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カラス&セラフィンのケルビーニ:歌劇《メデア》最新リマスターで復活!

掲載: 2014年06月06日 18:59

カラスの歌劇メデア

イタリア・ソニー原盤の名盤をオリジナル・マスターから新たにしマスターして復活させる「GLIORIGINALI(ザ・オリジナルス)」シリーズ(全7タイトル)の1枚。20世紀最高のディーヴァ、マリア・カラス稀代の名演として名高い1957年の「メデア」全曲盤が久しぶりにオリジナル・マスターからの新規リマスターによって復活します。1797年にパリで初演されたケルビーニの歌劇「メデア」は、特にドイツで好んで上演され、ブラームスらが激賞しました。20世紀になってからは忘却の彼方に沈んでいましたが、それを復活蘇演させたのがマリア・カラスで、1953年のフィレンツェ五月音楽祭での上演はセンセーションを巻き起こしました。その後このメデア役はカラスにとっての代表的なレパートリーとなり、彼女にとって最後のスカラ座時出演となった1962年まで31回も取り上げています。ギリシア神話に登場する王女メデアは、愛と復讐のためにわが子さえをも手にかけてしまうという猛女で、その性格付けは大変に難しく、カラス以前にこの役を完璧に歌える歌手はいませんでした。カラスは全身全霊を以て、この究極の女性を歌いあげています。また1969年にはパゾリーニ監督による映画「王女メデア」に女優として(歌なしで)主演したことでも、カラスのこの物語へのこだわりがうかがい知れます。1957年9月にスカラ座におけるセッションでステレオ収録されたこのリコルディ盤は、「メデア」初の全曲盤であるのみならず、チェトラ原盤の「ジョコンダ」や「椿姫」と同様、カラスがEMI以外のレーベルに正規録音した例外的な演奏でもあります。注目すべきは、カラスのメイン・レーベルだったEMIがまだモノラル収録を行っていた時期に、ステレオ収録されているという点。しかも収録を手掛けたのは、伝説のマーキュリー・レーベルの名コンビ、ウィルマ・コザート(プロデューサー)とロバート・ファイン(エンジニア)であり、「リビング・プレゼンス」ので知られる名録音を生み出した機材をミラノ・スカラ座に持ち込んで収録されました。スカラ座の舞台で収録されたため残響感や広がりは少ないですが、細部まで明晰な再生音はマーキュリーならではといえるでしょう。若き日のレナータ・スコット、スカラ座で活躍した名テノール、ミルト・ピッキら適材適所の歌手陣を起用し、イタリアの名匠セラフィンが全曲をドラマティックにまとめているのが印象的です。リコルディのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。歌詞対訳はなし。
【演奏】 マリア・カラス(Sp:メデア), レナータ・スコット(Sp:グラウチェ)、ミルト・ピッキ(T:ジャゾーネ), ミリアム・ピラッツィーニ(Sp:ネリス), ジュゼッペ・モデスティ(Bs:クレオンテ)、リディア・マリンピエトリ(Sp:第1の侍女)、エルヴィラ・ガラッシ(Sp:第2の侍女)、アルフレード・ジャコモッティ(Br:衛兵隊長) ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ノルベルト・モーラ),  トゥリオ・セラフィン(指揮)
【録音】1957年9月11~19日, ミラノ・スカラ座(ステレオ:セッション)
【原盤】Ricordi OCL-6014/16
【収録予定曲】ケルビーニ:歌劇『メデア』(全曲)

カテゴリ : ニューリリース