フィリップ・サルドの美しい85年作品『ハーレム』CD化!
スペインのカルテット・レーベルから、フランスの名匠フィリップ・サルドの1985年作品『ハーレム』がCD化。
フィリップ・サルドの代表作としては、『テス』があるが、そのヒロインを演じ、のち、国際的スターとなったのが、かのナスターシャ・キンスキー。テス以来、6年ぶりにナスターシャの作品にフィリップ・サルドが音楽をつけたのが、この『ハーレム』である。
70年代~80年代あたりまでのフランス映画界において、映画音楽の名匠の位置を占めていたのが、ジョルジュ・ドルリューとフィリップ・サルド。華やかなミシェル・ルグランやフランシス・レイの世界とは、世界を少し違え、ポップさというより、シブさとジャジーさが前面に出た作風は、フランス映画音楽のひとつのイメージをかたち作ることになった。
現在、フランスの映画音楽コンポーザーで世界的に活躍している、といえば、アレクサンドル・デスプラがいるが、現在のデスプラのサウンドの確立も、その前のドルリューやサルドの音楽あっての現代的な発展・継承であろうと思う。
表情を細やかに変えつつも、落ち着いたアレンジで、美しいメロディを展開するオーケストラ・サウンド。新しい映画音楽ファンにも、お薦めしたい、フレンチ・サントラの重要なエッセンスをふんだんにもった作品群。それが、フィリップ・サルドの諸作であると思う。
関連作には、サルドとドルリューの美しいフレンチ・サントラの現在入手可能盤をピックアップ。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2013年04月04日 18:35