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カールセン&ロンドン・フィル 『ウストヴォリスカヤ:交響曲全集』 SACDハイブリッド 2025年10月31日発売

ウストヴォリスカヤ:交響曲全集

ガリーナ・ウストヴォリスカヤの独創的な5つの交響曲

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■作品详情

ガリーナ・ウストヴォリスカヤは「ショスタコーヴィチの弟子」「ハンマーを持った女性」といったイメージで語られる、枠に収まらない独創的な作曲家です。レニングラード音楽院でショスタコーヴィチに学びながらも、後にその影響を徹底的に否定。30年間作曲を指導する一方で、ソ連当局の要請による作品も書きましたが、その神髄は5つの交響曲をはじめとする型破りな作品群といえるでしょう。小節線を嫌い、祈りのように一音一音を強調し、オスティナートや極端な音域・強弱を好むなど、既存の規則や期待を拒絶する彼女は、自らの作品を「ブラックホールからの音楽」と呼びました。彼女の作品は長らく演奏機会に恵まれず、ようやく晩年に西側で注目され、没後には演奏機会も増えています。このアルバムにはその5つの交響曲を収録。唯一フルオーケストラを用いた第1番は不吉な反復と少年たちの詩の朗唱が特徴。ウストヴォリスカヤは「政治的内容を否定し、声を音色的素材として扱った」と述べており、恐怖と残酷さを語る詩に寄り添う音楽はロマンティックな陰影も漂わせています。第2番から第4番までは11世紀の修道士ヘルマンヌス・コントラクトゥスのテキストを用い、編成を縮小しながら祈りのような独唱と禁欲的な響きを追求しています。最後の第5番は6つの楽器と声による短い作品で、凄惨な叫びと苦悩を刻む、彼女の交響曲創作の到達点となった作品です。

クリスティアン・カールセンはハーグ王立音楽院で学び、ロンドンではジョン・カレヴェに師事。エサ=ペッカ・サロネンのアシスタントとしてキャリアをスタートさせ、多くの著名オーケストラと共演するほか、現代音楽にも精力的に取り組み、多くの作曲家の作品を積極的に初演しています。アルバムでは個性的な奏者をまとめ、素晴らしい演奏を聴かせます。ユニークな語りを聴かせるセルゲイ・メルクシェフは、1993年から活動を開始した名優。スウェーデンを中心に活躍しており、『拘置所』や『マッチ売りの少女』といった舞台作品に参加しています。
(ナクソス・ジャパン)

■收录曲目

ガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2006):
1-10. 交響曲第1番(1955-56)
- 2人のボーイ・ソプラノとオーケストラのために

11. 交響曲第2番「True and Eternal Bliss!真にして永遠なる浄福」(1979)
- 朗読と小オーケストラのために

12. 交響曲第3番「Jesus Messiah, Save us! 救世主イエスよ、われらを救いたまえ」(1983)
- 朗読と小オーケストラのために

13. 交響曲第4番「Prayer 祈り」(1985/87)
- コントラルト、ピアノ、トランペット、タムタムのために

14. 交響曲第5番「Amen アーメン」(1990)
- 朗読、オーボエ、トランペット、2テューバ、ヴァイオリンと木製キューブのために
【演奏】
クリスティアン・カールセン(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

オリヴァー・バードロウ(ボーイ・ソプラノ)…2-9
アーロ・マレイ(ボーイ・ソプラノ)…2-9
セルゲイ・メルクシェフ(朗読)…11-12、14
ヨーナス・アホネン(ピアノ)…11-13
バルバラ・コゼリ(コントラルト)…13
ポール・ベニストン(トランペット)…13-14
アンドルー・バークレイ(パーカッション)…13-14
ピーター・スクーマン(ヴァイオリン)…14
アリス・マンディ(オーボエ)…14
リー・ツァルマクリス(テューバ)…14
デイヴィッド・ホワイトハウス(テューバ)…14

【録音】
2023年1月2-5日…11-14
2023年9月7日…1-10
イギリス、ロンドン、ヘンリーウッド・ホール

総収録時間:87分

SACD層:Stereo /Multi-Channel 5.0

クリスティアン・カールセン

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2025年09月24日 17:00

更新: 2025年10月30日 12:00