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2014年最も注目すべきシンガー、サム・スミスがデビュー

Sam Smith

 

「自分に言い聞かせたんだ。特定のジャンルにとらわれたくないと。リスクを負いたかったんだ」。曲の作成の最中にもサムはフレイザー・T・スミス、トゥー・インチ・パンチ、EGホワイト、ディスクロージャー、ゼイン・ロウ、ツーリスト、そして長年の共作パートナー、ジミー・ネイプスなど一流アーティストと一緒に作業をしてきた。このそうそうたるメンバーにもかかわらず、アルバムはサムの色に溢れ、彼独特のサウンドが魅惑的で一度聴いたら忘れられないその歌声とともに披露されている。

最初のシングルがリリースされる時こそ、このアルバムにとって重大な瞬間になるだろう。「Money On My Mind」はトゥー・インチ・パンチによるプロデュースの一撃だ。メランコリーな曲もある。報われない愛をテーマに置いているため、高揚感だけでなくリスナーを泣かせなくてはならない。「確かにそうだと思うよ。アルバムのタイトルを話し合っている時、みんなに“それは悲しすぎるだろ”って言われたけど、このアルバムはまさに悲しみについてなんだよ。曲を書いている時は、僕も悲しかった」。

2013年のサムの活躍の目玉はノーティ・ボーイとのコラボ作でMOBO賞を受賞したことだろう。ディスクロージャーとのライヴ・ツアーでは、グラストンベリー・フェスティバルやコーチェラ・フェスティバル、ウェアハウス・プロジェクトなど、ミュージックシーンにおける最大のビッグイベントの舞台に立った。極めつけは、MOBO賞におけるノーティ・ボーイとのビッグなテレビパフォーマンスだ。2014年の始めに、サムは胸を打つ悲しいバラード「Lay Me Down」のアコースティックビデオをアップした。これが100万回以上再生され、一気にファンを増やした。その後、EP盤デビュー・アルバム『ニルヴァーナ』をPMRからリリースし、ファンだけでなく批評家にも多いに受け入れられた。

彼のソロライブも翼を広げ、ロンドンのイズリントン・アセンブリー・ホールとニューヨークのマーキュリー・ラウンジではチケットが完売し、ロサンゼルスのトルバドゥールでは2公演分が完売した。2014年のツアーを発表したばかりで、シェパーズ・ブッシュではすでにチケットが完売し、さらにロンドンのラウンドハウスでの公演も完売した。また、北アメリカツアーの公演日程が発表され、現在チケットが発売中である。

クリスマス前には、ファンはサウスビーチの太陽を味わうことになった。スタジオでの午後、サムとジミー、ディスクロージャーと伝説的なナイル・ロジャースが共同で「Together」をリリースしようと決めたからだ。ビデオには著名なイラストレーター兼デザイナーのケイト・モロスが参加した。

2月の「Money On My Mind」のリリースにUKツアー、春に発売されるデビュー・アルバム、そしてグローバル契約を意味するアメリカでのキャピトル・レコードとの契約、ブリッツ・クリティックチョイス賞とBBCサウンド・ポール2014受賞など、サム・スミスは大スターへの道のりを着々と進んでいる。

 

 

 

掲載: 2014年06月04日 19:54