【ACCENT】カントゥス・ケルンとコンチェルト・パラティーノによるビーバー

ビーバーの晩課とケルルのミサ
カントゥス・ケルンとコンチェルト・パラティーノによる妙技!
当時随一のヴァイオリニストであったボヘミア出身の作曲家ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー。代表作「ロザリオ・ソナタ」などで用いたスコルダトゥーラ(変則調弦)で独自の響きを生み出しました。器楽曲とならんでビーバーの需要なのが宗教作品。壮麗で大規模な曲が多い中、ここに収録されている「聖母マリアの夕べの祈り」は、ビーバー独特の華やかさを保ちつつも、宗教的静謐さ漂う美しい作品です。
カントゥス・ケルンの主宰であるコンラート・ユングヘーネルは、そこから5つの詩篇とマニフィカトを選び、それにケルルの聖歌集(Op.1)を組み合わせ、多彩な表現に満ちた演奏となっています。
ビーバーと同時代の作曲家でドイツ・バロック最盛期に活躍するも、現在はほとんど演奏される機会のないヨハン・カスパール・ケルルのミサ曲を収録。この作品は、トルコによるウィーン包囲戦によってもたらされた飢餓や疫病のための哀歌として作曲されました。ケルルは高度な作曲技法を持っており、バッハ、ヘンデル、パッヘルベルなどにもその影響を与えており、このミサ曲でも、斬新な半音階進行と転調などその非凡な才能を示しています。8声部のカントゥス・ケルンとツィンク(コルネット)とバロック・トロンボーンによるアンサンブル、コンチェルト・パラティーノの神技を堪能することができます。
【曲目】
ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー: 聖母マリアの夕べの祈り
ヨハン・カスパール・ケルル: ウィーン包囲の嘆きを慰めるミサ曲
【演奏】
カントゥス・ケルン コンラート・ユングヘーネル(指) コンチェルト・パラティーノ
【録音】
2012年