スティングが13年振りにロックに帰還した12枚目のアルバム

世界的に見ても際立つ存在感を示すソロ・アーティスト＝スティングが、ソロとしては12枚目となるスタジオ・アルバム『57th & 9th』をリリース。

スティングにとって10数年振りに制作されたポップ/ロック・アルバムである今作。映画「マッドマックス2」風のイメージを想起させる、激しい1曲“Petrol Head”から、典型的なフォークの物語り風の“Pretty Young Soldier”まで、スティングの作曲スタイルの幅の広さを象徴している。アルバムからのシングル第1弾となる“I Can't Stop Thinking About You”は、スティングが持つ力強いノリと、ダンサブルな面が余すところなく発揮された楽曲となっており、彼の音楽が、今日のポップ・ミュージックにも変わらず影響を及ぼしていることの証拠となっている。

もしもこのアルバム『57th & 9th』を通して、歌詞にテーマがあるとすれば、それは旅や移動のイメージだとスティングは言う。テーマが最もはっきりと反映されているのは、自伝的な“Heading South On The Great North Road”と、もう1曲、人道的な見地から世界的な難民危機を扱った“Inshallah”だ。

スティングの〈A&M〉時代のアルバム8作品を収録したLPボックス＞＞＞

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