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CPO レーベル~2020年12月発売新譜情報(7タイトル)

レーナ・ノイダウアー

知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。

今回はレーナ・ノイダウアーによるロゼッティの“3つのヴァイオリン協奏曲”、ラ・スタジオーネ・フランクフルトによるテレマンの“様々な楽器のための協奏曲集”(6枚組)、2020年生誕125周年を迎えたヨハン・ネポムク・ダーフィトの“5つの弦楽三重奏曲集”、ボストン古楽音楽祭アンサンブルによるグラウプナーの歌劇“アンティオクスとシュトラトニカ”などCD7タイトルがリリースされます。

ロゼッティ(1750-1792):3つのヴァイオリン協奏曲
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)、ヨハネス・メーズス(指揮)南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団

ドイツ、ミュンヘン出身のヴァイオリニスト、レーナ・ノイダウアー。2020年に発売されたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(777559)を始め、メンデルスゾーンやモーツァルト、シューマンなどドイツ古典派からロマン派作品を得意とする彼女の演奏は、明快さ、力強さ、感情的な深さで国際的に高く評価されています。
今作で彼女が挑んだのは北ボヘミアの作曲家ロゼッティ(フランツ・アントン・レスラー)の3つのヴァイオリン協奏曲。彼の代表作である「ホルン協奏曲」と同じく、モーツァルトを思わせる流麗かつ魅力あふれる作品で、ノイダウアーは伸び伸びと美しい旋律を奏でています。
(ナクソス・ジャパン)

テレマン(1681-1767):様々な楽器のための協奏曲集(6枚組)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使用)、ミヒャエル・シュナイダー(指揮)

テレマンの数多い作品の中から、各種の楽器群をソリストに据えた協奏曲を集めたBOX。全6枚からなるこの曲集は、どれも弦楽合奏を伴奏に、トランペットやフルートなどの管楽器からヴァイオリンやヴィオラ・ダモーレのアンサンブルが華やかな旋律を奏でる合奏協奏曲の形式を採ったもの。これらはテレマンの創造力をかきたて、フランス風の優雅さ、イタリア風の明るさからドイツ、ポーランドの精神までを幅広くカバーした多彩な音楽になっています。
全ての曲はミヒャエル・シュナイダーが時には楽器を操りながら、ラ・スタジオーネ・フランクフルトとともに情熱的に演奏しています。テレマン入門にも最適です。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・ネポムク・ダーフィト(1895-1977):5つの弦楽三重奏曲集
ダーフィト三重奏団

2020年のヨハン・ネポムク・ダーフィト生誕125周年を記念して録音された「弦楽三重奏曲」全集。ウィーン大学とウィーン音楽院でヨーゼフ・マルクスとグイド・アドラーに師事、シェーンベルクからも個人的な教えを受けたダーフィトは、生涯8曲の交響曲を含む数多くの作品を遺しました。彼の室内楽はヴァイオリンやフルート、クラリネットなどを用いた多種多様なアンサンブル形式を採用していますが、とりわけ「三重奏」という組み合わせは彼が生涯にわたり取り組んだジャンルです。
5曲ある弦楽三重奏曲のうち、Op.33の4曲は1945年から1948年にかけて作曲された円熟期の作品で、もう1曲の「ト長調」は1935年に出版された青年時代の作品。どれも三種の弦楽器から実に微妙な音色を引き出し、ニュアンスのあるディテールを生み出しています。作曲家の名を冠した「ダーフィト三重奏団」の共感に満ちた演奏で。
(ナクソス・ジャパン)

クリストフ・グラウプナー(1683-1760):歌劇《アンティオクスとシュトラトニカ》(3枚組)
ポール・オデット&スティーヴン・スタッブス(音楽監督)、ロバート・ミーリー(コンサートマスター)、ボストン古楽音楽祭管弦楽団

