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SpecialThanksニューアルバム発売&KOGA RECORDSレーベルキャンペーン開催記念インタビュー公開

掲載: 2020年05月01日 00:00

SpecialThanks

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SpecialThanks、アルバム『SUNCTUARY』発売記念インタビュー

インタビュアー:ヤコウリュウジ

――新体制となって初めてとなるフルアルバムが完成しました。昨年12月から4ヶ月連続で新曲が先行配信されていたこともあって、なんとなく雰囲気は想像していたんですけど、予想を遥かに超える生命力に満ちあふれていて驚きましたよ。
Misaki(Vo./G.) 手応えは大アリです!
Toshiki(G./Cho.) 自画自賛もいいところなんですけど、機材車で移動するとき、一生(BGMとして)流してますね(笑)。
YOSHIDA(Dr./Cho.) 心地いいんですよ。耳が疲れることもないし。で、最後の「MY SWEET BOY」になると、誰かが絶対に「もう最後の曲なの!?」って言い出す(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
Misaki 完成してからずっとそんな感じなんですよ(笑)。
――作品全体として、どういったイメージを描いてましたか?
Misaki 今回は、メロコア色が強かったデビューのころのイメージを期待してるお客さんも裏切らない形にしながら、私が成長していく過程でやりたいことを詰め込みましたね。あと、このメンバーだからこそ出せるリズムやフレーズを意識して、制作を進めながら足りないモノを補っていきました。
――近年のスペサンは、スタイルや表現の幅を模索してるような感じがあったじゃないですか。日本語詞をグッと取り入れてみたり、ゆったりと歌い上げる曲があったり。今回の作品は、そうやって蓄えたモノと原点であるメロコアが融合して爆発したように感じました。
Misaki まさに!
Toshiki そういう感がありますね。
Misaki このメンバーに支えられて、より目指すモノが明確になったし、迷いも無くなってるという感じがしてます。
――Misakiさんから見て、このメンバーはどういった印象があります?
Misaki キャラが濃いから面白いし、ひとりひとりが映画の主人公になれるような人たちですね(笑)。
――音楽的な部分に関してはいかがですか?
Misaki 近い部分もあるけど、っていう。
KOUSUKE(Ba./Cho.) 重なってるところは大きいけど、みんな大事に抱えてきたところが違うというか。
――ちなみにそれぞれどういったところになります?
YOSHIDA オレは完全にメロコアなんですよ。Hi-STANDARDから始まって、いわゆるAIR JAM世代のバンドを好きになって、そこからHawaiian6、Northern19、locofrankやdustboxとか。
Misaki だから、いちばん私と話が合うんです。
Toshiki 僕もメロコアはめっちゃ好きでずっと聴いてたんですけど、最初はAerosmithやB'zから入って、The Rolling Stonesにもいきつつ、Slipknotに衝撃を受けて、なんだかお父さんやお母さんに申し訳ない気持ちになりました(笑)。 一同 ハハハハ(笑)。
Toshiki 中1の、童貞だったころなんですけど(笑)、そこからラウドバンドを聴くようになって。重たいサウンドはずっと好きですね。
KOUSUKE 小さいころだと、親父が流してたBon Joviを訳もわからず聴いてて、そこから姉の影響でELLEGARDENやONE OK ROCKにハマり、Simple Planみたいな海外のポップパンクを好きになりました。で、どんどん興味が広がって、最近だとインストやテクノを聴いてますね。
Misaki いちばんKOUSUKEがいろいろ聴いてますね。知識もあるし。
――メロコアという共通項はあるけど、それ以外の部分を持ち寄ることも多いような。
Toshiki いろんな音楽の話をすることも多いし、お互いに教え合ったりもします。
――以前、メンバーが脱退してMisakiさんひとりになっていた時期、フロントマンである自分だけじゃなく、メンバーそれぞれが注目されて、みんなで作り上げていくバンドがやりたいと話してましたよね。今、まさにそうなっているんじゃないですか?
