メンバーをシャッフル、よりフレッシュになったインコグニートの最新作
モダン・ソウル・クラシック「Ain't It Time」の絶品カヴァーも収録

前作『トランスアトランティック・R.P.M.』は、日本ではAORクラシックとしてあまりに有名なボズ・スキャッグス「ロウダウン」を取り上げ、なおかつチャカ・カーン、リオン・ウェア、アル・マッケイといったレジェンド級アーティスト起用といった話題も手伝い、異例のロングセラーを記録。
年3回もの来日公演、しかも2011年春は震災直後で来日アーティストの公演キャンセル相次ぐ中、久々の全国ツアーを盛況で終えたばかりか、日本に入ってくるやいなや、チャリティ・プロジェクト= Love For Japan“Love Will Find A Way”制作、公演中の夜を徹してレコーディング、日本への想いを行動で表してくれた!
約2年振りとなるニュー・アルバムは、日本から帰国後の2011年秋からレコーディング開始、と同時にメンバーをシャッフル!晩夏公演に参加済み、ドイツ出身で自身のアルバムを発表しているモー・ブランディスが(シャーデー・ツアー・メンバーとなった)トニー・モムレルからの交代。他にもロレイン・ケイトに替わって英ジャズ・ソウル界の実力者でいて美貌ヴォーカルのナタリー・ウィリアムズ、ドラムは現・レベル42のメンバーでもあるピート・レイ・ビギンに替わってフランチェスコ・メンドリアが、そして新パートとなるパーカッションにはジョアン・カエターノが新加入、ただでさえ高い演奏力に一層完璧なグルーヴを、それでいて凡百のゲストを迎える以上の変化をこの『サリアル』にもたらすこととなった!
“ヴォイス・オブ・インコグニート”ことメイザ・リークは今作でも2曲に参加。目玉となる十八番のカヴァーは、ケニー・ドープも『Disco Juice』で紹介したクイーン・ヤーナのモダン・ソウル・クラシック・カヴァー「Ain't It Time」!もちろん、これぞインコグニート節炸裂のグルーヴィ・チューンも完備!新しい要素を貪欲にチェックし、取り入れ、アルバム1枚通して飽きさせない、気配り屋さんのブルーイならではの大充実内容。
![]()
掲載: 2012年03月01日 15:41
更新: 2012年03月01日 15:47