強力新譜!『TESTAMENT』レーベル~最新盤(全4タイトル)

ヒストリカル・レーベルの雄、テスタメントのニュー・リリースが一挙4タイトル、リリース!
カラヤン&BPOのザルツブルク祝祭大劇場での70年8月のステレオ・ライヴ!
名手コッホやライスター、ザイフェルトらによるモーツァルト:協奏交響曲に、R. シュトラウスの「ツァラ」がカップリングされたファン必聴の1枚!
フランス音楽界の重鎮、ピエール・モントゥー&BPOによる初出音源集(2枚組)では、ミシェル・シュヴァルベがソロを務めたサン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番も興味津々。
他にも、伝説のヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィの録音シリーズ完結編。
そして、フランス楽壇の巨匠、アンゲルブレシュトによるドビュッシーの「ペレアス」も歴史的録音の価値あるCD化。
※2013年1月上旬入荷予定
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テスタメントのカラヤン・リリースはこれまでにもその演奏内容、良好な音質、希少性、そして歴史的ストーリーを今に伝えるという意味でも非常に意義深く、多くの賛辞を浴びてきました。ここに登場となる、1970年ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音もまた、多面的な価値を併せ持った聴き逃せない演奏です。
当時の新聞評で「片方は繊細な銀細工のようなモーツァルトの協奏交響曲、もう片方は輝ける金塊のようなR.シュトラウスの交響詩。2作品の音楽的対比がすばらしかった!」と評されたように、2曲のコントラストが際立つ1枚のアルバムとして完成されたディスクと言えます。どちらの作品もベルリン・フィルによる演奏回数は多く、特に《ツァラトゥストラ》はカラヤンによる録音も多くのこされていますが、モーツァルトとの対比のため、録音より40年以上経た今聴いても極めて’現代的’と感じさせる演奏です。これをExpress Wien紙は「百人を超えるオーケストラで室内楽に近いアプローチを試み、これに成功した点」こそが要因であると分析しています。モーツァルトに関しても、カラヤンにはEMI録音がありますが、ソリストの比較においてもこのライヴ録音の秀逸さがおわかり頂けると思います。このライヴでは、オケの人員を減らした「対向配置」がとられ、木管ソリストは橋梁型でセンターに並ぶフォーメーションがとられており、フランス的な粋ではなく、開放的で装飾的ではあるものの徹底した完成度の追求がなされた演奏といえます。実際、ソリストもオーケストラも「完璧」という言葉がふさわしく、カラヤンの哲学と解釈がどの演奏者にも徹底している様子が聴いてとれます。
実にカラヤンは、この1970年のザルツブルク音楽祭でも超人的な量の仕事をこなしています。ウィーン・フィルと2つのオペラ、ヴェルディの《オテロ》を5公演、モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》を3公演、ヴェルディの《レクイエム》、そしてこの盤を含むベルリン・フィルとの管弦楽作品のコンサートが2回という超過密スケジュールの中で、対局にある作品をどちらもここまでの完成度で披露した点には驚愕を禁じ得ません。カラヤンの偉大さをあらためて認識させられる一枚です。
【曲目】
1. モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 K297b
2. R. シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》 Op.30
【演奏】
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル
(1) ローター・コッホ(Ob)、カール・ライスター(Cl)、ゲルト・ザイフェルト(Hrn)、ギュンター・ピースク(Fg)
【録音】
1970年8月12日(ステレオ)
ザルツブルグ、祝祭大劇場
