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『激ロック』スペシャルコーナー【6月レコメンドアイテム】

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5月のオススメはこちら

SLEEP TOKEN / 『Even In Arcadia』
GENRE : ALTERNATIVE, POST-METAL, INDIE POP, Djent, R&B

ジャンル=SLEEP TOKEN!?最速で世界を席巻する覆面バンドが
時代を変えるのか……9ヶ国でチャート1位獲得の最新作

SLEEP TOKENが世界的大ブレイクを果たした4作目『Even In Arcadia』。シングルだけで1億ストリーミング数を突破する等、正体不明の謎に包まれたバンドが、ロックの枠を越えて音楽シーンに激震を与えている異様な状況である。多様なジャンルを高いバランス感覚でまとめた力量には驚かされる。これはメタルなのか、ポップスなのか、それ以外のジャンルなのか……果てしない論争が巻き起こっているが、彼等は今作で“SLEEP TOKENというジャンル”を確立させた。全英/全米アルバムチャート1位! という触れ込みはハイプに感じる人もいるだろうが、楽曲の高いクオリティと音質は必聴だ。2025年、避けて通ることのできないマスターピースである。
澤田 修【ライター推薦】

驚異的なブレイクスルーを成し遂げた前作『Take Me Back To Eden』から約2年を経て、SLEEP TOKENが新たな金字塔を完成させた。モダンなメタルを軸にポップやR&Bを融合させた音楽性はさらに進化し、もはや既存の枠組みでは定義不可能な程多様性に富んだサウンドへと発展している。それでもリスナーを惹き付けてやまないのは、Vesselの求心力に満ちたヴォーカルが根底に存在するからなのだろう。歌詞には成功に対する重圧が綴られているが、批判に屈することなく自らの音楽的な信念を貫く覚悟も窺える。すでに大きな論争を巻き起こしているが、メタルやヘヴィ・サウンドといったジャンル自体の可能性を劇的に拡張する歴史的作品であることは間違いないだろう。
菅谷 透【ライター推薦】

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BUCKCHERRY / 『Roar Like Thunder』
GENRE : HARD ROCK

雷鳴のごときインパクトで奏でる
ピュア・ロックンロール!

1999年のデビュー以来、25年以上にわたってロックンロールの最前線を駆け抜けてきたBUCKCHERRYが、約2年ぶり通算11作目のアルバムを完成させた。もともと多作なイメージのバンドだが、今作でもとどまることを知らない創作意欲と、そのエネルギッシュなサウンドには、本当にただただ脱帽する。ど真ん中ストレートをぶち抜くイケイケのハード・ロックでありながら、少しも古臭さのないピュアでフレッシュなサウンド。曲のアイディアは直感的だが、お互いを知り尽くしたベテランメンバーらしいグルーヴ感と、一つ一つの音にこだわった作り込みはまさにプロフェッショナルの仕事だ。キレのあるロックンロールに身も心も漬かりたい方は、迷わず聴くべきアルバム。
山本 真由【ライター推薦】

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HOT MILK / 『Corporation P.O.P』
GENRE : EMO, ALTERNATIVE ROCK

“サマソニ”で再来日が決定したHOT MILK!
ハイブリッドなスタイルを進化させた待望の2ndアルバム到着!

2023年に実現した初来日公演はソールド・アウト、“SUMMER SONIC 2025”での再来日も決まって勢いに乗る、マンチェスター出身の4人組による通算2枚目となる最新作。即効性の高いキャッチーさは健在ながら、前作と比べても明らかにヘヴィで生々しい音作りで、グロウルの分量も増えている。混迷を極める世界情勢に対する直接的なメッセージを込めた歌詞も含めて、ソングライターとしての成長を感じさせつつ、演奏能力の向上もあって、アンサンブルはより強固なものとなり、トレードマークと言えるハイブリッドな音楽性をさらに進化させた、見事な2nd作品となった。一曲単位での強さを維持しつつ、アルバム全体を通して1つの作品として成立しているという点も、ぜひ意識して本作を聴いてみてほしい。
井上 光一【ライター推薦】

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VIOLET ETERNAL / 『Under The Violet Tokyo』
GENRE : MELODIC METAL

“究極のメロディック・メタル”体現するVIOLET ETERNAL
初来日ワンマン収めたライヴ作品ドロップ!

