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初出!エディト・パイネマン/SFBベルリン未発表録音集 1970-1987(3枚組)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2019年08月16日 15:00

パイネマン

真善美のヴァイオリン!
エディト・パイネマン、SFB(ベルリン)リサイタル
全てステレオ録音!超優秀の美音、美録音!!

美しすぎる閨秀ヴァイオリニスト、エディト・パイネマンによる未発表スタジオ録音が登場。長年共演し気心のしれた二人のピアニスト、バルトとホカンソンと成しえた絶美の名演。
シューマンのヴァイオリン・ソナタはほの暗いドイツ・ロマンをそのまま音化したような快演。薄暮のドイツの自然を眼前にするかのよう。シューベルトはパイネマン十八番のレパートリーであり、特筆すべきがロンド。この曲は弦楽合奏と独奏ヴァイオリンのための作品だが、ここではピアノ伴奏という他に録音が存在しない珍品にして名演。「幻想曲」はお気に入りの名作で、既出のWDR録音集でも聞けたが、音質はこちらが断然上です。モーツァルトのイキイキとした感情の発露。ベートーヴェンの品格と骨格が両立した驚異の仕上がり。パイネマンの恐るべき実力を堪能できるセットです。そしてベルリンという音楽都市の音楽文化を担うSFB=RBBによる録音が超優秀!エンジニアの個性を誇るような自己顕示欲を感じない素直な音がここにあります。
英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付
(東武ランドシステム)

【曲目】
CD1)
(1)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
(3)シューベルト:ヴァイオリン・ソナティナ第3番ト短調D.408
CD2)
(4)スーク:ヴァイオリンとピアノのための4つの組曲Op.17
(5)ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23
CD3)
(6)シューベルト:ヴァイオリンと弦楽合奏のためのロンドイ長調(ピアノ伴奏版)D.438
(7)ドヴォルザーク:ヴァイオリンとピアノのための4つのロマンティックな組曲Op.75
(8)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.454
(9)シューベルト:幻想曲ハ長調D.934

【演奏】
エディト・パイネマン(ヴァイオリン)
(1)-(5)ヘルムート・バルト(ピアノ)、
(6)-(9)レナード・ホカンソン(ピアノ)

【録音】
(1)-(3)1970年11月5日、(4)(5)1982年6月22日、(6)-(9)1987年5月19日、21日、いずれもSFBザール3,ベルリン(未発表スタジオ録音)

エディト・パイネマン 人と芸術
流麗なテクニックと繊細な音色を駆使して旋律を陰影深く描き出す名手にして、類稀な美貌の持ち主。1960年代から70年代にヨーロッパやアメリカ、そして南アフリカで華やかに活躍し、高い評価を獲得しながら、録音が極めて少ないことで知る人ぞ知る存在となっていたドイツの女性ヴァイオリニスト、エディト・パイネマン。これはその空白を埋める極めて貴重な録音集です。

1937年3月3日、彼女はマインツで同市のオーケストラのコンサートマスター、ロベルト・パイネマンの娘として生まれました。4歳より父にヴァイオリンを学び、14歳よりハインツ・シュタンスケ(1909~96)に師事。1954年に実業家、政治家で楽譜出版社のヘンレ社の創業者でもあるギュンター・ヘンレ(1899~1979)が後援者となり、彼の支援によりロンドンに留学し、ギルドホール音楽院のマックス・ロスタル(1905~91)に師事しました。

1956年、19歳で難関として知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝。審査員の一人だった指揮者のウィリアム・スタインバーグ(1899~1978)の招きで1962年にピッツバーグ交響楽団のソリストに立ち、これが彼女のアメリカ・デビューとなりました。同年、ジョージ・セル(1897~1970)が代役のソリストを探していたところ、マックス・ルドルフ(1902~95)の推薦により彼女を招きました。クリーヴランド・デビューとなったドヴォルザークの協奏曲は大成功を収め、以来、巨匠セルと彼女は深い友情で結ばれることとなります。

1964年、ケルンでベートーヴェンの協奏曲を共演したセルは、コンサート後のパーティでヘンレに、彼女により良い楽器を貸与するように勧めました。同年クリスマスの直前、セルはヴァイオリン・ディーラーに5本の名器(2本のグァルネリと3本のストラディヴァリ)をチューリヒまで持ってこさせ、ホールを借りて彼女に試奏させました。そして、セルが5本の中から選んだ1732年製のグァルネリが彼女の楽器となりました。1965年にはカーネギーホールでセル指揮クリーヴランド管弦楽団をバックにベートーヴェンの協奏曲を演奏。その後、セルが1970年に亡くなるまで、1966-67シーズンにはバルトークの第2番を、1969-70シーズンにはモーツァルトの第3番を共演しました。

1970年代に入ると演奏活動と並行して教育活動にも熱心に取り組むようになり、1976年にフランクフルト音楽・舞台芸術大学のヴァイオリン科の教授となり、クリーヴランド音楽院、インディアナ大学、ルツェルン音楽院、草津国際アカデミーなどでも教鞭をとりました。2005年にはESTA(European String Teachers Association)の最高責任者となり、2011年まで務めました。

彼女の商業録音は1965年のドヴォルザークの協奏曲とラヴェルのツィガーヌ(マーク指揮チェコ・フィル共演、DG)、1970年代録音と思われるブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集(デムス共演、Darnok)、ヴァイオリン小品集(H.バルト共演、Classic Pick)、1988~89年のシューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集(ホカンソン共演、Bayer)、1990年のレーガーの協奏曲(ハウシルト指揮シュトゥットガルト・フィル共演、Amati)、1991年のクラウスの協奏曲(ジークハルト指揮シュトゥットガルト室内管共演、Orfeo)くらいしかありません。今後も世界各地に残された彼女の放送録音の発掘、商品化を期待したいと思います。
(タワーレコード商品本部 板倉重雄)