Naxos~2025年10月第1回発売新譜情報(7タイトル)

CD(7タイトル)
■作品详情
今回はショスタコーヴィチの劇音楽「射撃」「人間喜劇」の2024年新録音に、ユーフォニアムの名手デイヴィッド・チャイルズのアルバム、カラーラの歌劇《ヘブロンからの声》、グノーのピアノ作品集、フローレンス・ベアトリス・プライスのオルガン作品集など、世界初録音を含むCD7タイトルがリリースされます。
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一部世界初録音
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):劇音楽「射撃」、「人間喜劇」 他
マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮)マルメ歌劇場管弦楽団
【再構成と復元を通じて明らかになる、1930年代までのショスタコーヴィチの実験的精神】
ショスタコーヴィチは若い頃から遊び心に富んだ性格で知られ、今回のアルバムにはその精神が色濃く反映されています。収録されているのは、再構成や編曲を通じて甦った、初期から1930年代にかけての付随音楽や映画音楽、さらにオペラから削除された曲などです。このアルバムは、失われた断片を補い、未出版資料や映画音源をもとにした再構成を含むマーク・フィッツ=ジェラルドによる労作であり、ショスタコーヴィチの多様で実験的な側面を鮮やかに再現しています。2020年にすべての楽譜の準備が整っていたものの、録音自体はコロナ禍により延期され、2024年にようやくマルメ歌劇場の合唱団とオーケストラを迎えて実現しました。《鼻》の「カザン大聖堂前」の間奏曲では壮大なオルガンソロが必要だったため、オスロの教会にある壮麗なパイプオルガンを用い別途収録。ショスタコーヴィチがオルガンを用いた例はきわめて稀であり、その特異な用法も注目されます。楽譜面においては「射撃」はタイトルを持たない16のセクションを中心に構成され(一部の曲は補筆・再構成)、「人間喜劇」では失われた「学生の歌」や未出版の「壊れた箱」が追加されました。《鼻》では実際には用いられなかった間奏曲を採用し、「ヴィボルグ地区」の音楽は、全てマーク・フィッツ=ジェラルドが映画のサウンドトラックから耳コピで再現したものです。
(ナクソス・ジャパン)
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一部世界初録音
Still Glides The Stream ユーフォニアムとピアノのための作品集 - パーキン、ウィルビー、C. ウィリアムズ、ニュートン、リッチー
デイヴィッド・チャイルズ(ユーフォニアム)、クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ)
アルバム「ヴィルトゥオーゾ」(8.574683)で、ブラック・ダイク・バンドをバックにユーフォニアムの特性を活かしつつ、その限界に挑むアレンジ作品を披露したデイヴィッド・チャイルズ。このアルバムでは、クリストファー・ウィリアムズのピアノとともに、ユーフォニアムの温かく情感豊かな響きと俊敏さをより鮮やかに描き出しています。サイモン・パーキンのジャズ風のグルーヴを持つ「スカンク」から、人気作曲家エイナウディの瞑想的な響きの「ふたつの夕暮れ」、アルバム・タイトルとなったウィルビーのソナタ「Still Glides the Stream 流れはなおも流れる」、他、全9曲の多様な作品を収録。懐かしさ、喜び、超絶技巧、静けさなど、多彩な表現が詰まっており、ユーフォニアムが現代音楽の中でどのように進化しているかを物語る、革新的な一枚です。
(ナクソス・ジャパン)
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世界初録音
クリスティアン・カラーラ(1977-):歌劇《ヘブロンからの声》
アーサー・フェイゲン(指揮)モデナ市立劇場フィルハーモニー・アンサンブル
2012年から2024年まで香港フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めたヤープ・ファン・ズヴェーデンによる《さまよえるオランダ人》(演奏会形式)は、香港文化センター創立35周年を記念する特別な公演であり、ズヴェーデンの任期中における最後のオペラ上演となりました。このコンビは、2015年から18年に録音した《ニーベルングの指環》(8.501403)でアジアで初めて英『グラモフォン』誌のオーケストラ・オヴ・ザ・イヤーに選ばれており、そのワーグナー作品の演奏には世界的な定評があります。ここでも熱くて精緻な演奏を繰り広げ、その期待に応えています。バリトンのブライアン・マリガン、ソプラノのジェニファー・ホロウェイら、実力派歌手陣による歌唱も見事。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙のケン・スミス氏は、「この公演は、ズヴェーデンとオーケストラの協働の記念碑にふさわしい」と称賛しています。
(ナクソス・ジャパン)
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シャルル・グノー(1818-1893):ピアノ作品集
ウォーレン・リー(ピアノ)
