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高橋一生主演『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が5月23日公開へ――実写化された人気スピンオフ作品の魅力を改めて読み解く

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5月23日、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が全国公開される。新作公開を目前に控えた今、改めて荒木飛呂彦が生み出した「岸辺露伴は動かない」の世界観と魅力を振り返っておきたい。

●イタリア・ヴェネツィアの教会で呪いに関する懺悔を聞いた露伴は……

「岸辺露伴は動かない」は、「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する漫画家・岸辺露伴を主人公とするスピンオフシリーズ。露伴は、自身の特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使って相手の人生を“本”として読み取ることができる。この能力を駆使し、取材先で遭遇する不可解な事件を編集者・泉京香とともに解き明かしていく。

2020年にはNHKで実写ドラマが放送され、主演・高橋一生の熱演が話題を呼んだ。奇抜で緻密な原作の世界観を、美術や演出で丁寧に再現し、放送直後から高い評価を獲得。ギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞し、その完成度の高さが広く認められた。

2023年5月には、シリーズ初の映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開。ドラマ版のキャスト・スタッフが再び結集し、フランス・パリで大規模なロケが敢行された。ルーヴル美術館をはじめとする名所で撮影が行われ、公開後は観客動員約90万人、興行収入12.5億円を記録したヒット作だ。

新作映画の『懺悔室』では、高橋一生と飯豊まりえが前作に引き続き出演。邦画としては初めて、全編がヴェネツィアで撮影されたという。原作に映画オリジナルのエピソードを加え、時空を超えて続く呪いに満ちた極上の心理サスペンスが描かれる。

物語の舞台はイタリア・ヴェネツィアの教会。そこで出会った仮面の男から「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」という呪いに関する懺悔を聞く露伴。話に引き込まれた露伴は、特殊能力を使って男の記憶や体験を読み解こうとするが、やがて自身にも「呪い」が襲いかかっている事に気づくというストーリーだ。

この『懺悔室』の原作は、「岸辺露伴は動かない」第1巻に収録されている。杜王町を舞台に、露伴が体験する恐怖や違和感を描いた短編集で、シリーズの原点ともいえる一冊。同巻には「懺悔室」のほか、「六壁坂」「富豪村」「密漁海岸」など、実写化された人気エピソードも収録されている。映画とあわせて読むことで、物語の奥深さをより味わえるだろう。

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タグ : レビュー・コラム

掲載: 2025年04月28日 12:00