デペッシュ・モードのマーティン・ゴア、ソロ・プロジェクトMG

デペッシュ・モードのオリジナル・メンバー(ソングライター/ ギタリスト)のマーティン・ゴアが、エレクトリック・インストゥルメンタル・アルバムが登場。
マーティン・ゴアは、デペッシュ・モードの‘Delta Machine’ツアーが2013年3月に終了後、カルフォルニア州サンタ・バーバラにある彼のホーム・スタジオにて制作を開始。全てインストゥルメンタル・アルバムにするという彼の構想は前からあった。特に彼が1981年以降デペッシュ・モードのため曲を書いていた時から。
「僕は自分が作る全ての音楽を、とてもエレクトロニックで、とてもフィルムライク、そして大抵のものにおいて、sci-fi( 空想科学) 的な質感にしていたかったんだ」とマーティンが語る。「音楽というのは僕にとって必要なもののひとつで、毎週、それも最低週5日でスタジオに入るんだ。だからひとたびアイデアや雛形が浮かぶと、その製作過程はとても素早くて楽しいものなんだ」
『MG』は、彼のイメージの中にあるエモーショナルでミステリアスな映画のサウンドトラックだ。アンジェロ・バダラメンティ的風合いの「Elk」からインダストリアル・エレクトロでおしゃれな「Brink」まで、このアルバムにはユニークで印象的なビジョンが拡がっている。
レコーディング終了後、マーティンはミックスをQ に依頼した。これはマーティン・ゴアとヴィンス・クラークのプロジェクトVCMG のアルバム『SSSS』(2012 年) をミックスしていたのでとても自然な流れだった。
このアルバムをリリースするにあたり、自身の頭文字をとってMGとしたことに関して、ゴア曰く「このアルバムはとてもエレクトロニックでボーカルもないから、また別のペルソナが必要かなと思って、VCMGのアルバムで出来たMGというコンセプトをそのまま持ってくることにしたんだ」。
本作は、この多彩なミュージシャンの別の側面をみせている。「一人のソングライターとして、僕は言葉のパワーというのをちゃんと理解している」とマーティンは認めている。「正しい方法でコードやメロディを伴った場合は特にね。また僕はもう一方で、ピュアなインスト音楽のパワー、それに音楽的空気によって創られる感情のこともきちんと理解していて、まさしく僕が今回のプロジェクトで捉えたかったのはそこのところなんだ」。
■デペッシュ・モード、2013年の<Delta Machine Tour>待望のパッケージ化
■デペッシュ・モード紙ジャケットBSCD2コレクション
掲載: 2015年03月11日 18:00