“野獣”テッド・ニュージェント、約7年振りのアルバム

アメリカを代表するハード・ロッカー、テッド・ニュージェント。70年代に『キャット・スクラッチ・フィーヴァー』(1977年)やライヴ・アルバムの『ダブル・ライヴ・ゴンゾ!』(1978年)を大ヒットさせ、90年代にはダム・ヤンキースのメンバーとしても大成功を収めた彼が、約7年ぶりとなるソロ・アルバム『シャットアップ&ジャム!』をリリース。
原点に帰ったかのような活きのいいハード・ロック・ナンバーを並べたこのアルバムは、テッドのシンガー、ギター・プレイヤー、コンポーザーのすべてにおいて圧倒的な存在感を放った作品だ。アップ・テンポのロックン・ロール・ナンバーのタイトル曲「シャットアップ&ジャム!」に始まり、サミー・ヘイガーとデュエットしたブルーズ・ロック・ナンバーの「シーズ・ゴーン」、70年代の全盛時にテッドのバンドのリード・シンガー兼ギターを務めていたデレク・セット・ホームズが歌った「エヴリシング・マターズ」など、力作が目白押し。さらに、ドライヴ感のあるインストゥルメンタル・ナンバーの「スロットルダウン」、ライヴで大合唱になりそうな「ネヴァー・ストップ・ビリーヴィング」と、そのブルース・ヴァージョン、アコースティック・ヴァージョン(ボーナス・トラック)も収録するなど、興味深い試みもある。
アルバムに参加しているメンバーは、アリス・クーパーやジョーリン・ターナーなどのバンドで活動していたグレッグ・スミス(b)、テキサスを拠点に活動しているジョナサン・カッツ(ds)、元ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズのメンバーで、エドガー・ウィンターやアリス・クーパーのツアー・メンバーを務めたことのあるジョニー“ビー”バーダンジェク(ds)、ドッケンのメンバーとしても知られる“ワイルド”ミック・ブラウン(ds)。ヴィンテージ機材を使った生々しいサウンドもアルバムの聴き所で、ミュージシャンとして活躍する以外にもハンターとしても知れる彼の野性の魂が炸裂した作品である。
【メンバー】
テッド・ニュージェント(ヴォーカル/ギター)
グレッグ・スミス(ベース)
ジョナサン・カッツ(M1~3,5,7,8,11~13:ドラムス)
“ワイルド”ミック・ブラウン(M10:ドラムス)
ジョニー“ビー”バーダンジェク(M4,6:ドラムス)
マイケル・ルッツ&アンディ・パタラン(バッキング・ヴォーカル)
【ゲスト】
サミー・ヘイガー(M4:ヴォーカル)
デレク・セット・ホームズ(M3:ヴォーカル)
掲載: 2014年06月06日 15:08