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サティ生誕150年記念限定BOX~SONYエリック・サティ&フレンズ(13枚組)

サティ生誕150年記念限定BOX

「音楽の異端児」エリック・サティ。彼が生み出した数々の「妙な」音楽は同時代だけでなく、後世にも多大なる影響を与えたことはご存知の通りです。その音楽と同じく、彼の生涯も風変わりではありましたが、同時に究極の"愛されキャラ"であったことも忘れてはなりません。生涯を通じて親友であったドビュッシーはもちろんのこと、彼なくしては成立しなかった「6人組・・・デュレ、オネゲル、ミヨー、タイユフェール、プーランク、オーリックの6人」、ジャン・コクトー、「バレエ・リュス」との関わりから発展したピカソとの友情、そしてダダイズムとのかかわりから生まれた交友関係・・・など、生涯に渡ってパリの芸術家たちと交流を持ちながら、あの独自の曲を生み出していったのです。この13枚組には、サティの作品のみならず、ドビュッシー、ラヴェル、サン=サーンス、シャブリエなどサティと交流のあった作曲家たちの作品がコロンビア~CBSとRCA Red Sealからは発売された歴史的演奏で収録されています。諧謔性、描写性、そしてエスプリと皮肉。これらの感情を音楽に持ち込むことの難しさと楽しさを身を持って示したサティ。プーランクやミヨー、サン=サーンスやフォーレらの夥しい作品の中から、サティの強い影響力とカリスマ性が透けて見えてくるのではないでしょうか。当時のパリの空気が感じられる好企画です。CD1~12までは、プーランクのピアノ独奏によるサティの作品と自作自演(CD1)、プーランクと盟友ピエール・ベルナックとのフランス歌曲集(CD2)、ステレオ時代の名盤として知られるカザドシュ夫妻による4手のためのピアノ作品集(CD4)、ジョン・デ・ランシーとアンドレ・プレヴィンのフランセ「花時計」を含むオーボエ作品集、サティ演奏家として一家をなすフィリップ・アントルモンによるオーケストラ曲集(CD7)、フランスピアノ曲(CD8)、クレスパンとのフランス歌曲集(CD9)、サティ作品集(CD11)、1970年後半に録音されその音質の良さで評価の高いゲルハルト指揮ナショナル・フィルの名演によるフランス音楽作品集(CD12)テューレック、タリアフェロ、サンカンらに師事し33歳の若さでエイズで亡くなったモロッコ生まれのピアニスト、ダニエル・ヴァルサーノのサティ名演集(CD10)など、オリジナルLPのカップリングとジャケットデザインでそのままCD化。CD13は「初期録音」と題したコンピレーションで、カザドシュ、クーセヴィツキー、クルツ、トゥーレルなど1930年代~40年代にアメリカで録音されたサティとサン=サーンスの歴史的録音の復刻です。 CD1~12の各ディスクはLP発売時のオリジナル・カップリング、オリジナル・ジャケット・デザインの紙ジャケットに封入され(レーベル・デザインも当時のデザインを再現)、厚紙製クラムシェルボックス(幅127mm×高さ128mm×厚みW340mm)に収納されています。オールカラー別冊解説書には詳細なデータを記したトラックリスンティング、貴重なアーティスト写真、ライナーノーツが掲載されており、「オリジナル・ジャケット・コレクション」のクオリティを踏襲しています。
(ソニー・ミュージック)
【収録内容】
<CD1>
プーランク:3つの無窮動、8つのノクターン~第1番ハ長調、フランス組曲
サティ:自動記述法、3つのジムノペディ、最後から2番目の思想、太った木の人形のスケッチとからかい
 フランシス・プーランク(ピアノ)
[録音:1950年2月]
<CD2>
プーランク:ギョーム・アポリネールの4つの詩、君は夕暮れの火を見る、手は心の意のまま、カリグラム
シャブリエ:幸福の島、小さい鴨(あひる)の詩
ドビュッシー:美しき夕暮れ、羊の群れと立ち並ぶ生垣は、愛し合う二人の散歩道
サティ:ブロンズの銅像、ダフェネオ(伊達男)、帽子屋
 ピエール・ベルナック(バリトン)
 フランシス・プーランク(ピアノ)
[録音:1950年1&3月 ニューヨーク]
<CD3>
ミヨー:秋のコンチェルティーノ、サティ:馬の装具で、ドビュッシー:古代のエピグラフ、プーランク:4手のためのピアノ・ソナタ
 アーサー・ゴールド&ロバート・フィッツデール(ピアノ・デュオ)
[録音:1953年1月 ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ]
<CD4>
ドビュッシー:小組曲(ピアノ連弾のための)、サティ:梨の形をした3つの小品、シャブリエ:3つのロマンティックなワルツ、フォーレ:組曲「ドリー」
