映画公開間近!ただの日常系じゃない「小林さんちのメイドラゴン」が心に刺さるワケ
2025年6月27日に公開される映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』。エンディング主題歌を小林幸子が担当することでも話題となり、キャストや制作陣にも注目が集まっている。
●日常系・ギャグだけじゃない「小林さんちのメイドラゴン」の世界の深み
テレビアニメの声優陣に加え、本作初登場のキムンカムイ役に立木文彦、アーザード役に島﨑信長など追加キャストも続々発表。監督はアニメ2期から引き続き石原立也が担当する。
エンディング主題歌のタイトルは『僕たちの日々』。作品のテーマでもある「愛」が込められた歌詞のほか、小林の力強さや温かさを感じられる歌声にも注目だ。また、小林は作中で声優にも挑戦。芸歴61年で初となるドラゴン役で、監督にどんな風に演じればいいのかを尋ねたところ、「ラスボスでお願いします」と言われたエピソードも明かした。
同作はクール教信者による同名の漫画が原作で、「月刊アクション」で2013年から連載スタート。2024年には掲載誌が休刊となったが、同じ出版社である双葉社の「漫画アクション」に移籍し、現在も連載を継続中だ。
▶コミック「小林さんちのメイドラゴン」一覧はこちら。
「小林さんちのメイドラゴン」は、OLの小林さんが酔った勢いで異世界のドラゴンを助けたことから始まる物語。ドラゴン・トールは恩返しのためにメイドの姿で小林さんのもとに押しかけ、奇妙な共同生活がスタートする。
同作はアニメ化もされており、2017年に第1期、2021年に第2期が放送。アニメの風景には埼玉県越谷市がモデルとして使われており、越谷は聖地としてファンに親しまれている。
日常系としての魅力に加え、人間の常識を知らないためにズレた行動をしてしまうドラゴンという設定が生み出すギャグの面白さもポイント。魔法で家事をこなそうとするトールの姿に思わず笑ってしまう場面も多い。
一方で、ギャグにとどまらない深みも合わせ持つ。監督の石原は「キャラクターが可愛いことが魅力のコメディ作品に見えますが、実は人間や社会のディープな部分に切り込んでいくなどメッセージ性の強さも魅力」と語っている。
さらに、小林さんの家には他のドラゴンたちも集まってくるという設定で、各キャラに焦点を当てたスピンオフも展開。「カンナの日常」「エルマのOL日記」「ルコアは僕の××です。」「お篭りぐらしのファフニール」など、本編と違った角度で作品世界を楽しめる。
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▶コミック「ルコアは僕の××です。」一覧はこちら。
▶コミック「お篭りぐらしのファフニール」一覧はこちら。
ギャグあり、感動あり、考えさせられる場面もある「小林さんちのメイドラゴン」。映画公開前に、老若男女問わず楽しめる原作本編の魅力に一度触れてみてはいかがだろうか。
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掲載: 2025年06月24日 10:26