細田佳央太&ムロツヨシ主演作も話題!作家生活40周年・東野圭吾の歴史
2025年9月に作家生活40周年を迎える東野圭吾。数々のヒット作を生み出し、その多くの作品が映像化されてきた。長年にわたり第一線で活躍してきた彼の作家としての歩みを、あらためて振り返ってみたい。
●映像化作品もヒット続出!東野圭吾の40年を振り返る
東野は大阪府立大学を卒業後、エンジニアとして勤務しながら小説を執筆。そして1985年に「放課後」で小説家としてデビューした。名門女子高を舞台としたこの青春ミステリーで、第31回江戸川乱歩賞を受賞している。
その後も着実に実績を重ね、1999年には「秘密」で第52回日本推理作家協会賞を受賞。死んだ妻の人格が娘に宿るという異色の設定で話題を呼び、映画化もされている作品だ。
東野の名が広く知られるきっかけとなったのが、2005年に刊行された「容疑者Xの献身」だろう。人気のガリレオシリーズの第3弾で、天才物理学者・湯川と完全犯罪を目論む天才数学者・石神の攻防が、緻密な構成と人間ドラマを交えて描かれている。この作品は、2006年に第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞をダブル受賞した。
2008年には「容疑者Xの献身」が福山雅治主演で映画化されている。共演した堤真一の演技も注目を集め、映画は国内で大ヒット。その後、韓国・中国・インドでもリメイクされるなど、東野圭吾の名は海外にも広く知られるようになった。
2025年度冬の放送に向けて、NHKでは「雪煙チェイス」のドラマ化が進行中だ。東野の“雪山シリーズ”実写化作品としては第3弾にあたる。主演は細田佳央太とムロツヨシ。冤罪をかけられた大学生と所轄の刑事、警視庁本部の思惑が絡み合い、予測不能なストーリー展開が見どころとなっている。
同じく“雪山シリーズ”として実写映画化もされた「疾風ロンド」は、菊地昭夫によってコミカライズ。強力な違法生物兵器を巡って次々とトラブルが発生し、読者の予想を裏切る展開が続く。スリリングなストーリー展開に加え、登場人物たちの心の動きが丁寧に描かれており、まさに東野作品らしい一冊と言えるだろう。
作家人生40周年という節目の年に、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。
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タグ : レビュー・コラム
掲載: 2025年06月12日 14:06