12月31日更新:タワレコスタッフによる星野源『POP VIRUS』レビュー(2)

アルバムを通して様々な音楽的要素がこれでもかと詰め込まれた一枚
星野源自らの音楽スタイル<イエローミュージック>の要素が様々な形で散りばめられ、一度聞けばその魅力に感染してしまう『POP VIRUS』。タイトルトラックでもある(1)では、自身の音楽が世の中へ広がっていく様をウイルスのパンデミックに例え、音楽への思いと陰を感じさせる一曲となっている。ドラマやCMでお馴染みの(2)や(4)、ジャンルを越えたダンスナンバーの(5)など前半から星野源の魅力が炸裂している。(7)にはコーラスに山下達郎を迎え、星野源が作る音楽とドゥ・ワップコーラスが融合した楽曲。(11)は軽快な楽曲かと思いきや、Cメロで曲の雰囲気が180度変わる。1番と2番の歌詞の対比もこの曲の聞きどころである。(14)は童謡のような軽快なメロディが特徴的な一曲。アルバムを通して様々な音楽的要素がこれでもかと詰め込まれた一枚である。
text by 美帆
掲載: 2018年12月31日 18:00