“究極のメロディック・メタル”を体現するべく、Jien Takahashi(MAJUSTICE/Gt)とIvan Giannini(DERDIAN/THE 7TH GUILD/ex-VISION DIVINE/Vo)が悪魔合体した奇跡のユニット、VIOLET ETERNALの初来日公演を完全収録。昨年4月にリリースしたデビュー盤『Reload The Violet』を掲げてのライヴでは、アルバムの世界観やこのバンドでやりたかったことを生で体現している。Jien率いる最強の演奏陣による重厚且つテクニカルな演奏と、Ivanのパワフルでエモーショナルな歌声から生み出されるドラマチックな楽曲たちが、圧倒的臨場感をもって胸に迫る。カバー曲やKelly SIMONZがゲスト参加した貴重な楽曲も収録された全15曲、聴き応え抜群!
フジジュン【ライター推薦】

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HOUSE OF PROTECTION / 『Outrun You All』
GENRE : ELECTRONIC ROCK

元FEVER 333メンバーの新プロジェクト
自由な創造性の新時代ダンス・ロック

元FEVER 333のメンバー Aric Improta(Dr)とStephen Harrison(Gt)が、昨年2024年にスタートした新プロジェクト、HOUSE OF PROTECTIONの新EP。今作は、全7曲約22分というコンパクトなつくりながら、限られた時間の密度が非常に濃い、充実した内容となっている。まずは、新たな挑戦のフレッシュな勢いとワクワク感、FEVER 333という過激なライヴ・バンドで鍛えられた、リスナーのハートをくすぐる勘の良さ、そして否応なしに聴き手を引き込むキャッチーなサウンドメイク。ここへ来てまたドラムンベースがもてはやされつつある昨今、トレンドを押さえつつ独自に磨き上げた音楽性にも注目したい。ライヴをはじめ今後の活動にも期待大!
山本 真由【ライター推薦】

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PROPAGANDHI / 『At Peace』
GENRE : PUNK ROCK

ポリティカル・パンクのベテラン PROPAGANDHIの約8年ぶりのアルバム
“政治的な”発言がありふれた昨今のSNS文化と実際の政治をどう見ているのか

ポリティカル・パンクのベテラン、PROPAGANDHIが約8年ぶりのアルバムをリリース。“At Peace”というタイトルなのにアートワークは戦場で、聴く前から強烈な皮肉を投げ掛けてくる作品だが、実際に聴いてみると、ただの皮肉とも言い難いその心理が伝わってくる。SNS文化で“政治的な”発言がありふれた状態になっている昨今、その表層の運動と実際の政治を現在のPROPAGANDHIがどう見ているのか。音楽的には、混沌を描写するようなオルタナティヴ・ロックの複雑性を用いつつ、彼等らしい丁寧なメロディ作りで聴きやすく仕上げている。哲学的な問いをテーマにしつつ、ネコチャンが戯れるだけのMV「Cat Guy」が全てを物語ってるようにも感じる。
山本 真由【ライター推薦】

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BARK / 『The Time Has Come』
GENRE : GROOVE METAL, DEATH ‘N’ ROLL

