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メガデス最終作発売記念!"大佐"最後の号令ーーインテレクチュアル・スラッシュ狂乱の系譜

毎月11日はハードロック・ヘヴィメタルの日

メロイックサイン🤘をすると11に見える、ということで毎月11日は“ハードロック・ヘヴィメタルの日”!
「ビッグ4」の一角として君臨し続けてきたメガデスが、その名を冠した17枚目にして最後となるスタジオアルバム『Megadeth』をリリースします。

メガデスが最後となるスタジオアルバムをリリースする事実は、単なる新作発表の域を超え一つの時代の終焉と完成を意味しています。デイヴ・ムスティンという一人の音楽家が、1983年にメタリカを解雇された直後から抱き続けた復讐心と情熱は、40年以上の歳月を経て、自らが定義した「インテレクチュアル(知的)・スラッシュメタル」の究極形へと辿り着きました。デイヴ・ムステインが「トップにいるうちに、自らの条件で幕を引く」と決断したこの歴史的転換点となる作品と、バンドが構築した音楽ジャンルの深層を掘り下げていきます。

Rattle Your Goddamn Head!

メガデス最終作発売記念!"大佐"最後の号令ーーインテレクチュアル・スラッシュ狂乱の系譜

 
メガデス特集 目次
  1. ニューアルバム『Megadeth』:キャリアの原点へ回帰する「完結編」
  2. The Load Of The Riffs:メガデス名盤紹介
  3. インテレクチュアル・スラッシュの深淵:メガデスが提示した「音楽的知性」の系譜
  4. あとがき~私とメガデス
 

ニューアルバム『Megadeth』:キャリアの原点へ回帰する「完結編」

本作は単なる新作ではなく、ムステインが40年以上の音楽人生を総括し、「円環を閉じる(Close the circle)」ための記念碑的作品です。

「怒らず、悲しまず、俺たちのために喜んでほしい。この数年間を一緒に祝おう」――デイヴ・ムステイン

伝説の共作曲「Ride The Lightning」をセルフカヴァー

最大の注目点は、1984年にメタリカが発表した名曲「Ride The Lightning」のセルフカヴァー収録です。ムステイン、ジェイムズ・ヘットフィールド、クリフ・バートン、ラーズ・ウルリッヒの共作であるこの曲を、自身のキャリアの最後を飾るアルバムに含めることは、彼がメガデス結成以前に持っていた創造性の原点へと回帰することを意味しています。

初期Metallica屈指の名盤!1~2の流れが完璧!タイトル曲のリフのヒリ付き感はまさにムステイン印!

身体的限界を超えた「魂の咆哮」

ムステインは現在、ギター演奏に激痛を伴う「デュピュイトラン拘縮」や重度の関節炎、脊椎の問題に直面しています 。しかし、本作ではフィンランドの神童テーム・マンティサーリ(G)を迎え、かつてのマーティ・フリードマン時代を彷彿とさせる緻密なツインギターの掛け合いを復活させました。先行シングル「Tipping Point」や超絶技巧が炸裂する「Let There Be Shred」は、まさに彼らが定義したスタイルの究極形と言えます。

楽曲構成と音楽的深層:インテレクチュアル・スラッシュの完成

本作『Megadeth』のトラックリストは、ムスティンがこれまで追求してきた「知的な攻撃性」を体現する11曲で構成されています。先行シングルとして公開された「Tipping Point」は、複雑なギターリフと政治的な鋭さを持つ歌詞が融合した楽曲であり、ビデオクリップでのムスティンの拷問描写は、彼が音楽に捧げてきた苦闘を視覚化したものと言えるでしょう。

■収録曲

01. ティッピング・ポイント
02. アイ・ドント・ケア
03. ヘイ、ゴッド?!
04. レット・ゼア・ビー・シュレッド
05. パペット・パレード
06. アナザー・バッド・デイ
07. メイド・トゥ・キル
08. オベイ・ザ・コール
09. アイ・アム・ウォー
10. ザ・ラスト・ノート
《ボーナストラック》
11. ライド・ザ・ライトニング
《日本盤限定ボーナストラック》
12. ザ・ラスト・ノート (インストゥルメンタル)

 

The Load Of The Riffs:メガデス名盤紹介

 

