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〈HIGHFLYERS連動企画第3弾〉ジャネール・モネイ来日公演特集

掲載: 2019年08月15日 18:00

Janelle Monae


2017年、アカデミー賞作品賞を受賞した映画『ムーンライト』にテレサ役で出演、続いて映画『ドリームス(原題:Hidden Figures)』では主人公の1人=メアリー・ジャクソン役を演じて数々の映画賞にもノミネートされるなど、女優としても大ブレイクを果たした超個性派アーティスト、ジャネール・モネイ!音楽界のビッグネームから熱烈なラヴ・コールを受ける彼女は、グラミー賞に幾度となくノミネートされるなど、ソウル、R&B、ファンク、ポップ、オルタナティヴを融合したハイブリッドでフューチャリスティックな音楽性でシーンでも唯一無二の存在としてアツい注目を集めている。フジロックの素晴らしいライブも記憶に新しい、今最も旬のアーティストのワンマンライブタイミングに幸運にも、WEBマガジンHIGHFLYERS(ハイフライヤーズ)と合同で(残念ながらインタビューは実現しなかったものの、、、)大ボリュームの初来日ライブレポートをお届け!こちらでは、HIGHFLYERSによるオススメ盤&関連作品を特集

 

WEBマガジンHIGHFLYERS(ハイフライヤーズ)オススメ盤

『Dirty Computer』

昨年リリースされたジャネールのサードアルバム。昨年から行っている世界ツアーのタイトルにもなっている。第61回グラミー賞では、アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた。生前のプリンスが制作に関わっていたことでも話題になったアルバムで、ファレル・ウィリアムズが参加した『I GOT THE JUICE』や、MVのエキセントリックな衣装が話題となった『Pynk』などが収録されている。

 

『The ArchAndroid』

2010年リリースのファーストフルアルバム。第53回グラミー賞で最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞と最優秀アーバン/オルタナティヴ・パフォーマンス賞の2部門にノミネートされた。収録曲からは、アウトキャストのBig Boiが参加した『TIGHTROPE』や、グラミー賞受賞式ではブルーノ・マーズ、B.o.B、ジャネール・モネイの3組で共演した『Cold War』を披露した。

 

『Purple Rain』

ジャネールが最も敬愛するミュージシャン、プリンスを世に知らしめたと言われるアルバム。1984年公開の初主演映画『プリンス/パープル・レイン』のサウンドトラックとして発表された。ビルボードチャートトップを24週連続で飾った伝説的作品。第57回アカデミー賞では歌曲・編曲賞を受賞した。Dirty Computerツアーでは、ギタリストのケリンド・パーカーがパープル・レインから引用して演奏して会場を沸かせた。

 

こちらもチェックしておくとさらに楽しめます!

 

Janelle Monae(ジャネール・モネイ)ライブレポートはこちらから

※WEBマガジンHIGHFLYERS(ハイフライヤーズ)に遷移します。

 

『Dirty Computer』(2018)

 

キャリア、芸術性、メッセージ、ゲスト、どのトピックも凄まじい情報量。そんな深みと底知れなさに逆行するように、今作の音楽そのものは風通しの良さを増しており、何度でもリピート可能な楽しさだ。独特の美意識を込めた先行曲群と、先人たちからのインスピレーションを表す楽曲群を同一線上で繋げた内容は、これまで以上に自身のバックグラウンドを反映している。そして、プリンス"Let's Go Crazy"への明快なオマージュに彼女なりのポジティヴな愛国心を織り込んだ"Americans"で終幕する構成はまるで、アンドロイドを気取っていた才媛の〈人間宣言〉であるかのようだ。そんな転機の一作をポップで軽やかなアルバムにまとめた手腕にこそ、彼女の天才ぶりが何よりも表れているのだろう。
bounce (C)池谷瑛子

 

『The Electric Lady』(2013)

 

3年ぶりの新作。2719年のアンドロイドと21世紀のエレクトリック・レディーという二つの視点が……という毎度の面倒臭そうなコンセプトがあるものの、そのややこしさを楽曲の多彩さに昇華できる、底なしの音楽的素養もジャネル・モネイの魅力だ。プリンスへの憧憬を見せた前作を経て今回は殿下本人を迎えていたり、先行シングルの"Q.U.E.E.N."では共演のエリカ・バドゥの向こうを張り堂々と主張するなど、よりスケールアップした振る舞いが満載。彼女らしいSF感からロックやファンクやR&Bやレトロ・ポップ、そしてエスペランサ・スポルディングと歌う最高にメロウなMJオマージュまで手を変え品を変え楽しませてくれる、お高く留まらないサーヴィス精神もいいんです。またも傑作!
bounce (C)池谷昌之

 

『The ArchAndroid』(2010)

 

ジャネル・モネイは、プロデューサーのネイト・ワンダー、チャック・ストロングと組んで作り上げた、自身の4部構成の作品のうち、その第1組曲にあたる前作のEP『Metropolis: The Suite I』の表題を、1927年製作の映画と同名にする一方で、時代を2791年に設定している。そこでは、作品中の彼女がアンドロイドで、人間に恋心を抱いた罰として分解されるのを拒み、逃亡を企てたため、体制側に追われる身の上だというのを1曲目(とジャケ)で明かしていた。しかし、それに次ぐ第2及び第3組曲となる本作『The Archandroid: Suites II And III 』は、件の映画のようなレトロ・フューチャーな作品ではない。たとえ、継ぎ目なしにここに盛り込まれた、驚くほど多種多様なサウンド(ジャネルをフックアップしたビッグ・ボーイの相棒アンドレ3000の名作<The Love Below>さえ脅かすしなやかな構成!)がポップ・ミュージック史の一面を捉え、リスナーに<郷愁>を嗅ぎ取らせたとしても、だ。というのも、彼女が一貫して謳い続けているのは<自由>であり、それは1792年の、あるいは1972年の、そして2010年の彼女に、もちろん本作に至って(表題通り)アンドロイド代表となった彼女にとってももっともアクチュアルな問題であるのが次第に伝わってくるし(気になる<彼女>の正体については完結編となる次作を待つとして)、本当の意味でいかなる表現手段を使っても自由(それは表現上の自由そのものなのかもしれない)を追究/追求するジャネルのどこか奇天烈な攻撃性に生々しいファンクや血の通ったソウルを感じられずにはいられないからだ。
bounce (C)小林雅明

 

出演映画紹介

『ドリーム』(2018)

 

『ムーンライト』(2017)