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ポール・ウェラー2年ぶり新作『SONIK KICKS』

Paul Weller

これまでのアルバム同様、英南東部サリー州リプリーにあるウェラー所有のブラック・バーン・スタジオでレコーディングした『Sonik Kicks』。共同プロデューサーのサイモン・ダインや、信頼をおいているエンジニアのチャールズ・リーに加え、ノエル・ギャラガーや、グレアム・コクソン、アジズ・イブラヒムといった友人ミュージシャン達、そして長年にわたりポールを支えてきたスティーヴ・クラドックを含む、ツアー・バンドの面々の協力を仰ぎ、ポールは本作を完成させた。曲によっては、彼らが普段弾いているのとは異なる楽器を演奏してもらってもいる。そしてウェラー自身もまた、ほとんどありとあらゆる楽器を担当。妻のハンナが「Study In Blue」でポールとデュエットしている他、娘のリアと末の息子のマックが、最後の曲「Be Happy Children」に参加している。

「このアルバムには別のヴァージョンもあったんだけど、再生して聴き返してみたら、ちょっとばかり濃すぎてね。それで2曲ほど外し、新しいのを2曲入れてみた。そしてスタン・カイバートを呼んで、重ねたサウンドを少し剥ぎ取ってみたんだ。今の感じに、自分でもすごく満足しているよ。激しさがあると同時に、一息つける所もある。抽象的な部分も所々にあるけど、すごくポップな良いメロディもある。『ウェイク・アップ・ザ・ネイション』よりも良い出来だと思ってるよ、特に歌詞に関してはね」(ポール・ウェラー)

上記の曲以外にも、ノイ!風のサウンドに挑戦したオープニング・ナンバー「Green」、ゴシック的な雰囲気とクラウトロックのリズムを取り入れた「Around The Lake」、スティーヴ・クラドックとのジャムセッションから生まれた、ポール曰くジョン・コルトレーン風に聴こえるという「Drifters」など、今までにないサウンドが堪能させてくれ、新たなことに挑戦するポールの“今”が封じ込められた作品となっている。

 

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掲載: 2012年03月29日 11:17