来いよ!!という意味が詰まったものにし
たくて」。

 RYOいわく、前半はハードコアなダンスホール・チューンが続く〈ただいまサイド〉。かたや後半はゆったりとしたミディアムが続く〈おかえりサイド〉。「こういう構成のほうがひとつの物語になるんですよ」と話すように、前作『Still On Journey』と同様の物語的構成がなされている。前半の〈ただいまサイド〉は、“Iko×Iko”“Gimme Ur Vibes”“Survival”といったお馴染みのジョグリン・チューンが並ぶ。意外にも初コンビ・チューンだというTAKAFINとの“Thunder Roll”、ジャマイカへの憧れを現在の視点から歌う“JA-JA LINK”……また一段と声が太くなったような気がするのだが?

「それは最近よく言われますね。自覚?……うーん、それはあります。それと、同じガナリでも多少は強弱をつけられるようになってきたかな」。

 一方後半の〈おかえりサイド〉では、数々の名曲を残してきた彼の歌心がジンワリと染み出してきて、ファンならば〈待ってました!〉といった感じのチューンが続く。
「後半は内面の話ばっかなんですよ。人間なにがあるかわからない、極端にいえば、いつ死ぬかわからないし……単純に言うと歳なんかも知れないですけど(笑)、こういうふうにやれてるうちにホンマに言いたいことを言っとかないと後悔すると思った。それと僕が死んでも、録音物は永遠に残るじゃないですか。だからこそいいもんを残さなくちゃいけない。もっとレゲエを飛び越えたところで言わなあかん部分に目を向けられたんですよね」。

 そんな思いが込められた曲のひとつが、先行シングルともなった“Seize The Day”。前作でいえば“FREE”のような泣きのミディアム・チューンだが、リリックはさらに研ぎ澄まされ、彼のなかで〈歌うべきこと〉がさらにはっきりとしてきたことがわかる。続く“Day-Oh”は、「この形で完成してホントに良かった。ムッチャ苦労したんですよ」というミディアムで、リリックでは少年時代の夏の風景が切り取られている。それにしても、〈姉貴のおでこに種ふいたらおこられた〉なんて一節が彼の口から出てくるとは!!

「いままでは〈俺は普通の歌手やない、レゲエDJなんや!〉っていうところに力が入ってて、それゆえに言葉を複雑に踏んだりとかしてたんだけど、今回は普通の日本人として、レゲエを使って思ってることを言えた。それって、DJというものが自分のなかであたりまえになってきてるからだと思うんですよね。だから、かえって普通のことを歌えるようになってきたというか」。

 加えて、スティーリィー&クリーヴィーに「ジャングルを作ってくれって頼んだ」という“Hide & Seek”(Reggae Disco RockersのMika Arisakaをフィーチャー)、レゲエDJをカウボーイに準えた“Burn Sky”、アルバムのラストを切なくシメる“to the future”……と、インタールードを含めた全13曲を収録。ジャマイカへの憧れから始まったRYOのレゲエ道は、この『COME HOME』でひとまずのゴールを迎えた。だが、もちろん、ここから新たな旅が始まるのである。

「ライヴ地獄はもう始まってるんですよ(笑)。もうバチコーン!!いってやろうかって思ってます」。
▼RYO the SKYWALKERの客演作品を一部紹介。

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