【myrios classics】ハーゲンSQによる注目の最新盤はベートーヴェン

まさにかくあるべし。
ハーゲン弦楽四重奏団の赫赫たるベートーヴェン
第3番は1798年の作品で同じOp.18の6曲の中で最も最初に書かれました。古典的な形式の中に若々しい情熱が込められたもので、冒頭の憧れに満ちた楽想はまるで春の香りを伝えるかのような馥郁たる美しさを誇ります。
第5番は1800年頃の作品。Op.18の中で第4番目に書かれたこの曲は伸びやかなメロディが横溢するモーツァルトを思わせる柔和な曲。とりわけ第2楽章のメヌエットの簡素で優しい音楽が心をくすぐります。
第16番は1826年の作品で、ベートーヴェン最後の弦楽四重奏となります。12番から15番まで規模が大きい四重奏を書いていたベートーヴェン、ここでは古典的な4楽章の形式に戻し、極めて端正な音楽を書いています。
最終楽章の導入部に「Muss es sein(かくあらねばならぬか)?」第1主題に「Es muss sein(かくあるべし)!」と記されていることでも知られる謎めいた作品です。
このアルバムは、ベートーヴェンをことのほか得意とする彼らの「絶対にこうでなければならない。」と強い決断が感じられる3曲をお楽しみください。
『ベートーヴェン(1770-1827): 弦楽四重奏曲集』
【曲目】
ベートーヴェン:
1-4. 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op.18-3
5-8. 弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.18-5
9-12. 弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 Op.135
【演奏】
ハーゲン弦楽四重奏団
【録音】
2012年10月…ベルリン,ジーメンスヴィラ
2012年11月…DJFカンマームジクザール