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フランス音楽界の重鎮、ピエール・モントゥーの初出音源というだけで、クラシック・ファンを歓喜させずにはおきませんが、このCDはなんとベルリン・フィルとの共演という計り知れない価値を持っています。なぜならば、この偉大なるフランス人指揮者モントゥーがベルリン・フィルを指揮したのはたったの2度しかないからなのです。1回目は、1933年、モントゥー58歳にしてのベルリン・フィル・デビューの際、そして2回目がこの盤に収録された1960年10月のベルリンでのコンサートです。しかもプログラムに、その昔指揮法を教えたことがあるという不思議な縁で結ばれたシュヴァルベとのサン=サーンスと、パリでの初演を務めた《ペトルーシュカ》が含まれているとなると、モントゥー・ファンならずとも、魅了されずにはいられないリリースです。
このライヴが行われた時、モントゥーはすでに85歳という高齢ではありましたが、歴史的英雄の登場にベルリン市民は熱狂したといいます。リハーサル中シュヴァルベに「完全であること」を求め激論をかわすなど、音楽への情熱も一切失われていなかったようです。もちろん、その最大の証拠がこの録音です。溌剌として生気に満ちた演奏は、年齢など一切関係なく、最高峰のアーティストだけが持つ輝きが満ち溢れています。コンサート評でも絶賛され、ベルリン市民がいかにモントゥーを歓迎したかを今に伝えます。そして歓迎したのは市民だけではなく、当時のシェフであったカラヤンもまたそのひとりであったと推測されます。なぜなら、ベルリン・フィルの演奏が当時のものの中でも群を抜いて素晴らしく、マエストロ・モントゥーを迎えるために、この世界一のオーケストラがいかに多くのトレーニングをこなしたかがわかるからです。それこそが、カラヤンがモントゥーにはらった最高の敬意だったのかも知れません。言葉を変えれば、モントゥーとカラヤンという2大巨匠がベルリン・フィルというオーケストラを通して共演を果たした奇跡の瞬間ということもできます。
このディスクの登場を喜ぶと同時に、モントゥーとベルリン・フィルの3度目の共演が叶わなかったことが惜しくも感じられる名演です。
【曲目】
<CD1>
1. ベートーヴェン:序曲《レオノーレ》第3番 Op.72a
2. R.シュトラウス:交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》 Op.28
<CD2>
1. サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61
2. ストラヴィンスキー:バレエ音楽《ペトルーシュカ》(1911年版)
【演奏】
ピエール・モントゥー(指揮)
ベルリン・フィル
ミシェル・シュヴァルベ(Vn)
【録音】
1960年10月6-7日(モノラル)
ベルリン、ホッホシューレ
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伝説のヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィがEMIに残した全録音をテスタメントは丁寧に再リリースしてきました。本ディスクはこのシリーズの完結盤です。同時に、偉大なるドイツ人音楽家、ヴォルフガング・サヴァリッシュの最初期のレコーディングとしても歴史的に意義深いリリースです。サヴァリッシュは交響曲の深遠な解釈はもとより、ピアニストとしても指揮者としても伴奏のスペシャリストとして知られています。このふたりによるモーツァルトとメンデルスゾーンは世界的にはリリースされておらず(日本ではCD化されたことがあります。)、今回が全世界としては初めてのリリースとなります。録音されたにも関わらず、いままでリリースされてこなかった理由には、スタジオ内でふたりがテンポについて衝突したからだとのうわさもありますが、実のところ謎のままです。
チャーミングで豊かな音楽的才能を持ったマルツィは、歴史的ヴァイオリニストの中でも常に最高の人気を誇り、新しいリリースが熱望されています。しかしながら、戦争といった歴史や祖国ハンガリーとの政治的理由で彼女の人生は波乱に満ちており、こうした理由もあいまってこれほどのヴァイオリストながらオフィシャルな録音は驚くほど少なく、彼女の生涯自体が54年と非常に短いものでした。人生が苦難に満ちていた分、ヴァイオリニストとしては才能、美貌、知性、情熱、そして温かみのある美音とすべてを兼ね備えており、これが没後30年以上が経過しても世界中の音楽ファンから愛され続ける要因ともいえます。幸いながら、ライヴ録音は数多く残っており、これらのリリースがファンの一番の関心事であり続けています。