Misaki そうですね。だから、それが始められてる感じがあるし、今年でスペサンは結成15周年になるんですけど、バンドがめっちゃ楽しいって思ってます(笑)。
――ライヴを観させてもらって感じたのが、今のスペサンは無邪気に楽しんでる雰囲気があるなと。
Misaki そうなんですよ!
YOSHIDA それ、めっちゃあると思います。オレは他の2人よりも(サポートするのが)1年ぐらい早かったんですけど、この体制になってそういうムードになってるし。
Toshiki 数年前、僕も以前やってたバンドでスペサンと一緒にツアーをまわったことがあるんですけど、そのときと今だとMisakiちゃんの印象が違いますね。
Misaki みんなが常日頃「Misakiちゃんが自由であること。Misakiちゃんが好きなようにできるのがバンドにとっていちばんのプラスだから」って言ってくれるのもあって、解放的になったというか。昔は「バンドを守らなきゃ」みたいな意識が強かったんですよ。
――妙に気負ってしまって、固くなっていた部分もあったような。
Misaki でも、今はありのままでいられるようになってるし。ライヴもより自然体になってて。マジで最高だし、メンバーに感謝ですね。
――今回のフルアルバムでもそういったエネルギッシュさがにじみ出てますよね。冒頭を飾る「ムーブメント」は駆け出す勢いもそうですけど、スペサンとファンが一緒に抱く戦闘宣言みたいなニュアンスがありますし。
Misaki このメンバーでもっと多くの人を巻き込んでやっていきたいと思ってて。まだ手にしたことがない感情や喜びを味わいたいし、もっと先を見ていきたいと考えるようになったところが大きいですね。
――歌詞の中で”令和”という時代を象徴する言葉が入ってます。
Misaki これは入れたいなとずっと思ってて。令和、好きなんですよ(笑)。
――令和が好きって、わかるようなわからないような(笑)。
Toshiki その感覚でいいんだと思います(笑)。
――年号も新しくなって、スペサンもバンドとして新たな始まりのタイミングではありますしね。
Misaki 令和の始まりに発表した曲ではないけど、2020年になって初めて出す曲は「ムーブメント」にすると決めてたんです。
――ライヴでも披露されてますけど、反応はどうですか?
Misaki めちゃくちゃいいですね。
Toshiki 初めてやったのが下北沢SHELTERで『特別的謝謝夜』という自分たちの企画だったんですけど、いきなりダイバーもいたり。
YOSHIDA この4人でイチから作った「ムーブメント」にいい反応があったから、すごく嬉しかったですね。
Misaki 他にも先行配信した曲はライヴで披露してるんですけど、それぞれ違うエネルギーがあって、曲力がすごくあるなって感じてます。その日も1曲目に「光に変えて」をやったけど、目には見えない力が生まれてましたね。
――「光に変えて」はいちばん最初に先行配信した曲ですけど、ミニアルバム『HEARTLIGHT』に収録された「ハートライト」に通ずる空気感があるなと。
YOSHIDA まさに!
Misaki そこは通じさせてますね。「ハートライト」はみんなで歌う英語詞という感じだったけど、そういう日本語詞の曲をやりたいなと思ってて。第2章というか、シーズン2みたいな(笑)。
――クライマックス前、合唱にあるところがありますね。
Misaki あそこはみんな一緒にライヴで歌いたいです。
――先行配信された曲ですと、「ミラコーナイト」は楽しげなムードがそのまま投影されたMVも印象的でした。
Misaki あの撮影は楽しかったですね。曲としてはBPMが変わったりもするから、めっちゃ考えたかな……作ってるときはずっと集中してるから、どうやったのか忘れかけてるけど(笑)。
――ああいうパーティーチューンはありそうで無かったと思います。
Misaki たしかに意外と新しいアプローチですね。
Toshiki フルアルバムに向けて、このメンバーでアレンジし始めた新曲としては2曲目だったんですけど、しっくりくるまで時間がかかったんですよ。実際、この曲が固まったのは制作の終盤でしたね。
KOUSUKE 最初の状態から考えると、かなりアレンジも変わってます。もともと、どういうビートでやっていたのか、今は思い出せないぐらいだし(笑)。
Misaki まとまった後でも、レコーディング間際にまた調整もしたし。みんなのアイデアが詰まってる曲ですね。