グノーは、イタリアとライプツィヒでの学びに影響を受け、パレストリーナやJ.S.バッハの音楽に見られる均整の取れた美しさを追求しました。この作風は、控えめで瞑想的な旋律が特徴の《無言歌》全6曲に表れており、曲が献呈された彼所縁の人物や情景を繊細に描写しています。グノーはJ.S.バッハの『前奏曲とフーガ』の研究と演奏にも尽力し、中でも「前奏曲第1番」に旋律を付けたメディテーション(アヴェ・マリア)が広く知られており、伴奏部分はほぼ原曲通りに保持しつつ、美しい旋律を載せ演奏のしやすさも考慮されています。声楽的要素よりも器楽的表現に重きを置いた小品群は、彼のフランス的な旋律美、バッハへの深い敬意、そして情景描写の才能を余すところなく示しています。最後に置かれた「あやつり人形の葬送行進曲」は、テレビシリーズ「アルフレッド・ヒッチコック・プレゼンツ(ヒッチコック劇場)」のテーマ曲として世界的な注目を集めました。少し不気味でユーモラスな曲調を持ち、長調の部分で「ここで多くの主要人物が休憩のために立ち止まります」などの指示が楽譜に書き込まれています。
(ナクソス・ジャパン)
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ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ全集 第31集
マーティン・カズン(ピアノ)
ドメニコ・スカルラッティの555曲に及ぶ鍵盤ソナタは、ポルトガル王女マリア・バルバラのために書かれたとされ、18世紀スペイン宮廷の華やぎを伝えるとともに、独自の芸術性で今もなお多くの演奏家や愛好家を魅了し続けています。シリーズ第31集となるこのアルバムでも、その多彩な魅力を余すところなく味わうことができます。冒頭のK.218の明るく躍動的なリズムと推進力、K.115の大胆な和声と内省的な表情をはじめ、狩猟的なモチーフや打楽器的な要素を持つK.255やK.237、抒情的で詩的なK.302やK.345、さらに即興的な軽やかさを湛えるK.145やK.138など、やがて古典派やハイドンに受け継がれていく萌芽も感じられます。また、1738年に唯一生前出版された《チェンバロのための練習曲集》収録のK.5やK.16、スペイン舞曲風のK.122、華やかなK.272、荘厳さを湛えたK.94やK.393といった作品も加わり、スカルラッティの創意と技巧、そして感情表現の幅広さが花開いています。
(ナクソス・ジャパン)
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一部世界初録音
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953):オルガン作品集
トム・ウィンペニー(オルガン)
アフリカ系のリズムを持つ交響曲などが再評価著しいフローレンス・プライスのオルガン作品を集めたアルバム。ボストンのニューイングランド音楽院でオルガンを学び、17歳でギルマンの前で演奏するなど、オルガニストとしても注目されていました。無声映画のオルガン伴奏者としての経験もあり、その知識を活かして多くのオルガン曲を残しています。1932年の交響曲第1番で注目される以前に書かれた作品には、卓越した技巧と師ギルマンへのオマージュが込められたソナタ第1番、バッハの影響を感じさせながらも独自性が光る「パッサカリアとフーガ」などがあります。「民謡による変奏曲」では15の変奏でオルガンの豊かな音色を最大限に活用、1942年に初演された組曲第1番は、幻想曲、フーガ、霊歌的な要素を持つ緩徐楽章、そして軽快なトッカータといった短い楽章で構成された作品です。他には愛らしい旋律を持つ「アドレーション」や優美な「カプリース」などの小品も収録されています。
このアルバムに使われたオルガンは、アメリカのオルガン制作家アーネスト・マーティン・スキナー(1866-1960)が1930年にニュージャージー州の教会のために作ったものですが、その後教会の移転に伴い見捨てられそうになったところを、ドイツからの働きかけでインゲルハイムのザール教会に移設されました。プライスが旺盛に作品を生み出していた時代のアメリカで生まれた貴重な楽器です。
(ナクソス・ジャパン)
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一部世界初録音
ウィリアム・シールド(1748-1829):6つの弦楽四重奏曲 Op. 3
ドーリット・アンサンブル
イギリス、ダラム州出身のウィリアム・シールドは、父からヴァイオリンを学んだ後、造船所の徒弟を経てチャールズ・エイヴィソンに師事し、やがてロンドンでヴァイオリニストとして成功を収めました。1782年にはコヴェント・ガーデンの専属作曲家となり、代表作となったオペラ《ロジーナ》を初演するとともに、弦楽四重奏曲作品3を出版し、ハイドンとも交流を深めています。晩年には弦楽三重奏曲や音楽理論書を出版し、1817年には「国王の音楽師範」に任命されました。この弦楽四重奏曲作品3は、シールドの演奏家としての感覚と作曲家としての創意が最もよく表れた傑作です。各曲は明快なフレージングと演奏効果に富んでいます。第1番は変奏曲とフーガ、第2番では狩りの場面が描かれ、第3番は「シュトゥルム・ウント・ドラング」風の激しい音楽です。また、第4番には田園的な舞曲や民謡が用いられ、第5番はロンド形式のファンファーレが特徴。第6番は情熱的なハ短調で書かれています。
(ナクソス・ジャパン)
2025年9月第二回発売タイトル
类别:新品发布
掲載: 2025年08月29日 14:00