『Killing Is My Business...And Business Is Good』

1985年にリリースされたMegadethの原点となるファーストアルバム。目的としていた解雇されたMetallicaよりも速く、より重い音楽を作ることを具現化した数あるMegadethの作品の中でも群を抜く超攻撃的な作品!メタリカの「The Four Horsemen」よりも遥かに速くアグレッシブなオリジナル・バージョンの「Mechanix」収録。

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『Peace Sells...But Who's Buying?』

1986年にリリースされた2ndアルバム。デビュー作の熱狂を引き継ぎつつ、さらにタイトなリズムと複雑なギターワーク、そして政治的・社会的な洞察に満ちた歌詞を融合させたことで、メガデス独自のスタイルである「インテレクチュアル(知的)・スラッシュメタル」を具現化させた作品。ファンタジー的なテーマを排除し、現実世界の腐敗や戦争への冷笑を綴った内容は、当時のメタル界に大きな衝撃を与えた。スラッシュメタル・シーンの頂点へと登り詰める決定打となった、歴史的かつ象徴的な名盤!

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『Rust In Peace』

1990年にリリースされた4枚目のアルバム。マーティ・フリードマン、ニック・メンザを迎えた、いわゆる「黄金期」と呼ばれるラインナップで制作された最初のアルバム。まさに捨て曲などない完璧なアルバムなのだが、マーティ屈指の美しいギターソロ(特に後半)が炸裂する「Tornado of Souls」は落涙不可避。2023年の武道館での奇跡の共演はもはや伝説(映像化お願いします…)

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『Dystopia』

2016年にリリースされた15枚目のアルバム。ギターはキコ・ルーレイロ、ドラマーはクリス・アドラー。2010年代のアルバムは悪くはないけどMegadethならもっといけるはず、と毎回不完全燃焼感がついて回っていたが、ここにきて初期の鋭利でテクニカルなスラッシュ・メタルへと回帰した名作が爆誕。12回以上のノミネートをしながらついにグラミー賞を受賞したきっかけにも十分だった作品。

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『ア・ナイト・イン・ブエノスアイレス』

2005年にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われた伝説的な公演の模様を収録したMegadeth屈指の名ライヴアルバム!アルゼンチンのファンの熱量は凄まじく、観客がギターリフに合わせて歌うライヴ特有の熱気と一体感がそのままパッケージされた名演が楽しめる。

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リフの道はまだまだ続く:そのほかの名盤たち

インテレクチュアル・スラッシュの深淵:メガデスが提示した「音楽的知性」の系譜

「インテレクチュアル(知的)・スラッシュメタル」――。
それはデイヴ・ムステイン自身が提唱した、メガデスの代名詞です。単に速さと激しさを競うだけでなく、複雑なギターリフ、緻密な楽曲構造、そして政治・社会の闇を鋭く突く知的な歌詞の融合…

メガデスの影響は、同時代のスラッシュメタルバンドだけでなく、後のプログレッシブ・メタルやテクニカル・デスメタルにも波及しています。ムステインは、ジャズやフュージョン、クラシック音楽の構造をスラッシュメタルの激しさの中に持ち込みました。特に初期のメンバーであるクリス・ポーランド(G)やガル・サミュエルソン(Dr)がジャズ・フュージョンのバックグラウンドを持っていたことは、メガデスのリズムセクションに独特の「スウィング」と複雑なシンコペーションをもたらしました。

このスタイルがいかにしてメタル界を席巻したか。その魅力をより深く理解するために、併せて聴くべきスラッシュメタル名盤を厳選しました。

インテレクチュアル・スラッシュ狂乱の系譜

 

■Coroner『R.I.P.』

スイスの精密機械とも称される技巧派トリオによる1987年のデビュー・アルバム。ヒリついた冷たい音の塊がギチギチに詰め込まれたようなサウンドが焦燥感を煽る。スラッシュメタルの攻撃性とプログレッシブな知性を融合させた金字塔的作品。

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■Watchtower『Energetic Disassembly』

テクニカル・スラッシュの始祖による1985年に発表したデビュー・アルバム。頻繁な変拍子(タイムチェンジ)、目まぐるしく変化するテンポ、そして複雑怪奇なギターリフが全編を支配しています。Dream Theater、Testament、Annihilator、Deathといった名だたるバンドに多大な影響を与えた。

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■Havok『V』

現代スラッシュメタルムーブメント復活の旗手でもあるコロラド州出身のスラッシュメタルバンドが2020年にリリースしたアルバム。前作『Conformicide』で見せたテクニカルな路線を継承しつつ、より洗練された楽曲構成が特徴。変拍子や複雑なリフ、緩急をつけた展開など随所にムスティニズム(?)なアプローチが見られる。80年代のオールドスクールな熱量と、現代的なタイトでクリアなサウンドが見事に融合した名盤!