――スペサンをずっと聴いてきたファンこそ驚くのが「Nonobaby」かなと思います。まさかツインヴォーカルの曲が収録されるとは思いもしませんでした。
Misaki これも、このメンバーだからこそ、できた曲ですね。私はDONUTMANやSTOMPIN' BIRDみたく、みんなでガヤガヤと歌ってるようなバンドが大好きで。スペサンでもそういったことはやりたかったんです。ただ、これまではなかなか難しくて。それが今ならできるなと思ったし、メンバー的にもKOUSUKEに歌わせたいっていう意見もあったから。
――そういったアイデアからスタートした曲だったんですか?
Misaki もともと、サビだけはありました。で、そういうアプローチの曲にしようと考え、AメロやBメロをつけていった感じですね。
――MIsakiさんから歌おうと言われたとき、KOUSUKEさんはどうでした?
KOUSUKE やっぱり、(Misakiは)歌姫なんで「一緒に歌うのがオレでいいんですか!?」みたいなところはありましたね(笑)。ちょっとおこがましいと思っちゃったです。
――実際に取り組んでみてからの感触としては?
KOUSUKE 当たり前ですけど、簡単にはいかなかったですね。レコーディング中も(Misakiから)指導してもらったし。
――ただ、KOUSUKEさんにはそのポテンシャルがあるとメンバーは感じてたと。
Toshiki 僕はKOUSUKEを昔から知ってて、ずっとめっちゃ歌が上手い印象があったんです。スペサンでもコーラスワークはKOUSUKEがメインでやってるけど、しっかりしてますからね。
――ヴォーカリストの先輩としてMisakiさんの指導はいかがでしたか?
KOUSUKE いや〜、もうすごかったです!
Misaki ちょっと!(笑)
――ハハハハ(笑)。普通では気づかないような細かい指摘はあったのかなと。
KOUSUKE そうでしたね。歌ってると、自分では考えてなかったところに対してアドバイスをくれました。
Misaki 私はKOUSUKEの長所を知ってるし、客観的に判断できるから、いい声とクセのある声の両方を出せたかなって、監督的には思ってます(笑)。
――改めて収録曲を振り返ってみて、個人的にお気に入りな曲はありますか?
Toshiki 僕はドラマ『捨ててよ、安達さん。』のエンディングテーマにもなった「明日も明後日も」ですね。普段、バンドを聴かない人でもいい曲だなと思ってもらえるはずだし。
――歌詞も短く、構成もシンプルですけど、しっかりと聴かせるポイントがある曲ですよね。
Misaki そういう意味では、海外の曲っぽいのかな。
YOSHIDA ドラムに関しても、特別なことはしてないですし。
――終盤にかけてのギターソロはいい存在感があると思いました。
Toshiki あれは完全にOasisをイメージしてますね。「2020年のOasisはここにあります」みたいな(笑)。

