オーストラリアのトップ・アーティスト=グラハム・ゴーブルの傑作AORアルバム
オーストラリアの現役トップ・アーティスト、グラハム・ゴーブルの95年リリースのセカンド・ソロ・アルバムが本邦初登場!! これは、90年代AORの隠れた傑作として、一部では大変に評価の高い作品です。グラハムは、日本ではほとんど知られていませんが、本国では知らない人がいないほどのビッグネームです。それもそのはずで、彼はオーストラリアのロック史上で最も有名なバンドのひとつ、リトル・リバー・バンド( LRB)の創設メンバーでした。しかも作詞作曲、ギター、そして一部のヴォーカルも担当するまさに中核メンバーだったのです。LRBはウエスト・コースト風のサウンドを引っさげて、本国オーストラリアはもとより、アメリカでも大ヒットを飛ばした70年代の人気バンドでした。最大のヒット曲「Reminiscing (邦題: 追憶の甘い日々)」は洒脱なAORナンバーでしたが、これもグラハムの手による曲なのです。そんな彼がバンドを離れた後、ソロ活動を始めた90年代に満を持してリリースされたのが本作品です。
まずは、おススメなのが、2曲目の「Dressed To The Best」です。ダンサブルなサウンドと切ないメロディがAORファンの心を鷲掴みにしそうなナンバーです。その他にも、4曲目の「Please Don't Ask Me」も美しいトラック。また、5曲目にスロー・バラード、6曲目にディスコチックなダンス・ナンバーというように、ヴァラエティに富んだ楽曲がバランス良く並んでいます。全体としては、TOTOあたりを彷彿とさせるような、高密度なウエスト・コースト・サウンドと言えるでしょうか。リード・シンガーはスティーヴ・ウェイド。なお、このアルバムは1995年の発売当時は、オーストラリアやヨーロッパで普通に流通しておりましたが、2015年現在では自身のウェブ・サイトのみでの販売となっているようです。*日本語ライナーは付属しておりません。
掲載: 2015年12月08日 11:51