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家事・育児に更年期……50代だからこそタレント・渡辺満里奈が考える“不機嫌な自分”との向き合い方とは?

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年齢を重ね、家族との関係や家事・育児の負担、更年期などさまざまな悩みを抱える人は少なくないだろう。「これまでは平気でこなせていたことが、今はすごく大変に感じる」「最近不調続きで嫌になる」といった状況のときにこそ手に取ってもらいたいのが、今回紹介する書籍「不機嫌ばかりな私たち」だ。

●誰もが通る更年期をハッピーに乗り越える方法

本書の著者であり、タレントとしても活躍する渡辺満里奈。彼女もまた更年期の症状に悩まされ、“不機嫌な自分”を経験するひとりだ。

渡辺が更年期症状を体感しはじめたのは、50代になってからだったそう。はじめは睡眠の質が悪くなった程度であったが、年齢を重ねていくと症状はさらに多様化。自身の体に関する違和感が生じはじめたのだ。

違和感があると、不快感も増してくるものです。普段は大丈夫なのに、夫がソファでゴロゴロと寝ているだけで“イラっとスイッチ”が押され、不快感とイライラのいらんハーモニーが高まってひどく気落ちすることがあります。 (※注)

更年期の到来を自覚すると、不調に意識が向いて気分も落ち込みがち。そこで渡辺は、なるべく明るい気持ちで更年期を乗り越えるため、まず“運動”に取り組むことにしたという。

私の目標はヒップに筋肉をつけること。もちろんすっきりキュッと上がったお尻にも憧れはありますが、いちばんの目的は一生自分の足で歩くために鍛えておきたい! その一心です! (※注)

加えて、好きな音楽を聴いたり歌ったりすることも渡辺流の更年期対策のひとつ。

好きな音楽を聴くと心が安らぎ元気が出ます。

推しがいたら、なお最高。ちなみに今、私の推しは藤井風さんです。人間愛に満ちているその歌は癒やしにあふれ、活力が湧きます。車で移動する時、家事をする時など、音楽を聴くのはいちばん身近で心を満たしてくれる方法です。 (※注)

“頑張りすぎ”の呪縛を解く

“不機嫌”を引き起こす要因は、更年期だけではない。家事など家庭内の細々とした仕事をこなしていると、「疲れた」「やる気が出ない」と感じてしまう瞬間が渡辺にもあるという。

例えば昔は気楽にこなせていた食事の準備も、家庭内の状況が変わると憂鬱な家事のひとつに。どうにもやる気が出ず、「なんで毎日私ばかり」といった考えがよぎることもある。

しかし本当はわかっているのです。これは自分で自分を苦しめているのだと。

結局「こうでなくちゃいけない」と自分自身を縛りつけていることに気づくのです。「こうでないと」に縛られたくないと常々思っているのに。この呪縛を解くのはなかなか難しいなぁと思ってしまいますが、でも呪縛を解けるのは自分自身だけです。 (※注)

こうした家事にまつわるイライラを回避するために渡辺が意識しているのが、とにかく“頑張りすぎない”というマインドだ。

何事も家族のために、誰かのために、ではある時疲れてしまうかもしれません。もちろんそれが原動力になることは多くの場面であります。でも何より、まずは自分のために。手を抜くところはスパッと抜いて、やる時はしっかりやる。苦手なことも、私だけが頑張< (※注)="" />

●渡辺が理想とする“年齢の重ね方”とは?

人間にとって、年齢を重ねるということ自体が悩みのたねになることも少なくない。しかし生きていくうえで、“老い”は避けられないものだ。そこで渡辺は、「今を懸命に生きる」ことをモットーにしていると語る。

本を読んだり、映画を観たり、編み物したり、美術館に行ったり、美しいものを観たり。興味があることを追求し続けることができたら毎日は最高です。過去は変えられないし、未来のことは考えてもわからないから、「今」私にできることをする。そして日々私を更新する。それが理想。

思い通りにならないことを思い通りにしたい!と思うことや執着してしまうこともまだまだたくさんあるけど、そんな時はその気持ちを手放す努力をしています。

今ここにいる自分を大切にする。ただそれだけだけど、ある時ふわっと心が軽くなることがあるのです。 (※注)

渡辺が年齢を重ねることへの向き合い方や自身の体験を赤裸々に綴った、エッセイ「不機嫌ばかりな私たち」。ついネガティブな物事に意識が向いてしまうときは、彼女の言葉から日々を明るく過ごすヒントが得られるかもしれない。

注)渡辺満里奈「不機嫌ばかりな私たち」より引用

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タグ : レビュー・コラム

掲載: 2025年10月02日 10:50