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ザ・シンプル・カーニヴァル、メロウで感動的なポップ・アルバムが完成

The Simple Carnival

 

アメリカ、ピッツバーグ在住の男性SSW、ジェフ・ボラーによる一人ユニット、ザ・シンプル・カーニヴァルが2008年に秘かに宅録で吹き込んでいた名作『ガールズ、エイリアンズ、フード』が極上です。全ての楽器とヴォーカルをこなすと言うマルチ・プレーヤーぶりにも注目ですが、その雰囲気抜群の歌声のステキさ、鳴っている音のセンスの良さなど、特筆点が多過ぎるので困ります。が、何と言ってもスゴいのは、極上の60年代の上質のポップスをベースにしたソングライティングのセンスでしょう。しっかりしたビートとメロウな鍵盤を軸に生み出される音の粒達の心地良さも尋常ではありません。

たった一人で描ききった美しい多重コーラスも秀逸な「01.Really Really Weird」からセンスの良さに溢れていますが、転がるヴァイヴ、ラララコーラスも愛らしいサニーポップ「02.Keeping It Quiet」、ハンドクラップを交えたアコポップ「03.Caitlin’s On the Beach」を筆頭に、エレピがトロける小粋なボサノヴァの「08.Over Coffee and Tea」、爽やかなネオアコ風味の「10.You Jump First」など、全編どこを聴いても素敵なポップナンバーたちばかり。そして極めつけは、何と言っても「09.Misery」で決まりでしょう。イントロの震えるエレピの音色、優しく切なく響き続けるメロディ、語りかけるような歌声と、全てが最高な、名曲中の名曲です。全20曲、どこを聴いても素敵過ぎる1枚です。

さらに、興味深いのがその愛らしいジャケットのアートワーク。恐らくコレだけでも相当目を惹くことでしょう。今回の国内盤化に際しては、雰囲気抜群のA式仕様の紙ジャケットを採用、アーティスト本人によるリマスター、そしてアルバムの雰囲気を崩さぬように選ばれたボーナス曲たち(ニルソンの好カヴァーに、何と、ザ・ドゥービー・ブラザーズのカヴァーまで収録)が彩りを添えています。ちなみに、「20. Misery (Piano Version)」は、日本のファンの為に、わざわざ新録してくれた素敵な仕上がりです。流行り廃りとは全く無縁な、エヴァーグリーンな名作をお届けします!

 

 

掲載: 2012年08月17日 15:02