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Toccata Classics レーベル~2020年7月発売新譜情報(4タイトル)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年06月03日 00:00

ナプラヴニク

「知られざる作曲家による知られざる作品」をモットーに発足したイギリスのレーベル「Toccata Classics(トッカータ・クラシックス)」。
今回はエルンスト・クシェネクの『ピアノ作品集第2集』、チェコ出身でロシアで指揮者としても活躍した作曲家エドゥアルド・ナプラヴニクの『室内楽作品集第1集(ヴァイオリンとピアノのための作品全集)』、20世紀ポルトガルを代表する作曲家の一人ジョリー・ブラガ・サントスの『室内楽全集第2集』、ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガルの『声楽作品集第1集』など、世界初録音を含む珍しい作品が目白押しです。

世界初録音!
エドゥアルド・ナプラヴニク(1839-1916): 室内楽作品集第1集~ヴァイオリンとピアノのための作品全集
ラナ・トロトヴシェク(ヴァイオリン)、ルドミル・アンゲーロフ(ピアノ)

チェコ生まれのナプラヴニク(1839-1916)は、19世紀のロシア音楽界で指揮者として華々しく活躍しました。中でもマリインスキー劇場の首席指揮者として有名であり、彼はこの劇場でムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドノフ》を初演した他、チャイコフスキーの6作品や、リムスキー=コルサコフの9作品など、多数のロシアの重要なオペラの初演を指揮しました。
自作も数多く残していますが、現在ではこれらの作品は、あまり顧みられることがなくなっています。しかし、ここに収録されたヴァイオリンとピアノのための3つの作品はいずれもおおらかで優しく、チャイコフスキーを思わせる情熱的なメロディで溢れています。作品の再発見による正しい評価が待たれる作曲家の一人です。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
エルンスト・クシェネク(1900-1991): ピアノ作品集第2集
スタニスラフ・フリステンコ(ピアノ…スタインウェイD)

オーストリアのチェコ系家庭に生まれ、ウィーンでシュレーカーに師事、ナチスによって退廃音楽の烙印を押され亡命、アメリカで活躍したクシェネク(1900-1991)。一時期は忘れられていたものの、20世紀後半からオペラや交響曲、管弦楽曲などの作品が見直されています。
クシェネクのピアノ曲を紹介するこのシリーズ第2集では、彼の職人技とも言える精緻な作曲技法と、豊かな想像力、ユーモアが活かされた作品が収録されています。バッハのカンタータ「我は信ず」に基づくとされる初期の「トッカータとシャコンヌOp.13」は、評論家や音楽学者をひっかける冗談のような目的で書かれた曲が、壮大な対位法によるエッセイのように発展していきます。『3つの組曲』では、バロックと現代の舞曲が扱われ、クシェネクの自由気ままな興味が示されます。悲し気な「ソナタ第5番」はアメリカ亡命時代に書かれたもの。締めくくりの『6つのフェルメッセン』は、即興的かつ万華鏡のような雰囲気を持つ、モダニズムとフリージャズが出会ったような小品集です。
第1集(TOCC-298)に続き、ウクライナ出身、アメリカ系のピアニスト、フリステンコによる演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
ジョリー・ブラガ・サントス(1924-1988): 室内楽全集第2集
ジル・ローソン(ピアノ)、エリオット・ローソン(ヴァイオリン)、他

6つの交響曲で知られる、20世紀ポルトガルを代表する作曲家の一人ジョリー・ブラガ・サントス(1924-1988)。初期の作品ではルネサンス期のポルトガルの巨匠たちから吸収した旋法や和声法への傾倒と、複雑な対位法とが相まって、ヴォーン・ウィリアムズやモーランのようなイギリスの作曲家に驚くほど近い響きが感じられます。彼の和声語法は、時間の経過とともに収斂されていき、作品のスタイルも変わって行きますが、ポルトガルの民族舞踊の精神が吹き込まれたユーモアのセンスと力強いエネルギーは保持され、変わらぬ魅力となっています。
この第2集に収録されている5作品は、1950年代半ばから1980年代半ばまでの30年間に作曲されたもので、様々な楽器の組み合わせを提示しています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
ハンス・ガル(1890-1987): 声楽作品集第1集
ボレアリス ア・クワイアー・フォー・ザ・ノース、ブリジット・バッジ(合唱指揮)、スティーヴン・ミューア(合唱指揮)

ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガル(1890-1987)の声楽作品集。
この盤の企画者であり、室内合唱団、ボレアリスの創設者ミューアが語る通り、ガルはナチスにドイツを追われるという経験をしながらも、ドイツ・オーストリアの伝統を継ぐオペラや交響曲など多数の作品を残しました。そのような彼の音楽が見直されるようになったのはここ20~30年のことです。中でも室内合唱作品は演奏が極めて難しく、なかなか演奏される機会がありませんでした。そのため、ミューアはかつてケンブリッジ大学のトリニティ・コレッジで合唱を研究し、現在はイギリスやドイツでオペラやオラトリオのソリストとして活躍するブリジット・バッジと共に、2017年プロの合唱団「ボレアリス(「北、北風」の意味を持つ)」を発足させました。
ボレアリスは16人から20人の歌い手で構成され、“悪魔のように難しい”ガルなどを歌いこなすために、若手から経験豊富なベテランまでをバランスよく配置しています。第1集では、8声の合唱から、チャーミングな民謡まで、聴き応えのあるアカペラ作品が収録されています。
(ナクソス・ジャパン)