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マット・スローカム『Black Elk's Dream』

マット・スローカム

マット・スローカムの新作は、ネイティブ・アメリカンのスー族の伝説的なメディスンマンである『ブラック・エルクの夢』というタイトルや、静謐な大荒野の風景のカバーアートから想起されるように、癒しと希望に満ちた叙事詩の如き感動作。

曲名にも“PINE RIDGE”、“GHOST DANCE”など先住民ゆかりのタイトルが付けられているが、2009年の『PORTRAITS』とほぼ同じく、自身のトリオに、曲によってウォルター・スミス3世、ダイナ・ステファンスを迎え、現代N.Y.らしいテクニックとキレの溢れる演奏は実に聴きごたえのあるもの。スローカムの繊細に表情変えるシンバルワークが全編お見事な上、天才ジェラルド・クレイトンのスタイリッシュなバッキングも冴えわたっている。

〈ECM〉と〈CRISS CROSS〉の良いところを掛け合わせ、PMGの牧歌的エッセンスをふりかけたような傑作。(羽根智敬)

【パーソネル】
Walter Smith III(ts)on 1, 2, 6, 9, 10
Dayna Stephens(ts) on 3, 4, 5, 7, 9, 11
Gerald Clayton(p)
Massimo Biolcati(b)
Matt Slocum(ds)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年04月08日 12:00

更新: 2014年04月08日 12:00