さようなら、東京クヮルテット。最後のリリース
掲載: 2013年02月28日 10:35
更新: 2013年02月28日 10:39

44年(現メンバーでの活動も10年超)の長き活動に幕をおろすことを発表した屈指の名四重奏団、東京クヮルテット。
2013年5月には日本でのファイナル・ツアーも控えているなど、その活動もいよいよ最終段階を迎えている中、注目の最後のディスクが発売されます。2006年の録音ということで、最後の録音というわけではありませんが(最後の録音はブラームスの五重奏曲集ということになります)、プログラムは王道中の王道、「アメリカ」と「わが生涯より」ということで、感慨もひとしおといったところでしょうか。
「アメリカ」では、輝かしく気持ちよく伸びる音色による美しいアンサンブルを堪能。スメタナの音による自叙伝「わが生涯より」は、スメタナが自身の人生の思い出を注ぎ込んだ作品。東京クヮルテットの熟練の面々が、ひとつひとつの要素や風景を情感たっぷりに響かせる様は、この録音当時はまだ解散は決まっていませんでしたが、クヮルテット自身の歴史を振り返っているようにも感じられます。この4人が集まって演奏することはもうないと思うと寂しい限りですが、東京クヮルテットという偉大なグループの歴史に思いを馳せながら、心して味わいたい1枚です。
【曲目】
ドヴォルザーク: 弦楽四重奏曲第12 番 ヘ長調 op.96「アメリカ」
スメタナ: 弦楽四重奏曲第1番 ホ短調「 わが生涯より」
【演奏】
東京クヮルテット
〔マーティン・ビーヴァー(1st Vn)、池田菊衛(2nd Vn)、磯村和英(Vla)、クライヴ・グリーンスミス(Vc)〕
【録音】
2006年2月
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