 アーサー・ゴールド&ロバート・フィッツデール(ピアノ・デュオ)
[録音:1959年1月]
<CD5>
フランセ:オーボエと管弦楽のための「花時計」、サティ(ドビュッシー編):ジムノペディ第1&2番、イベール:協奏交響曲
 ジョン・デ・ランシー(オーボエ)
 アンドレ・プレヴィン(指揮)ロンドン交響楽団
[録音:1966年8&9月]
<CD6>
サティ:スポーツと気晴らし、3つのジムノペディ、おしゃべり女、ノクターン第3番、鎧をつけた踊り、メデューサの罠、最初のメヌエット、3つのグノシエンヌ、犬のための本当にぶよぶよした前奏曲、エスパニャーニャ、ひからびた胎児
 ウィリアム・マッセロス(ピアノ)
[録音:1968年12月 ニューヨーク、ウェブスター・ホール]
<CD7>
サティ:パラード、赤い幕の前奏曲、ジムノペディ第1&2番(ドビュッシー編)、本日休演
 フィリップ・アントルモン(指揮)
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音:1970年5月 ロンドン]
<CD8>
ラヴェル:クープランの墓~ロンドー、亡き王女のためのパヴァーヌ、道化師の朝の歌
ドビュッシー:・亜麻色の髪の乙女、夢
シャブリエ:スケルツォ=ヴァルス
サティ:3つのジムノペディ
フォーレ:・夜想曲第6番、即興曲第3番
プーランク:3つの小品~トッカータ
 フィリップ・アントルモン(ピアノ)
[録音:1972年2月 ロンドン]
<CD9>
ラヴェル:博物誌
サティ:帽子屋、優しく、ダフェネオ(伊達男)、乗り合いバス、ブロンズの彫像、ジュ・トゥ・ヴ、猫のシャンソン、エンパイア劇場の歌
 レジーヌ・クレスパン(ソプラノ)
 フィリップ・アントルモン(ピアノ)
[録音:1979年11月 パリのノートルダム・デュ・リバン教会]
<CD10>
サティ:グノシエンヌ 第1番、嫌な気取り屋への3つのワルツ、グノシエンヌ第2番、最後から2番目の思想、グノシエンヌ 第3番、サラバンド第1&3番、ノクターン第1番、グノシエンヌ第4番、ジムノペディ第1番、ひからびた胎児、ジムノペディ第2番、官僚的なソナチネ、ジムノペディ第3番、グノシエンヌ 第5番
 ダニエル・ヴァルサーノ(ピアノ)
[録音:1979年1月 パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会]
<CD11>
サティ:ジュ・トゥ・ヴ、金粉、3つのジムノペディ、自動的な描写、嫌な気取り屋への3つのワルツ、3つのグノシエンヌ、太った木の人形のスケッチとからかい、臨終前の思索、ノクターン第1番
 フィリップ・アントルモン(ピアノ)
[録音:1979年11月 パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会]
<CD12>
サティ:ジムノペディ第1&2番、フォーレ:パヴァーヌ、ラヴェル:序奏とアレグロ、クープランの墓、亡き王女のためのパヴァーヌ
 チャールズ・ゲルハルト(指揮&アレンジ)
 ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音:1978年頃]
<CD13>
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番 ハ短調 Op.44
 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 アルトゥール・ロジンスキ(指揮)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音:1945年2月 ニューヨーク、カーネギー・ホール]
サティ:梨の形をした3つの小品
 ギャビー・カサドシュ&ロベール・カサドシュ(ピアノ・デュオ)
[録音:1946年4月 ニューヨーク、リーダークランツ・ホール]
サティ:帽子屋、ジュ・トゥ・ヴ
 ジェニー・トゥーレル(メゾ・ソプラノ)
 ジョージ・リーヴス(ピアノ)
[録音:1947年10月]
サティ:ジムノペディ第1番
 セルゲイ・クーセヴィツキー(指揮)
 ボストン交響楽団
[録音:1930年4月]
サティ:パラード
 エフレム・クルツ(指揮)
 ヒューストン交響楽団
[録音:1949年12月 ヒューストン]
サティ:ジムノペディ第1&2番
 セルゲイ・クーセヴィツキー(ピアノ)
[録音:1949年4月 ボストン、シンフォニーホール]

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2016年02月02日 12:30