世界中で高く評価されているボストン古楽音楽祭アンサンブル。cpoでは特にフランスものを中心としたバロック・オペラの録音で親しまれていますが、今回彼らが手掛けたのはドイツ・バロック期の作曲家クリストフ・グラウプナーの歌劇です。この《アンティオクスとシュトラトニカ》は画家アングルが題材に用いたことでも知られる、デルフォイの最高神官プルタルコスの「英雄伝」からのエピソード。アレクサンドロス大王の後継者セレウクスの息子アンティオクス(アンティウコス)は、自身の継母シュトラトニカ(ストラトニケ)に恋して死を望むという史実に基づいていますが、物語りには魔法使いや精霊が登場するだけではなく、アンティオクスの義理の弟デメトリウスとペルシャの王女ミルテニアと妻エレニアの三角関係も描かれるなど、入リ組んだ筋立てになっており、最後はハッピーエンドで物語を閉じます。
グラウプナーは弦と通奏低音に、3本のリコーダーや4本のオーボエを加えた色彩豊かな響きを準備し、この幻想的な作品に彩りを与えています。クリスティアン・イムラーやハナ・ブラジーコヴァー、イム・スンヘら実力派の歌手たちが素晴らしい歌唱を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・クーナウ(1660-1722):宗教音楽全集 第6集
オペッラ・ムジカ(声楽アンサンブル)、カメラータ・リプシエンシス(古楽器使用)、グレゴール・メイヤー(指揮)

ドイツ・バロック期にライプツィヒで活躍した作曲家ヨハン・クーナウの宗教曲全集。この第6集には後期の2つの大作「あなたの天国~」と「主よ、あなたの天国を~」を中心に、1690年に初演された室内アンサンブルとソプラノ独唱のための「慈悲深きイエス」と同時期の「ほめたたえよ」、その中間に作曲された「われに語られし時」の5作が収録されています。初期の作品は当時人気があったイタリア風の作風が用いられていますが、後期の作品は大規模な編成が用いられており、まさにトーマス・カントルの地位にふさわしい壮大な仕上りを見せています。
シリーズを通じて全てのアルバムで清冽な歌唱を聴かせるのは、2011年に指揮者グレゴール・メイヤーによって設立されたオペッラ・ムジカ。実力派の歌手たちによるアンサンブルが、今回は最新のスコアを用いてクーナウ作品を演奏しています。
(ナクソス・ジャパン)

モンテヴェルディ(1567-1643):聖母マリアの夕べの祈り
イル・グスト・バロッコ-シュトゥットガルト・バロック管弦楽団、イェルク・ハルベック(指揮)

モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」はこれまでにも数多くの録音がありますが、この演奏は、スペイン生まれのカリスト・ビエイトの演出による舞台上演を経て録音されたものです。ドイツの歌劇場を中心に過激な演出で知られるビエイトはこの作品に、彼が生まれ育ったイベリア半島のカトリック文化と強い女性のイメージを見出したと語っています。
2018年12月のマンハイム国立歌劇場での初演は高水準の演奏が高く評価され、このCD録音につながりました(オペラ上演とCDとではソリストが異なります)。オーケストラと合唱は人数を極限まで切り詰め、時には即興を加えながらも劇的な表現力を発揮しています。敬虔さを重んじた宗教曲の演奏とは一味違う、劇的なモンテヴェルディをお楽しみいただけます。
(ナクソス・ジャパン)

トビアス・ツォイチュナー(1621-1675):クリスマスの歴史
マンフレート・コルデス(指揮)ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンス(古楽器使用)

ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスが開催しているコンサート・シリーズ「ブレスラウ(ヴロツワフ)-ヨーロッパの中心にある都市」は2つの目標を念頭に置いています。一つは“音楽を楽しむこと”もう一つは「何十年も忘れられていた古い文化的環境を思い出すこと」です。このアルバムに収録されたクリスマス物語「私たちの主と救い主イエス・キリストの誕生」は、ベルリン州立図書館で発見された手稿譜や印刷譜からいくつかの曲が選択されており、中心となっているのはブレスラウの主要教会である聖ベルンハルディン教会と、聖マリアマグダレン教会のオルガニストとして活躍した作曲家ツォイチュナーの曲。かつてシレジアの首都であったこの地域の音楽文化の多様性と質の高さを証明する見事な作品です。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年11月11日 00:00