InterFM「KUMA POWER HOUR with Utada Hikaru」レコメンド特集<2>
アーティストデビューよりもDJデビューのほうが実は早かったUtada Hikaruがレギュラーを務めていた「KUMA POWER HOUR with Utada Hikaru」。2014年3月18日をもって最終回を迎えました。その番組の中で、現在人間活動中である彼女が日々の生活の中で出会った音楽を紹介していました。この特集では番組でレコメンドされたアーティスト、楽曲を、宇多田ヒカルのコメントとともに紹介。是非、ご覧いただき、“今の宇多田ヒカルを感じてください。
<Episode 2 Playlist/2013-06-18>
■MAHALIA JACKSON「AMAZING GRACE」
実はこの曲のこのバージョンを、私、完コピというか、勉強して、友人の息子の洗礼式で歌わせてもらいました。教会で、もう自然のリバーブとエコーがかかってて、すごい気持ちよくて、すばらしい式だったんだけど、そういう意味でも特別な曲になりました。
■SADE「I WILL BE YOUR FRIEND」
親がもともとファンで、私が小さいときに母が一度、「ヒカルの声はすばらしいわ。もう、何かもうシャーデーみたいに」って言ってくれたことがあって、それをすごくはっきり覚えてて、多分すごくうれしかったんだろうと思うんだけど、で、そっから私もファンになって、今に至ってもずっと大ファンっていう感じですね。
■THIS MORTAL COIL「SONG TO THE SIREN」
ボーカルを務めるのがElizabeth Fraserという歌手で、私が世界一好きな歌手なんだけども、彼女の歌声を聴いてると、いつも自然の風景を彷彿とさせる点で、すごいなーといつも思ってます。岩のゴツゴツした感じとか、波打ちぎわの荒々しさとか、地平線とか、苔のやわらかさとか、草の緑、土とか海のにおいとか、MAHALIA JACKSONとはまた違った意味で神、神々しさを感じさせるような声。
■COCCO「遺書。」
カラオケで絶対歌うナンバーです。CoccoさんもElizabeth Fraserのようなタイプの声だと思います。
■P.J.HARVEY「DOWN BY THE WATER」
トータルでいうとソングライターとしてとか、歌手としてとか,アーティストとして生きてる人たちの中で一番憧れるアーティストがP. J. HARVEY。この曲はビデオもすっごく美しいから、ぜひ見てみてください。
■宇多田ヒカル「桜流し」
2011年に出した歌。そのときに周りに、「ちょっと声が変わったね」って言われて、「低い部分がもっと出てる」とか、「ちょっと大人っぽくなった」とか、、あと声だけじゃなくって、「日本語の発音がすごく丁寧だね」とか、そういうことを言われたのがうれしくて、自分の声が前よりちょっと好きになりました。
■庄司紗矢香「レーガー: 前奏曲とフーガ ト短調OP.117-2」
紗矢香ちゃんのバイオリンを聴いてると、すごく彼女の声、歌を聴いてるような感覚を覚えるのね。彼女と私はおない年で、私がブレイクしたのが99年で、彼女もパガニーニ国際バイオリンコンクールで史上最年少、しかも初の日本人として優勝して脚光浴びたのが同じ99年、ホント同じ時期で、彼女のコンサートを、渋谷のBunkamuraへ見に行って、そしたら、お互いファンだ、みたいなことになって、楽屋でちょっと話したり写真撮ったりして、で、しばらく会ってなかったんだけど、2年ぐらい前にパリで再会して、そこから仲よくさせてもらってるんだけど、ホントにすごくすごくステキな女性で、すごく尊敬するミュージシャンです。
■CASSANDRA WILSON「YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS」
紗矢香ちゃんとは逆で、彼女は、声をホントに楽器みたいにすごく器用に使う人だなと思います。
■BJORK「UNISON」
この人の曲をかけないと、女性の声特集は終えられない人がBJORK!
掲載: 2014年03月17日 19:07
更新: 2014年03月17日 19:27