夏にピッタリのホラーから壮大なファンタジーまで!作家・小野不由美の幅広い作品群を再チェック

2025年6月26日に最新刊となる「営繕かるかや怪異譚 その肆」が発売された作家・小野不由美。小野はホラーからファンタジーまで、幅広いジャンルの作品を生み出す作家としても知られている。熱狂的なファンを持つ小野の作品群を振り返ってみよう。
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●夏にピッタリのホラーから壮大なファンタジーまで!
1988年にジュニア小説でデビューを飾った小野は、1989年に発表した「悪霊シリーズ」(現在の「ゴーストハントシリーズ」)で人気を獲得。1991年に発表した「魔性の子」はホラー作品だが、のちの小野の代表作の一つ「十二国記」シリーズへとつながる作品でもある。
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「十二国記」シリーズは、政変に翻弄される王や理想に燃える官史らの物語を紡いだ壮大なファンタジー作品だ。続編を待ち望むファンも多く、2019年に18年ぶりの新刊が発売された際はニュースになったほど。小野は「十二国記」シリーズ内での君主の呼び名にちなみ、ファンから“小野主上”の愛称でも親しまれている。
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小野は「十二国記」シリーズにより「ファンタジー作家」として見られる面もあるが、「ホラー作家」としての人気・実力も抜群だ。吸血鬼の恐怖を描いた「屍鬼」はマンガ・アニメ化も果たしている。また、99の怪談を収めた「鬼談百景」、同時に刊行された「残穢」は第26回山本周五郎賞を受賞しており、その選考では委員から「本を手元に置いておくことすら怖い」という評価も受けたという。小野の著作初の実写映画化作品でもある。
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そんな小野が現在ライフワークとして手がけるのが「営繕かるかや怪異譚」シリーズ。建物にまつわる超自然的な現象とその解決方法を導き出す“建築怪談”だ。そして、このシリーズは「営繕かるかや怪異譚 愛蔵版コミックス」としてコミカライズされている。
漫画化に携わったのは、人気漫画「青の祓魔師」を手掛ける漫画家・加藤和恵。「奥庭より」や「異形のひと」など、原作の第一作に含まれる6編がすべて収録された本作は、漫画化によって、より臨場感が増したとの声も。暑い夏の夜に、小野と加藤のコラボが生み出した深い恐怖をじっくり堪能してみてはいかがだろうか。
タグ : コミック レコードコレクターズ
掲載: 2025年08月12日 17:57

