ガービッジ、4年振り6作目となるニュー・アルバム
過去に3度のグラミー賞ノミネートと35カ国以上でライヴ経験がある彼らは、デビュー20周年をむかえたことを記念して、全世界売上400万枚を突破したセルフ・タイトル・デビュー・アルバムの20周年記念盤を2015年10月にリリース。あれから約半年、ついにファン待望の4年振りとなるニュー・アルバムが、2016年6月に届けられる。
『ストレンジ・リトル・バーズ』と題された今作は、バンドにとって6枚目でセルフ・プロデュース作品。ブッチ・ヴィグのスタジオで制作された後、ロサンゼルスのRed Razor Soundsにてレコーディングされた。テーマとなったのは、最近受け取ったファンレターから、メンバーが幼少期に好んで聴いていた作品など、ヴァラエティに富んでいる。フロントウーマンのシャーリー・マンソン(vo)は語る。「唯一念頭に置いたのはフレッシュであることと、自分の本能に従うこと。詩的にも音的にもね。あと、これまでのガービッジのどの作品よりも控えめよ」。するとブッチは加える、「ヴォーカルも生々しく感情が表れていて、すぐに気に入ったよ」。中には『ストレンジ・リトル・バーズ』を聴いて、バンドのデビュー・アルバムを連想する者もいるかもしれない。事実シャーリーもその一人だ。「私にとって、不思議なことに今作は最もファーストに近い作品と言えるの。あの頃の真新しい感覚っていうのか。応えるべき要求がないっていうことが理由の一つかもしれない」と彼女は話す。その理由は、今作がバンドの自主レーベルからのリリースであること。20年以上前にレーベル契約を結ぶ前に彼らが体験した、縛りのない自由な制作状況。「なんて開放的なのかしら」とシャーリーは続けた。
掲載: 2016年04月05日 16:00
更新: 2016年06月10日 20:00