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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.120

アート・ペッパー『モダン・アート』(1957)

AP

アート・ペッパー(as)
ラス・フリーマン(p)
ベン・タッカー(b)
チャック・フローレス(ds)

1956年12月28日、1957年1月14日録音

曲目:
01.ブルース・イン
02.魅惑されて
03.君微笑めば
04.クール・バニー
05.ダイアンのジレンマ
06.サヴォイでストンプ
07.恋とは何でしょう
08.ブルース・アウト

【アルバム紹介】
1.アメリカ西海岸の空気そのものを感じさせるライトでクールなアルト・サックス奏者
2.西海岸系の伝説のレーベル、アラジン傘下のイントロからリリースされた1作
3.オリジナル、スタンダード・ナンバーの名曲をペッパー流の解釈で聴ける

前回ご紹介しました“チャーリー・パーカーの再来”、キャノンボール・アダレイのアルト・サックスとは違ったスタイルの、アメリカ西海岸の空気そのものを感じさせるライトでクールなアルト・サックス奏者の一人、アート・ペッパーの名盤がこの『モダン・アート』。

西海岸系の伝説のレーベル、アラジン傘下のイントロからリリースされた1作であり、50年代後半のペッパーの魅力を伝える人気盤になります。
収録楽曲は1曲目が“ブルース・イン”で始まり、最後は“ブルース・アウト”で終わる構成が特徴であり、この2曲はベースのベン・タッカーとのデュオによるペッパーのオリジナル曲で、思いのままのインプロヴィゼーションとともに演奏され、アルバムの入り口と出口の役目になっています。他はスタンダード・ナンバーの名曲をペッパー流の解釈で聴けます。

メンバーはワン・ホーン・カルテット編成で、ピアノのラス・フリーマンが加わった味わいのある名手たちをバックに、ペッパーのアルト・サックスの見事なフレージングが終始堪能できます。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ソフトなトーンが活きるバラード・テイストの“魅惑されて”。

数々のスタンダード・チューンを世に送り出しているリチャード・ロジャース作曲(作詞はロレンツ・ハート)のロマンティックなナンバーであるこの曲は、ペッパーのようなソフトなトーンのアルト・サックスで聴くと、優しく、エレガントな空気に包まれます。
しっとりとしたピアノのイントロの後、ジェントリーなアルト・サックスがテーマ・メロディを優雅に奏でてゆきます。テーマ提示後はピアノのリリカルなソロとなり、続いて歌心満点のアルト・サックスのソロが受け継ぎ、徐々にテーマに回帰します。エンディングもクールなフレーズの連続で静かに終わってゆきます。
ウェストコースト・ジャズの持つ、爽快な空気感が漂うアート・ペッパーのアルト・サックスが楽しめる快演となっています。

国内盤SHM-CD(一般普及盤)

タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年03月19日 10:30