――ハハハハ(笑)。他にはいかがですか?
KOUSUKE 全部好きなんですけど……「day&night」かな〜。
Toshiki 音楽を掘り下げるタイプの人にはめっちゃ刺さると思います。
KOUSUKE 仕組みと構成がイケてるなって。スーツを着て弾きたいし、サスペンダーもしたい!
一同 ハハハハ(笑)。
――この曲って、どこがAメロやサビなのか全然わからなくて。
KOUSUKE それでいいと思います。いいと思う形でそのまま仕上げた曲ですし。
――あと、”I see beauty all around me”から”Today is the best day of my life”にかけての部分、タフでメロウな歌い方がすごくいいなと。
Misaki 最初、作ったばっかりのときは上手く歌えなくて。あそこは私的にもチャレンジでした。でも、レコーディングはスムーズだったかな。
YOSHIDA 制作には時間がかかりましたけどね。「ここはこういうボリューム感で」や「あそこはああいうニュアンスで」とか、かなり細かいことを(Misakiが)言ってたような。
Misaki めっちゃ言ってた! もはや指揮者みたくなって言ってた(笑)。
KOUSUKE フレーズやテンポじゃなくて、アンサンブルで考えないとまとまらへん曲なんですよ。このフルアルバムの中でも、いちばんデリケートな曲かもしれない。
――YOSHIDAさんはどの曲を挙げますか?
YOSHIDA 「ミラコーナイト」ですね。衝撃がすごくて、この曲は。ToshikiとKOUSUKEがスペサンのサポートを始まる前からデモとしてあった曲で、そのときからいい曲だなと思ってはいたけど、バンドでアレンジをしたときんここまでの曲になるのかと。マスタリングが終わったとき、自然と涙がこぼれちゃいましたね。
――今のスペサンによるバンドマジックをいちばん感じたと。
YOSHIDA そうでしたね。この曲、お客さんとしてダイブしたいです(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
KOUSUKE ひとつ思い出話があって。YOSHIDAくんとホテルで2人部屋になったとき、ラフミックス状態のフルアルバムをかけながら酒を飲んでたんです。で、「ミラコーナイト」が流れてきたら、「ここでダイブしたいよな!」って2人で飛び跳ねて動画を撮ったりしてました(笑)。
一同 ハハハハ(笑)。
Misaki ライヴのとき、もう支える人がいないぐらい、みんなでダイブして欲しいな。衝撃を突き動かすと思うんですよ、あのサビは。
――では、Misakiさん的に選ぶとしたら?
Misaki まだ挙がってない曲だと……「光に変えて」かな。ライヴでのパワーがすごいんです。
Toshiki サビ前になると、Misakiちゃんはマイクを握りしめて歌ってるし。
Misaki そうなの!? 憶えてないや(笑)。クライマックスにかけて、気持ちがめっちゃ高まるから好きです。
――大きな愛を歌っている曲ですけど、絶妙な表現があるなと思いました。
Misaki この曲は心の奥底にある想いを歌ってて。誰しも光と闇の部分があるじゃないですか。その闇の部分に自分で気がついて、光を当ててあげれば明るくなるし、ハッピーないいエネルギーになると思うんですよね。
――スペサン自体、いろんなモノに光を当てていきたいバンドだなと感じます。 Misaki そうですね。最近は月も好きですけど(笑)、ジャケットは太陽をモチーフすることが多いし。すっごい嫌なことがあっても、朝起きて、太陽の光を浴びてボーッとしてたらちょっと救われるというか。そういうときに味わう感情を曲にしたいんですよね、きっと。
――今回も基本的にはポジティブで温かい曲が多いです。
Misaki そういう曲を歌いたいし、残していきたいですね。私も落ち込んだとき、自分の曲に救われたことがたくさんあるから。
――そういった中で、太陽の話で「最近は月も好き」と付け加えましたけど、「Spring Has Come」で"春よりも秋が好き"と歌っていたりもして(笑)。
Misaki あれ、Misaki節です(笑)。
YOSHIDA もしかしたら、いちばん(Misaki)らしいフレーズかもしれないですね。あの1行の為に、タイトルから歌詞のすべてが存在してるみたいな(笑)。
――シリアスなマンガでもちょっとした遊び心があると全体が引き立ちますしね。『鬼滅の刃』や『ONE PIECE』なんかでもそうじゃないですか。
Misaki たしかに! 私、そういうユーモアが好きだから、自分でもそうなれたらって思うし。『鬼滅の刃』なら(我妻)善逸が好きです(笑)。
――こういったインタビューをさせてもらうと、最後はツアーの話を伺いたいんですけど、コロナウイルスの影響で現状どうなるかわからない状況になっています。
Toshiki ちょうどツアー初日を見送る発表をしたところですね。
――バンドにとってライヴは活動の一部なはずですけど、時が止まってるような感じもあって。
YOSHIDA 完全に止まってますね。
Misaki 不思議な感覚です。
――現在の心境としてはどうですか?
Misaki 切り替えられてるとは思うんですけど、ホントにホントにたまに「あぁ……」ってなりますね。ライヴの刺激って、楽しいっていう感覚を超えた何かがあるじゃないですか。
Toshiki ある、ホントにある。
Misaki それが無いから、人生に物足りなさを感じたりはしますね。ただ、意外と穏やかに、今やるべきことには向いてるかな。いろんなことをインプットしたりとか。
YOSHIDA 普段通りの生活をしてたら、見過ごしてた部分を改めて振り返ったりもしてますね。
Misaki それに、いっぱいいっぱいになってたところもあるのかなって思ったりもしてて。もしかしたら、あのままツアーがスタートしてたら精神的に落ち込んじゃったりしたかもしれないけど、音楽と人生を見直せる機会にすれば……今の状況になって良かったとは言えないけど、良くはしていきたい。立ち止まったことに意味があったと思いたいです。
Toshiki あと、不幸中の幸いというか、8月23日に代官山UNITで予定してるツアーファイナル以降の動きに関して、模索してたところもあったんです。だから、ツアーがもし飛んだとしても、またそこから始めていければいいかなって。
――フルアルバムは無事にリリースされたわけですし、安心してライヴができる状況になれば、思いっきりかき鳴らしていきたいと。
Misaki そうですね。しかも、このフルアルバムはこの時期だからこそ、より聴いて欲しい作品になってると思ってて。この不安なエネルギーが充満した世の中に、ハッピーな音楽をみんなに聴いて欲しいし、今だからこそリリースする意味があるって信じてます。