こんな録音がまだ眠っていた!山田一雄&大阪センチュリー響によるベートーヴェン『英雄』初登場!

日本指揮界の巨匠、山田一雄(1912~1991)の『英雄』は3種類の音源がリリースされていましたが、ここに彼の死の5か月前、1991年3月15日、大阪センチュリー交響楽団(現・日本センチュリー交響楽団)の第4回定期演奏会、ザ・シンフォニーホールでのライヴ録音が加わります。
(1)日本フィルハーモニー交響楽団 1988年4月4日 サントリーホール Tower Records/Nippon Columbia TWCO-1013
(2)札幌交響楽団 1989年11月20日 北海道厚生年金会館 Tower Records/Nippon Columbia TWCO-1001(5枚組)
(3)新星日本交響楽団 1990年6月7日 サントリーホール ポニーキャニオン PCCL-00384(廃盤)
(4)大阪センチュリー交響楽団 1991年3月15日 ザ・シンフォニー・ホール LIVE NOTES WWCC-7782
ご覧のように4種の中で最後の録音にあたります。しかも、1989年に創立されたばかりの大阪センチュリー交響楽団との共演ということで、日本指揮界のパイオニアが若い楽員たちを驚嘆させ、熱狂へと導くさまが注目されます。カップリングはアンコールで演奏されたモーツァルトの歌劇『イドメネオ』のためのバレエ音楽~ガヴォット。氏が好んでアンコール演奏した作品で、現在聴ける唯一の録音です。(タワーレコード)
山田一雄
1912年10月19日、東京生まれの指揮者、作曲家。1991年8月13日没。東京音楽学校(現東京芸大)でピアノをレオ・シロタに、作曲をクラウス・プリングスハイムに学ぶ。卒業後ピアニストとしてデビューするが、作曲家、指揮者としても活動を開始。ヨゼフ・ローゼンシュトックに指揮法を師事する。1960年以降、NHK交響楽団を初め、東京交響楽団、群馬交響楽団、京都市交響楽団、新星日本交響楽団のポストを歴任。神奈川フィルの音楽監督に就任直後に心不全のため死去した。ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ等数多くの作品を日本初演し紹介した功績は大きく、とりわけマーラーの交響曲演奏の先駆者としての評価は高い。(音楽出版社)
【曲目】
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調op.55『英雄』
モーツァルト:歌劇「イドメネオ」のためのバレエ音楽K.367~ガヴォット
【演奏】
山田一雄(指揮)
大阪センチュリー交響楽団
【収録】
1991年3月15日 大阪、ザ・シンフォニーホール(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年02月19日 15:03