うわさでは、若いふたりのアーティストがテンポについて口論し、今までリリースされてこなかったともいわれるモーツァルトとメンデルスゾーンですが、録音からはそうした意見の相違を感じることはありません。ともに30歳になったばかりのふたり(特にサヴァリッシュにとって、この録音はメジャー・レーベルへの初録音でありました。)ではありますが、演奏には熟練すら聴き取ることができ、マルツィの今日での評価のみならず、この後すぐに輝かしい録音キャリアを積み重ねていくサヴァリッシュの未来も十二分に予感させる内容です。逆に、年の離れたクレツキをマルツィは父親のように敬愛しており、ベートーヴェンではゆるぎない信頼感が織りなす堂々とした愛情に満ちた表現を聴くことができます。
※同時発売予定のアナログ盤は、この特集ページ内の「関連商品」でご紹介中です。
【曲目】
1. モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K216
2. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
3. ベートーヴェン:ロマンス第1番 ト長調 Op.40
4. ベートーヴェン:ロマンス第2番 ヘ長調 Op.50
【演奏】
ヨハンナ・マルツィ(Vn)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)(1-2)
パウル・クレツキ(指揮)(3-4)
フィルハーモニア管弦楽団
【録音】
1954年6月9-10日(1-2)、1955年12月22-23日(3-4)
(モノラル)
ロンドン、キングズウェイ・ホール
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フランス楽壇の巨匠、デジレ=エミール・アンゲルブレシュトとドビュッシーの傑作《ペレアスとメリザンド》には長く深い親密なる関係性があります。音楽一家に育ったアンゲルブレシュトですが、実は最初のうちは、それほど音楽に情熱を持っていませんでした。彼の輝かしいキャリアのスタートとなったのは、パリ・オペラ座での《ペレアスとメリザンド》(指揮メサジェ)の初演を聴いたその瞬間だったのです。この作品に深い衝撃と感銘を受けたアンゲルブレシュトは、以後、常にフランス楽壇を牽引する功労者となり、同作品も多く実演・録音しました。もちろんドビュッシーとも親交がありこの作品の演奏に多くの直伝のアドバイスをもらっています。しかしながら、《ペレアス》の世界初録音はデゾミエールにより成されており、これはリスナーにとっても少々不可解な事実です。本人も、フランス国立管弦楽団の首席指揮者という最高峰の地位を得ても、自身が世界初録音に関われなかったことを気に病んでいたとの記録が残っています。
そしてまた、アンゲルブレシュトと《ペレアス》という最高にフランス的な組み合わせでの録音が最初に実現したのが、イギリスのBBCであった点も大変興味深いところです。さらに、BBCの依頼であったにも関わらず、幾多の理由でオーケストラがフィルハーモニア管弦楽団に変更となり、元をただすと、指揮者自体がアンセルメで予定されており何かの理由でアンゲルブレシュトに変更となったといういきさつがあります。さらに歌手陣にもいくつかの変更がありました。何か見えない大きな力が、この奇跡的な録音を後押ししたのでしょうか?こうして、運命的な演奏はなされ、そしてまたここに初出音源としてリリースとなります。
運命的な録音は演奏自体が最高水準であり、歌唱におけるフランス語のアクセントや子音の扱いまでこだわりが見られます。メアリー・ガーデンを彷彿とさせる正確でモーツァルト的なせりふ回しができるダンコ、典型的な'マルタン・バリトン'にしてアンゲルブレシュをして’透明な子音’といわしめた色彩感のある子音を発するモラーヌ。そして、イギリス最高のオーケストラであるフィルハーモニア管のフランス音楽への深い理解、ドビュッシー独特のリズムや《ペレアス》の神髄である明暗の移り変わりの表現には驚きを禁じられません。
先に発売となったイギリス及びフランスではすでに大絶賛を浴び、早くも、これからの同曲のスタンダードとしての地位を築いています。
【曲目】
ドビュッシー:《ペレアスとメリザンド》
【演奏】
デジル=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
カミーユ・モラーヌ(Br;ペレアス)
スザンヌ・ダンコ(S;メリザンド)
アンリ=ベルトラン・エチェベリー(Br;ゴロー)
オーダ・スロボドスカヤ(S;ジェルヴェエーヴ)
アンドレ・ヴェシエール(B;アルケル)
マージョリー・ウェストベリー(S;イニョルド)
BBC合唱団
【録音】
1951年6月1日(モノラル)
掲載: 2012年12月25日 13:04
更新: 2012年12月25日 14:30