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来日記念盤~“東京クヮルテットよ永遠に”

東京クヮルテット

1969年にジュリアード音楽学校において結成され、創設メンバーは桐朋学園大学の卒業生で、斎藤秀雄の門下生で編成された東京クヮルテットは、アメリカのニューヨークを拠点に長年に亘り活動を行ってきた国際的に著名な弦楽四重奏団。
結成後、ドイツ・グラモフォンと契約、その後、RCAとも専属契約を結んで、多くのアルバムをリリース、数々の賞を獲得、一流の弦楽四重奏団としての地位を確立しました。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲やバルトークの弦楽四重奏曲全曲などは、不朽的な名録音として有名。
メンバーの交替を経て、2013年6月をもって、44年間の活動を終えることを発表しました。

【創設メンバー】
第1ヴァイオリン…原田幸一郎
第2ヴァイオリン…名倉淑子
ヴィオラ…磯村和英
チェロ…原田禎夫

【東京クヮルテット最終来日公演】5月15日~21日

来日記念盤~“東京クヮルテットよ永遠に”シリーズ(6タイトル)

『ハイドン:弦楽四重奏曲集作品76「エルデーディ四重奏曲』

東京クヮルテット第2期のメンバーで録音されたハイドンのもっともポピュラーな弦楽四重奏曲集。ふくよかで豊麗なサウンドで奏でられる美しいハイドン。
1978年~79年、ドビュッシー&ラヴェルの弦楽四重奏曲集に続くソニー・クラシカルへの2枚目となった録音で、原田幸一郎在籍時代後期の演奏。日本発売時に付された「さようなら、東京クヮルテット!室内楽に新しい道を示した若き4人の日本人による最後のレコード」というコピーで話題になった(正確にはDGへの80年9月のバルトーク第4番&第5番が最後の録音)。ハイドンは第1期・第2期の東京クヮルテットのトレードマークであり、1971年のDGへのデビュー盤以来、その清新で溌剌としたハイドン解釈は世界的に高く評価されており、その成果が当アルバムに結実している。

1987年に、「75DC-956~8」の3枚組として発売されて以来、久しぶりの再発売で、今回はCD2枚に全曲収録。

『ドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲集』

東京クヮルテット第2期のメンバーによるソニー・クラシカルへの初録音となったドビュッシーとラヴェル。日本初CD化。
1977年、ニューヨークで収録されたドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲集は、第2ヴァイオリンが池田菊衛に変わった第2期のメンバーによる2枚目の録音であり、ソニー・クラシカルへのデビュー盤ともなった記念碑的録音。「現代の最先端を驀進する東京クヮルテットのスリリングで精緻なアンサンブル」と評されたように、若々しく弾むリズム、しなやかで明快な音の動き、4つの弦のバランスの絶妙さ、そしてその上に醸し出される情感豊かな抒情が、作品の魅力を際立たせている。1992~94年に第3期のメンバーによる再録音も名盤として知られるが、この旧録音に聴かれるシャープで清新なリリシズムも圧倒的。

『シューベルト:後期弦楽四重奏曲集~「ロザムンデ」「死と乙女」&第15番』

東京クヮルテット最盛期ともいえる第3期のメンバーによるシューベルト・アルバム。有名な「ロザムンデ」「死と乙女」に加え、公演曲であるシューベルト最後の大作第15番ト長調を収録。
1987年に第3期メンバーの東京クヮルテットがRCAに移籍後、着手したシューベルトの弦楽四重奏曲録音から後期の「ロザムンデ」、「死と乙女」、第15番、第9番の4曲をCD2枚にカップリング。「死と乙女」は82年のVOX盤以来の再録音。1989年にはホーエネムスのシューベルティアーデやシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でシューベルトの弦楽四重奏曲全曲演奏を敢行し、圧倒的な成功を収めた充実ぶりがこの4曲の演奏に刻みこまれている。なお「ロザムンデ」と第9番は、初出時に1988年度レコード・アカデミー賞(しかも「日本人演奏部門」!)を受賞している。
※日本独自のカップリング。

