噂の大型新人バンド、ドレスコーズのファースト・アルバム

先行シングル「Trash」も収録するこの作品は、まだ誰も見たことも、聴いたこともないような次元に到達した前人未到のロックアルバムの完成である。ドラムはブレーキの壊れたダンプカーの如く爆発力のあるプレイを繰り広げ、唸りを上げるベースと相まってこれ以上無いタイトかつソリッドなグルーブを生み出し、エレクトリックギターは日本刀のような恐るべき切れ味と変幻自在のプレイを奏でる。ギターという楽器を超えた新しい楽器といった風情であります。そのサウンドの上を志磨遼平の独特のボーカルとメロディが駆け巡る。キャッチーなロックチューンも一筋縄でいかない危険な輝きを放ち、ドレスコーズにしかできない前衛的な楽曲も随所に散りばめられている言わばロックが本来持っていた理想的なアルバム。疾走感500%の痛快ロックチューン「Lolita」から始まり、壮大かつ鋼の如きアンサンブルを奏でる「1954」まで全12曲、ロックバンドに向かい風が吹くこの時代を鼻で笑うかの如く威風堂々の強靭かつ屈強な作品として、今後語り継がれていくであろう。ドレスコーズが歴史を塗り替えていく記念すべき第一歩。
■ドレスコーズ メンバー
志磨遼平(Vo)/丸山康太(G)/菅大智(Dr)/山中治雄(B)
掲載: 2012年11月30日 11:45
更新: 2012年11月30日 11:46