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【WERGO】細川俊夫の最新盤は、アルディッティSQによる弦楽四重奏作品集

掲載: 2013年08月14日 18:39

更新: 2013年08月15日 19:20

WERGO

“ヴェルゴ”レーベルよりリリースされる最新盤、3タイトルのご紹介。
世界初録音を含んだアルディッティSQによる細川俊夫作品集。
ヤノフスキ&ベルリン放送響によるヘンツェ:交響曲集。
そして、ハンス・ツェンダー:ロゴス=断片がCD化。

細川俊夫、最新盤
静寂の世界の弦楽四重奏作品集
世界初録音の「書(カリグラフィー)」も収録。
演奏はアルディッティ弦楽四重奏団!

2013年の「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のテーマ作曲家である細川俊夫の注目新譜の登場です。
6つの小品から成る『書』は、世界初録音。「音楽は音を用いたカリグラフィー(書)である。そしてそれは沈黙というキャンヴァスの上に描かれる。」とは細川の言葉ですが、書のジェスチャーのエッセンスを6つの金言的な音絵で表しています。ほかにも、華道の哲学世界(細川の祖父は華道家)の『花の妖精』と『沈黙の花』や、蓮の花が開く様子を描いたという『開花』などを収録。『原像』は、細川俊夫の最初の弦楽四重奏作品で1980 年に書かれたもので、すでに細川の哲学世界に満ちた静寂と哲学的な世界が広がっています。
アルディッティ弦楽四重奏団による演奏は極めて精緻で、細川の世界を巧みに表現しています。

細川俊夫(b.1955):
【曲目】
1)開花 Blossoming(2007/2009 改訂(改訂版世界初録音))
2)花の妖精 Floral fairy(2003)
3)書(カリグラフィー)Kalligraphie(2007/2009 改訂)―弦楽四重奏のための6 つの小品―※ 世界初録音
4)ランドスケープI Landscape I(1992)
5)沈黙の花 Silent Flowers(1998)
6)弦楽四重奏曲「原像」 Urbilder(1980/1984 改訂)
【演奏】
アルディッティ弦楽四重奏団〔アーヴィン・アルディッティ(1Vn)、アショット・サルキシャン(2Vn)、
ラルフ・エーラーズ(Vla)、ルーカス・フェルズ(Vc)〕
【録音】
2012年2月

【演奏会情報】
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.36(監修:細川俊夫)
テーマ作曲家<細川俊夫>
室内楽演奏会 9月3日(火)19:00 サントリーホール小ホール
・原像 Urbilder(1980)
・書(カリグラフィー)よりI II IV VI Kalligraphie I II IV VI (2007/2009)
・開花 Blossoming(2007)
・沈黙の花 Silent Flowers(1998)
・遠い声(2013)日本初演 Distant Voices, Japan Premiere
[演奏:ディオティマ弦楽四重奏団]

ヘンツェ20歳の時の第1交響曲
キューバ縁のシンフォニア第6番
【曲目】
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012)
1)第1交響曲~室内オーケストラのための(1947/1963、1991年改訂)
2)シンフォニア第6番(2つのオーケストラのための)(1969、1994年改訂)
【演奏】
ベルリン放送交響楽団
マレク・ヤノフスキ(指揮)
【録音】
2012年

ヘンツェの交響曲集。第1番は、ヘンツェ20歳の時の作品。後にヘンツェはこの1947年版を「完全に間違っている」とし、1964年にベルリンで演奏された折に改訂を施しています。「リズム、和声、メロディといった細胞的要素はオリジナル版のままで、緩徐楽章にはほとんど手を加えていない。それでも全てが新しく、違っており、そしてずっと良い」と自身述べています。実際には、第1、3楽章は単なる改訂にはとどまっておらず、完全に新しい作品となっております。もともと比較的小編成の作品でしたが、この改訂版ではファゴット、トロンボーン、チューバ、打楽器も削除され、かわりにハープ、ピアノ、チェレスタが用いられています。透明感のある響きが印象的な秀作です。
1969年、ヘンツェは2度にわたってキューバへと旅をします。キューバでは音楽シーンの重要人物と多くの出会いがあり、自身さとうきび畑で作業の手伝いをしたりもしたといいます。初めてキューバ旅行を訪ねるにあたり、ヘンツェは交響曲の依頼を受けました。リズムが印象的なこの作品は、ハバナで11月26日、ヘンツェ自身の指揮によって初演されました。

圧巻!巨匠ツェンダーによる
言葉と音楽とのつながりを模索した大作

【曲目】
ハンス・ツェンダー(b.1936):Logos-Fragmente (Canto IX )(32の声と4つのグループ・オーケストラのための)
フラグメントI- IX(II III IV VII VIII IXは世界初録音)
【演奏】
SWR シュトゥットガルト声楽アンサンブル
バーデン=バーデン&フライブルクSWR 交響楽団
エミリオ・ポマリコ(指揮)
【録音】
2011年12月

ツェンダーといえば精緻な指揮者ですが、作曲活動も旺盛。このLogos Fragmente は規模の大きな言葉を伴う作品。新約聖書(ヨハネの福音書)や、ユダヤの人々の間に伝わるタルムード(ヘブライ語の経典)など、様々なテキストに基づいています。音と言葉の関係を追及しているツェンダーならではの作品。4つのグループにシンメトリーに分けられた器楽奏者、そして32人の声楽家という編成。大規模なオーケストラで、充実の打楽器パート、そして四分音ずれて調律された2台のピアノが含まれています。時にはギターまで加わるという多彩ぶり。やや難解な印象を受ける作風ですが、言葉と音楽が混然一体となって聴き手に迫ってきます。

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