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ピンク・フロイドの歴史的名盤『狂気』が新たなるコラボレーションで蘇る

Tom Stoppard

2013年8月26日。ピンク・フロイドの歴史的名盤『狂気(THE DARK SIDE OF THE MOON)』の発売40周年を記念して、英国BBC RADIO2で一つのラジオドラマが放映された。

ドラマの題名は「DARKSIDE」。そしてこのドラマの脚本を手がけたのは、戯曲『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』の作者であり、映画『太陽の帝国』、『恋におちたシェイクスピア』などの脚本を手がけた、英国の劇作家/映画脚本家、サー・トム・ストッパード。

1970年代にBBC RADIOのためにラジオドラマを制作していたという彼が、BBC RADIO2からピンク・フロイドの歴史的名盤『狂気(THE DARK SIDE OF THE MOON)』の40周年記念としてラジオドラマの制作を依頼されたことから本作が実現。実は、1973年に『狂気』が発売された時、友人からこのアルバムについての戯曲を書くべきだと勧められたそう。

「DARKSIDE」は、ピンク・フロイドの『狂気』が全編にフィーチャーされて心理学を学ぶ一人の女子学生の思想的体験を描いた抽象的、しかし感情を揺さぶられずにはいられない54分のドラマである。本作には、このラジオドラマをフィーチャーしたCDの他、戯曲の翻訳が日本語の他、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、オランダ語、ポルトガル語の7カ国語で収録されたボーナスCDも付属している。

パッケージのアートワークを手がけるのは、ピンク・フロイドのアルバム・アートワークでお馴染みのヒプノシスのデザイナーだったオーブリー“ポー”パウエルと、ストームスタジオ。因みにそのアートワークのインスピレーションとなっているのは、イギリスの有名アニメーション・スタジオ、アードマン・アニメーションズが番組の宣伝用に特別に制作したアニメーション・フィルムという。

「トムの戯曲はとても魅力的で面白いと思ったよ。『狂気』の40周年を祝うのに、これ以上のものは思いつかないね」-デイヴ・ギルモア

「すごく気に入っている。最高傑作とも呼べるアルバムで何かをやるとしたら、トムはとても良い人選だよ」-ニック・メイスン

『狂気』は、ピンク・フロイド初の全米No.1アルバムであり、発売された1973年から1988年まで741週連続アルバム・チャートにエントリーし続けたというギネス級のロングセラー・アルバムでもある。さらに世界で5000万枚以上ものアルバム・セールスを記録した、ピンク・フロイド史上最も商業的な成功を収めたアルバムであり、またロックの歴史に残る名盤の一つでもある。

名盤X劇!歴史的名盤の新たなるコラボレーションが実現した!

掲載: 2013年11月08日 19:55