銀杏BOYZ・峯田＆俳優・若葉竜也のW主演！日本の“パンク・ロック”を生み出した若者たちの青春を描く映画『ストリート・キングダム』が公開決定

2026年3月27日に公開される、映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』。銀杏BOYZとして活動する峯田和伸と、俳優・若葉竜也がダブル主演を務めることでも話題の本作は、いったいどのような魅力が詰まった作品なのだろうか。

●かつてのロックシーンを振り返る青春物語

本作の主人公である青年・ユーイチは、田舎出身のカメラマン。1978年に偶然ラジオから流れたセックス・ピストルズの楽曲に衝撃を受け上京し、とあるライブハウスでTOKAGEというバンドを率いるボーカルのモモと出会ったことで物語がスタートする。

やがて“東京ロッカーズ”と呼ばれるムーブメントを巻き起こしていった若者たちの青春物語を、事実をもとにして描いているのが本作の見どころだ。

作中でユーイチを演じるのは、現役ミュージシャンでもある銀杏BOYZ・峯田和伸。そしてモモ役には、ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」で注目を集めた俳優の若葉竜也がキャスティングされている。

また名バイプレイヤーのイメージが強い俳優・田口トモロヲも、本作では約10年ぶりに監督を務めた。さらに、脚本は宮藤官九郎、音楽は朝ドラ「あまちゃん」の音響監督などで知られる大友良英がそれぞれ担当する。

ちなみに主演の峯田は、過去に田口と宮藤がタッグを組んだ映画『アイデン＆ティティ』にも出演。演技初挑戦ながら初主演を果たしている。

峯田は今回の映画に関して「2003年、演技経験も全くない、バンドマンの僕が突如映画『アイデン＆ティティ』に出ることになった。人生を狂わされた」「このふたりが、また何か凄いことをやろうとしている。僕もやります。『ストリート・キングダム』」とコメントし、映画への期待感を語った。

なお本作のもととなったのは、写真家・地引雄一による自伝的エッセイ「ストリート・キングダム」だ。

地引といえば、70年代後半～80年代の日本のパンクロック・ムーブメントに深く関わった人物として知られる。1981年にはインディーズレーベル「テレグラフ・レコード」を設立し、日本における初期のインディーズシーンの発展にも注力した。

エッセイの初版は、1986年に発売された「ストリート・キングダム 東京パンク / インディーズ・シーンの記録」。そして2008年には、初版版を改訂した「STREET KINGDOM 東京ロッカーズと80'sインディーズシーン」も刊行されている。

映画と合わせてチェックすれば、作品の世界観や時代背景をさらに理解し楽しめるのではないだろうか。