新旧ストーンズ・メンバーが全面バック・アップしたトリビュート作

イギリスの凄腕ピアニスト“ベン・ウォーターズ”が、ローリング・ストーンズ初期ピアニスト“イアン・スチュワート”に捧げたトリビュート・アルバム。本作コンセプトに賛同したストーンズの面々、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド、チャーリー・ワッツ、さらにビル・ワイマンと新旧ストーンズ・メンバーが参加し全面バック・アップ!
30代半ばにしてブギウギの名手と賞賛されるイギリスのブギウギ・ピアノ・プレイヤー、ベン・ウォーターズ。ソロ・アーティストとして活躍しながら数々のトップ・ミュージシャン達とも共演を果たしており、ミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)、チャック・ベリー、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)といった大御所達からも高い評価を受け、そのスキルとテクニックはストーンズのチャーリー・ワッツのソロ・バンドでもいかんなく発揮されている。そんなベンのアルバム『ブギー・4・スチュ』は、ストーンズの初期ピアニストだった故イアン・スチュワート(通称”スチュ”)に捧げるトリビュート・アルバム。生前のスチュが愛してやまなかったアメリカ黒人音楽を中心にレイ・チャールズ、ビッグ・メイシオ、ジミー・ヤンシー、ビッグ・ジョー・ターナーなど、通好みの選曲で魅せてくれるこのアルバムだが、驚かされるのが豪華参加メンバーの面々だ。ミック・ジャガー、キース・リチャーズというストーンズ勢をはじめ、スクイーズの一員でイギリスではTV番組ホストとして人気のジュールス・ホランド、ベンのいとこであるPJハーヴェイらが参加、スチュへの敬意と愛情がひしひしと伝わってくるプレイを聴かせてくれる。
アルバムのハイライトは、ボブ・ディランのカヴァー「ウォッチング・ザ・リヴァー・フロウ」。ディランが1971年にシングルで発表したこの曲だが、本作ではミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッドというストーンズの全メンバーに、1992年に脱退したベーシストのビル・ワイマンが合流。『ブラック・アンド・ブルー』(75)から『スティール・ホィールズ』(89)までのラインアップであり、1990年の初来日公演と同じ顔ぶれのストーンズが復活しているのである。ストーンズにとっては2005年の『ア・ビガー・バン』以来となるスタジオ新音源、1995年の「ライク・ア・ローリング・ストーン」以来のボブ・ディラン・ナンバーへの挑戦など、ストーンズ・ファンにとっても興味の尽きないナンバー。参加ミュージシャン達にとっても、親しい友人だったスチュへの思いを込めた入魂の演奏となっている。さらに「ウォリード・ライフ・ブルース」ではキースとロニーが交互にリードヴォーカルをとりチャーリーがゲスト参加。「ルーミン・ハウス・ブギー」ではキースとビルがゲスト参加。合計キースが3曲、チャーリーが6曲、ロニーが2曲と、ストーンズの全面バックアップを得ているのが本作だ。
本編ラストの「ブリング・イット・ホーム」(サム・クックのカヴァー)と日本盤ボーナストラックとして13曲目に収録されている「シカゴ・コーリング」は生前のイアン・スチュワートが自らのバンド、ロケット88と共に出演した1984年のモントルージャズフェスティヴァルの未発表音源ライヴ音源。スチュが亡くなる前年の演奏だ。
プロデュースを手がけているのはグリン・ジョンズ。ビートルズやストーンズ、レッド・ツェッペリンなどを手がけてきた大ベテランだ。また、ジャケット・アートワークを担当するピーター・ブレイクは、ビートルズ『サージェント・ペパーズ~』を手がけたアーティスト。イアン・スチュワートの肖像は、本作用に描きあげたものだ。
英国ロックを代表する偉大なるミュージシャン達、そしてシーンを脇から支えてきた面々の力を得た本作『ブギー・4・スチュ』は、ブリティッシュ・ロックの豊潤なる奥深さを感じさせる作品に仕上がっている。
参加ミュージシャン:ベン・ウォーターズ[ピアノ、ヴォーカル] / ミック・ジャガー[ヴォーカル、ハーモニカ] (ローリング・ストーンズ] / キース・リチャーズ[ギター、ヴォーカル] (ローリング・ストーンズ) / ロニー・ウッド[ギター、ヴォーカル] (ローリング・ストーンズ) / チャーリー・ワッツ[ドラムス] (ローリング・ストーンズ) / ビル・ワイマン[ベース] (元ローリング・ストーンズ) / ジュールス・ホランド[ピアノ] (スクイーズ、英BBCのTV番組『レイター・ウィズ・ジュールス・ホランド』司会) / PJハーヴェイ[ヴォーカル、サックス] 他
【日本盤限定ボーナストラック2曲収録/SHM-CD仕様/日本語解説付】
【収録曲】
1.BOOGIE WOOGIE STOMP
2.ROOMIN HOUSE BOOGIE
3.WORRIED LIFE BLUES
4.BOOGIE FOR STU
5.MAKE ME A PALLET
6.MIDNIGHT BLUES
7.LONELY AVENUE
8.WATCHIN THE RIVER FLOW
9.ROLL EM’ PETE
10.SUITCASE BLUES
11.BRING IT ON HOME
12.KIDNEY STEW*
13.CHICAGO CALLING*
*日本盤限定ボーナストラック
★こちらもストーンズ・メンバー参加!
掲載: 2011年04月04日 14:27
更新: 2011年04月06日 17:35