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スナーキー・パピーのマイケル・リーグが運営するレーベルの日本企画による世界初コンピレーション・アルバム『GroundUp Music × CORE PORT』【選曲:柳樂光隆】

GroundUp Music × CORE PORT

スナーキー・パピーのマイケル・リーグが運営するGroundUP Musicレーベルの日本企画による世界初コンピレーション・アルバム。ヴォーカル曲を中心に、心地よさの中にある高度な演奏力とワールドワイド指向の多様な音楽性をコンパイル。

4度のグラミー賞を受賞したスナーキー・パピーのマイケル・リーグが創設、アメリカだけでなく世界中の音楽シーンがその動向を注目するGroundUp Musicレーベル。ジャンルを越えてアーティスト間のハブとなり、新しいサウンドを産み出し続けるこのレーベルがコアポートとタッグを組み、レーベルとしても初のコンピレーションCDが日本のみ発売として実現。選曲は同レーベル・アーティストに数多く取材を続けている柳樂光隆氏(Jazz The New Chapter)が担当。

GroundUP Musicは2012年にマイケル・リーグがスナーキー・パピーのホームグラウンドとして創設、その後はデヴィッド・クロスビー、ベッカ・スティーヴンス、メンバーのソロ等もリリースし、様々な音楽ジャンルを横断した緩やかなコミュニティーのようなレーベルへと成長している。この日本企画のコンピレーションは、スナーキー・パピーに代表されるテクニカルでコレクティヴな演奏揃いというイメージも強いレーベル音源の中から、メロウでメランコリックなポップ・ソング的一面もセレクト。メロディアスなヴォーカル・トラックを中心にチルアウト的な心地よい瞬間も感じさせつつ、そこでの演奏はよく聴くとスナーキー・パピーにも通じる相当高度な作りとなっていることも聴きとれるセレクション。さらにマイケル・リーグの非西洋的価値観にまで広がる活動にもリンクする、様々な地域やジャンルの要素も感じさせる内容。

収録アーティストはスナーキー・パピーのヴォーカリストfeaturing曲(M8はブレンダ・ラッセルのカヴァー)や、レーベルが今最も期待しているミシェル・ウィリス、ロシア出身のアリーナ・エンギバーヤン(マイク・マーハーとの共作曲)、フランク・ロクラストとアラン・ハンプトンによるユニットのブレストフィスト、グアドループ出身でボカンテでフロントを務めるマリカ・ティロリアン、タイ/スウェーデン/アメリカの異なる文化を身につけた女性シンガーのシリンティップ、アフリカ&アジア音楽にも影響を受けたハンマーダルシマー奏者Max ZTによるハウス・オブ・ウォーターズ、ギリシャ人マグダ・ヤニクゥが中心となった多国籍バンドのバンダ・マグダ(アルゼンチンのスピネッタのカヴァー)等多彩。レーベルのワールドワイドな方向性が改めて確認できるラインナッブとなっている。スナーキー・パピーのメンバーからはマイク・マーハー(tp)feat.ショーン・マーティン(kyd)、クリス・マックイーン(g)がテキサスのギタリスト、マット・リードと組んだデュオ、最高のゴスペル・フィーリングがライヴ音源で味わえるコリー・ヘンリー(kyd,org)を収録。日本初CD化音源7曲収録。

収録曲:
01. フロウ・イン・マイ・ティアーズ/ベッカ・スティーヴンス&ザ・シークレット・トリオ
02. シング・トゥ・ザ・ムーン/スナーキー・パピー feat.ローラ・マヴーラ & ミシェル・ウィリス
03. ホーム/ミシェル・ウィリス
04. ウイ・アー/アリーナ・エンギバーヤン
05. ザ・レイン・イン・ジューン/マイク・マーハー feat.ショーン・マーティン
06. カモン、マニー/ブレストフィスト
07. ナーナーナー/コリー・ヘンリー
08. サムシング/スナーキー・パピー feat. レイラ・ハサウェイ
09. ドリーミン/マリカ・ティロリアン
10. アシュイズ・オブ・ゴールド/シリンティップ
11. アイ・ワンダー・フー・ユー・ノウ/マイケル・リーグ
12. ハムザ/ハウス・オブ・ウォーターズ feat.プリヤ・ダルシニ
13. ボーズ・スティル・ヒア/ベッカ・スティーヴンス feat. ジェイコブ・コリアー
14. ムーチャチャ/バンダ・マグダ
15. フロウ/リード/マックイーン
※日本初CD化曲:M-3, 4, 5, 6, 10, 12, 15
Selected by Mitsutaka Nagira (Jazz The New Chapter)

掲載: 2021年10月15日 10:50