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■Angelus Apatrida『Angelus Apatrida』

スペインのスラッシュメタルバンドによる2021年に発表した7枚目のアルバム。時にデイヴ・ムステインを彷彿とさせるメロディックなスナール(唸り)を使い分け、スラッシュ特有の攻撃性と知的なキャッチーさを両立。アルバム全体が「怒り」に満ちたアグレッシブな内容ですが、同時に緻密に計算された構築美とメロディの良さが際立っており、まさに「インテレクチュアル」な側面を持つバンドです。

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まだまだ続くインテレクチュアルな名盤たち

あとがき~私とメガデス

『United Abominations』のSleepwalkerを聴いた時、完全にHoly Warsの再来を確信した自分は、前年にサマソニとラウドパークでBIG4全員を1年で制覇するSSSランクのトロフィーコンプリートをしたという自負も最高潮に達しており迷わず2007年の中野サンプラザに参加。

1曲目に待望のSleepwalkerのイントロ(多分演奏ではなく音源)が流れて滾ったのも束の間、本編が速くて焦ったのを覚えています。ロードオブザリングパロディ(The Load Of The Riffs 名盤紹介エリアのタイトルで使いましたw)のダサかっこよくない(柄も小さめでツアーデイトも無し)Tシャツをもやりながら記念に買い帰路につこうとしたのですが、裏の駐車場にデカいツアーバスらしき車を発見。結構歩道からは遠かったのですが、ムステインが見れるんじゃないかとスイッチが入ってしまい待ってみることに。

30分くらい待ったと思いますがいかんせん遠くてよくわからず、ムステインだろうと思われる人物にその辺のファン全員(15人くらい)で叫んだりしたのですがすぐバスに乗り込んでしまいました…と思ったら歩道まで来てくれてファンにサインしはじめたんです!!!1~2分くらいの出来事だったので僕はサインはもらえませんでしたが、目の前のムステインの笑顔と「Thank You Tokyo Thank You」という生声を聞けたのが最高の思い出です。

これが本当にラストなのか、メガデスはメタルバンドとして存在が当たり前すぎるバンドとして、今でも信じられない自分がいますがはたして…


ーーー数年後ーーー
大佐「ソロアルバムが完成したんだがレコード会社の担当に聴かせたら、なんてこったこりゃどう聴いてもMegadethだ!なんて言うもんだからMegadethで出すことにしたんだ」
とか無くはないような…(笑)

 

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ハードロック・ヘヴィメタルの日 過去の記事はこちら

 

メタルの日著者プロフィール

初めてリアルタイムで発売されたメタリカはセイントアンガーという後追いメタラー。一番好きなメタルはスラッシュメタル。

高校の同級生に借りたMDに入っていたヌンチャク(KCHC)に衝撃を受け、ジャパニーズハードコアを聴き始めるが大学時代の洋服屋の店長の影響でUKハードコアやサイコビリー、ジャパコアなどハード系のパンクに一通りはまる。当時はメロコア/ポップパンクやミクスチャー全盛期だったのに反発し逆張りのような形でラバーソールを脱ぎ捨て、メタルを聴き始めアイアン・メイデン、モトリー・クルーなどのパッチGジャンを作る。
パンク、メタル両サイドから崇められるmotorheadこそが全ての頂点であるとこの頃に確信する。

就職時に中央線沿線に引っ越し、平日も退勤後に時間を惜しまずCDショップを巡り食費を削りながらひたすらCDを買う生活を10年程送る。
常にCDとTシャツが増え続けていくため慢性的に置ける場所を探している。

 

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タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) HR/HMの日

掲載: 2026年01月11日 00:00