Naxos~2017年3月発売予定新譜情報(13タイトル)
幅広いレパートリーと実力派アーティストの録音を楽しめる事で人気の廉価レーベルNaxosレーベルの新譜情報です。このレーベルでしか聴けない珍しい曲も多数含まれており興味深い作品も多数。良質な演奏を安価でお求めいただけます!
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ワーグナー:管弦楽作品集 第1集
偉大なる“オペラ作曲家“として音楽史に名を残すワーグナー。彼が後世に残した影響の大きさは計り知れないものがありますが、実は交響曲の作曲にも興味を持ち、生涯を通じて「交響曲のアイデア」を練っていたことはあまり知られていません。結局、オペラほどに優れた作品を残すことはありませんでしたが、それでも21歳の時に書き上げられた「ハ長調交響曲」は野心溢れる若き作曲家の面目躍如たる堂々とした作品に仕上がっています。第2楽章などには、はっきりとベートーヴェンの第7、弟8番の影響が感じられますが、それでもワーグナーは自身のアイデアを数多く盛り込むことで、個性を打ち出しています。1832年にプラハで試演を行い、その後ライプツィヒで再演が行われましたが、その際、自筆譜が行方不明となり、2017年現在でも見つかっていません。ホ長調交響曲は、同じ頃にワーグナーが手掛けた交響曲ですが、こちらは第2楽章の冒頭までしか完成されておらず、本人も、友人に「この曲を完成させることはできない」と手紙で書き送るなど、この作品に関しては作曲を放棄してしまったようです。とは言え、未完となった第2楽章の美しさは格別。ここではワーグナーの良き理解者であったモットルが補筆した版を準・メルクルが演奏しています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
リヒャルト・ワーグナー:
交響曲 ホ長調(断章)(F. モトゥルによる補筆完成版)
交響曲 ハ長調
【演奏】
準・メルクル(指揮)
ライプツィヒMDR交響楽団
【録音】
2012年1月19日、MDR Studio Augustusplatz, Leipzig
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シャルル・オーギュスト・ド・ベリオ:ヴァイオリン協奏曲集
ベルギーのヴァイオリニスト、作曲家、シャルル=オーギュスト・ド・ベリオ。彼はフランス・ベルギー(フランコ・ベルギー)楽派の創始者であり、ロンドンとパリで開催されたコンサートはセンセーショナルな話題を巻き起こすほどにその演奏様式は19世紀の最先端をいくものでした。1890年にイングランドで創刊された雑誌「The Strad」でも1896年にベリオの記事が掲載されており、そこでは「彼の技術は完璧であり、その音は大きくはないが、美しく高貴である」と絶賛されています。ベリオの協奏曲は、重音奏法とハーモニクスを駆使した華やかな作品が多く、聴いて楽しめるだけでなく、ヴァイオリン奏法の技術取得にも絶大な効果があることが知られています。
このアルバムで素晴らしい演奏を披露しているのは、期待の新人、辻彩奈。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位を始め、世界中がその能力に注目する俊英です。オーケストラとの共演でも大絶賛されている彼女、ここでも艶やかな音色と類い稀な表現力で、ベリオの作品を輝かしく歌い上げています。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
シャルル・オーギュスト・ド・ベリオ:
ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 Op.46
ヴァイオリン協奏曲 第6番 イ長調 Op.70
ヴァイオリン協奏曲 第7番 ト長調 Op.76
エール・ヴァリエ 第4番 Op.5「モンタニャール」
バレエの情景 Op.100
【演奏】
辻 彩奈(ヴァイオリン)
ミヒャエル・ハラース(指揮)
パルドゥビツェ・チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2016年10月31日-11月2日
The House of Music, Pardubice
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他、新譜タイトルの詳細は下記の「関連商品」をご参照ください。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年03月09日 00:00