BARK流儀の“デス・エン・ロール”を全12曲にまとめ上げた
ベルギー拠点の5人組による5thアルバム

DESTRUCTIONのギタリスト、Martin Furiaが在籍していることでも知られているベルギー拠点の5人組による、通算5枚目のニュー・アルバム『The Time Has Come』。デス・メタルやロックンロール、グルーヴ・メタルにパンクをも飲み込んだ、彼等らしいクロスオーバー・サウンドが織りなすヘヴィ・グルーヴは健在で、ミドル・テンポの曲も含めてコンパクトにまとめ上げられた全12曲に一切の無駄はなく、アグレッシヴなリフの応酬によるブレーキの外れた疾走感も、様式美的なギター・ソロも楽しませてくれる職人的手腕がお見事だ。終始ヘヴィながらも実はフック満載。BARK流儀の“デス・エン・ロール”を聴けば、些細な悩み等は吹き飛んでしまうことだろう。
井上 光一【ライター推薦】

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GHOSTSEEKER / 『Divergence』
GENRE : METALCORE

オーストラリア産メタルコアの新星
男女混声バンド GHOSTSEEKER待望のデビュー・アルバム

オーストラリア産メタルコアの新星として注目の男女混声バンド、GHOSTSEEKERがリリースした待望のデビュー・アルバム『Divergence』は、約3年前のデビューEP『Initium Novum』以降新作を待ち続けたファンの期待に、十分応えてくれる内容に仕上がっている。アグレッシヴなグロウルもメロディックなパートもこなすDaniel Breenと、癖のない伸びやかな美声で魅せるCeleste Bojczukによる、ツイン・ヴォーカルから生まれる絶妙なコントラストを最大限活かしつつ、エレクトロの要素もふんだんに盛り込んだ、ヘヴィ且つメロディアス、緩急を付けたアンサンブルが織りなすドラマチックな楽曲群はどれも高品質。完成度の高い一枚と言えよう。
井上 光一【ライター推薦】

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HAKEN / 『Liveforms: An Evening With Haken』
GENRE : PROGRESSIVE METAL

最新アルバム完全再現した1部&歴代の人気曲並べた2部に分かれたロンドン公演
現在のバンドの姿を余すところなく収録したライヴ作品

2024年には初の来日公演を開催したことも記憶に新しいHAKENが、母国イギリスはロンドンで行った公演のライヴ作品を発表。最新アルバム『Fauna』を完全再現した1部と、「Cockroach King」、「1985」等歴代の人気曲を並べた2部に分かれた構成で、現在のバンドの姿を余すところなく収録している。複雑なリズム・パターンだけでなく、肉体に響く8弦ギターのヘヴィネス、琴線に触れる美麗なメロディラインを巧みに織り交ぜた楽曲を、圧倒的演奏力で観客へと提示していて、来日公演でもハイライトになった超大作「Crystallised」での熱演は必聴だ。会場の熱気ごとパッケージしたような録音も素晴らしく、ファンのみならず新規リスナーにもおすすめしたい。
菅谷 透【ライター推薦】

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SENNA / 『Stranger To Love』
GENRE:POST-HARDCORE

ドイツ産4人組ポストハードコア・バンド SENNA待望のデビュー作
時に遊び心も感じさせつつ多彩な要素を堅実にまとめ上げた粒揃いの出来栄え

もともとはスタジオでのサイド・プロジェクトとしてスタートし、2022年のEP『A Moment Of Quiet』が高く評価されて以降は、本格的なバンドとして活動を開始した、期待のドイツ産ポストハードコア・バンドとして注目の4人組による待望のデビュー作。巧みなソングライティング・センスと緻密なアンサンブルから生み出された楽曲群は、R&B的な歌い回しもこなす端正なヴォーカルによる、陰影に富んだメロディと心を揺さぶる激情、テクニカル且つプログレッシヴなフレーズも絡み合う音作りで、時に遊び心も感じさせつつ多彩な要素を堅実にまとめ上げており、バンガー満載で粒揃いの出来栄えだ。早々に来日すれば日本でも確実に人気が出るだろう。
井上 光一【ライター推薦】

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【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリー・マガジン、ポータル・サイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライヴ・イベント、24年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷/新宿/下北沢に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」、また渋谷にあるロック・ファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営等、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティヴ集団である。

https://gekirock.com

HARD ROCK/HEAVY METAL

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2025年05月26日 12:10