【TAHRA】巨匠ワインガルトナーの二大録音がひとつに!

巨匠ワインガルトナー(ヴァインガルトナーとも)によるベートーヴェンの交響曲第8番とピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィア」の管弦楽編成版をカップリングしたアルバム。
20世紀初頭に異例ともいえる盤歴を残したワインガルトナーの録音は、これまで録音全集や復刻盤が様々にリリースされてきましたが、今回の“TAHRA盤”は数々の歴史的録音の中でも特にワインガルトナーを語るに欠かせない、2つの代表録音をカップリングしたアルバムと申せましょう。
ブックレット内には演奏会の広告やプログラムの表紙といったワインガルトナーにまつわる様々な写真が挿しこまれており、1937年来日公演の際の資料も載せられています。
管弦楽録音の黎明期でもあった20世紀初頭、フルトヴェングラーやトスカニーニといった数多くの巨匠達が活躍していた濃密な一時代において、どの匠達よりも先にベートーヴェンの交響曲の全集録音をやり遂げたのがワインガルトナーだったことは良く知られています。ベートーヴェン作品の演奏について論文で取り上げるほど熱意をもっていたワインガルトナーは数多くの名門オケと録音を残しておりますが、その中でも今回収録されているVPOを率いて1936年に収録した第8番は屈指の演奏と名高い録音。比較的小規模で明朗快活な曲調の第8番は、澱みない洗練された音運びと清澄な音作りを得意とするワインガルトナーの本領発揮といったところで、VPOとの相性の素晴らしさも感じられます。
さらに、1930年にロイヤル・フィルと残した「ハンマークラヴィア」の管弦楽編曲版は、作曲家でもあったワインガルトナーが自ら編曲を施した知る人ぞ知る話題の録音。
終始堅実かつ厳格な音運びで、複雑な対位法で書かれた原曲を管弦楽のハーモニーに落とし込むという難業を成し遂げた注目の演奏です。
モノラル録音ですが、この時代のものとしては、音質はいずれも良好です。
【曲目】
ベートーヴェン:
1)ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィア」(ワインガルトナー編による管弦楽編成版)
2)交響曲第8番
【演奏】
フェリクス・ワインガルトナー(指揮)
1)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
2)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1)1930年3月26-28&31日
2)1936年2月25&26日
※モノラル