祝・生誕百年! ハンガリーの名ピアニスト、アニー・フィッシャー絶頂期のフンガロトン録音集

今年2014年に生誕百年を迎えるアニー・フィッシャー。それを祝い、長く入手困難となっていた音源を3枚組にしてお手頃価格でご提供いたします。
リストのソナタを除くと、いずれもフィッシャー50代初めの演奏で、得意のモーツァルトとベートーヴェンの協奏曲を聴かせてくれます。モーツァルトの伴奏指揮は日本でもお馴染みのエルヴィン・ルカーチ。フィッシャーの独奏ともども音楽を楽しんでいるのが伝わってくる、聴いていて幸せな気持ちになれるアルバムです。一方ベートーヴェンは力強く颯爽とした快演。さらに、シューベルトの大作、ピアノ・ソナタ第21番とリストのピアノ・ソナタロ短調も充実の名演。虚飾の一切ない、切りつめられたピアニズムながら、これほど豊かな音楽を引き出し、聴き手を魅きつけてしまうのはフィッシャーならではの魔術。まさに奇跡のピアノ演奏と申せましょう。
(キングインターナショナル)
【収録曲目】
CD1
1.モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
2.同:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
3.同:ロンドニ長調K.382
CD2
4.ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
5.モーツァルト:幻想曲とフーガハ長調K.394
6.シューベルト:即興曲ヘ短調Op.142の1
CD3
7.シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
8.リスト:ピアノ・ソナタロ短調
アニー・フィッシャー(Pf)
エルヴィン・ルカーチ(CD1)ヘリベルト・エッセル(CD2)(指)ブダペスト交響楽団
【録音】
1&2:1965年3月7-11日、3:1965年4月5日、4:1966年6月2-5日、5:1965年4月5日、6&7:1965年3月28-31日、8:1953年1月9日/フンガロトン・スタジオ
アニー・フィッシャー Annie Fischer
1914年7月5日、ブダペスト生まれのピアニスト。1995年4月10日、同地にて没。8歳の頃から神童ぶりを発揮、ブダペスト音楽アカデミーでアルノルド・セーケイとエルネスト・フォン・ドホナーニに師事する。33年、リスト・ピアノ・コンクールで1位に輝く。第二次大戦中はスウェーデンに住んだが、46年にはブダペストに戻り、そこを本拠に世界各地で演奏活動を展開する傍ら、母校でも教鞭をとった。1980年、日本音楽コンクールの審査員として招かれ初来日し、以来しばしば来日して、聴く者の心を暖かく包み込み、忘れえぬ感動を刻む演奏を聴かせた。
(音楽出版社)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年06月10日 13:30