R&B界のゴッド・ファーザー、チャーリー・ウィルソンのラヴ・アルバム

2012年の「Essence Music Festival of 2012」や「2012 Soul Train awards」などで圧巻のパフォーマンスを披露し、ニュー・アルバムへの期待が高まっていた“アンクル・チャーリー”ことチャーリー・ウィルソンによる、前作『Just Charlie』から2年振りとなるメジャー4作目のソロ・アルバム。
先行リリースされたシングル“My Love Is All I Have”はチャーリー節炸裂の晴れやかなラヴ・ソング。自身のキャリアの中でも最も早々とビルボード・アーバン・アダルト・コンテンポラリー・チャートでTOP 10入りを果たしている。また、アルバム最後に収録された“Whisper”におけるキース・スウェットとの共演も聴きどころ!
80年代に人気を博した伝説のファンク・バンド、ギャップ・バンドの中心人物であり、アーロン・ホールやR.ケリーなど、後のR&B界に多くのフォロワーを生み出した大御所シンガー、チャーリー・ウィルソン。ギャップ・バンド時代のヒット曲の数々は今でもディスコ・クラシックとして親しまれ、特に“Outstanding”はヒップホップのサンプリング・ソースとしても多く用いられていることでも有名。
常に若きアーティスト達から敬われ続けるレジェンド的存在であるチャーリーは“アンクル・チャーリー”の愛称で親しまれ、過去の作品にはR.ケリー、ジャスティン・ティンバーレイク、スヌープ・ドッグ、ウィル・アイ・アム、T-Pain、ジェイミー・フォックスなど錚々たる若手アーティスト達が参加。若い世代からの信頼も厚く、まさにR&B界のゴッド・ファーザーと呼ぶに相応しいアーティスト。2008年に前立腺がんを患ってからは、この病気に関する啓蒙活動にも力を入れており、音楽性そして人間性の上でもオーディエンスから幅広い共感を得ている。
掲載: 2013年01月11日 12:24