『ドヴォルザーク&ヤナーチェク:弦楽四重奏曲集「アメリカ」「クロイツェル・ソナタ」「ないしょの手紙」』

チェコ音楽独特のイディオムを咀嚼した東京クヮルテットならではのドヴォルザークとヤナーチェク。
第3期メンバーによって1988年に収録されたドヴォルザーク「アメリカ」と1994年に収録されたヤナーチェク2曲というチェコ音楽を代表する弦楽四重奏曲をカップリング。いずれも東京クヮルテットにとって初録音。ドヴォルザークは、ソニー・クラシカルへの3枚目の(そして最後の)録音となったもので、1988年4月のアメリカ・ツアーの成功を受けて録音された名演奏。ヤナーチェクはRCA時代後期の録音。いずれも作品の民族的なイディオムを消化しつつそれをユニバーサルな普遍性へと高めてゆくアプローチが見事で、堅固な構成感と豊かな音色が耳を奪う。
ドヴォルザークは中村紘子と共演したピアノ五重奏曲とのカップリングで1989年に発売されて以来の、またヤナーチェクは1996年にバルトーク6曲と合わせてBVCC-1927~29の3枚組として発売されて以来、久しぶりの再発売。日本盤だけの特別なカップリング。

『バルトーク:弦楽四重奏曲全集』

ベートーヴェンと並び、東京クヮルテットのトレードマークであるバルトークの弦楽四重奏曲全集の再録音。民族的なイディオムを咀嚼しながらも、しなやかで豊麗な東京クヮルテットならではのサウンドによる特別なバルトーク。
1993年~95年に収録されたバルトークの弦楽四重奏曲6曲の演奏は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集と並び、1987年~1995年のRCA時代に東京クヮルテットによって打ち立てられた金字塔といえる。東京クヮルテットにとっても、一世を風靡したDG盤(1975~80年)以来約20年を経ての再録音であり、ウンジャンを第1ヴァイオリンに迎えた第3期のメンバーによる代表的名盤となった。DG盤でのシャープな完璧さに磨きがかかり、さらに美しい豊潤さを獲得したバルト-クは、20世紀後半の室内楽演奏の一つの頂点を極めた演奏解釈と称すべき充実度を誇っている。
1996年にヤナーチェクの2曲と合わせてBVCC-1927~29の3枚組として発売されて以来、久しぶりの再発売で、今回はバルトーク6曲をCD2枚に収録。日本盤だけの特別なカップリング。

『ア・ウェイ・アローン&バーバーのアダージョ~武満、バーバー、ブリテン:弦楽四重奏曲集』

東京クヮルテットならではの豊麗な20世紀音楽演奏。日本未発売のボーナス・トラック付き。
1992年に収録された、20世紀弦楽四重奏曲の名作3作。東京クヮルテットとしてはいずれも唯一の録音である。武満徹の「ア・ウェイ・ア・ローン」は、東京クヮルテット創立10周年を記念して委嘱され、武満の好んだ海をモチーフにした作品。アメリカ音楽のリリシズムを掬い取ったバーバー唯一の弦楽四重奏曲は、有名な「弦楽のためのアダージョ」の原曲。ブリテンの第2番は、1945年の「ピーター・グライムズ」の成功の直後の作品で、憂鬱、皮肉、そして黙想といった作風が時代を反映している。委嘱作だけあって細部まで自家薬籠中のものとした自信に満ちた武満をはじめ、作風の異なるバーバーとブリテンにも、緻密で聴きごたえ十分の解釈を聴かせてくれる。
ボーナス・トラックのバーバーの歌曲「ドーヴァーの渚」、1994年に録音され、1998年にマリリン・ホーンのアメリカ歌曲集の中でリリースされた貴重な日本未発売音源。弦楽四重奏伴奏による歌曲という、バーバー初期の傑作である。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年04月18日 17:35

更新: 2013年04月18日 19:35