「エレクトロニカ版ビョーク」こと才媛レイラによるWARPからの最新作

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェームス、ビュークなど、数々のアーティストがその才能を認める<Warp Records>きっての才女、レイラ3年振りとなる最新アルバムをリリース。
レイラが今作のコラボレーターに抜擢したのはDJヘル主宰の<Gigolo Records>からのリリースで知られるマウント・シムズ。以前から彼の音楽を称賛していたレイラはすぐに意気投合し、この作品の重要な制作パートナーとしてシムズを指名した。シムズはレイラのもとを数回訪れ、その後アカペラ音源をインターネットで送り制作作業を開始するが、2人のコンビネーションは素晴らしく、アルバムは驚く程の短期間で完成に至る。
本作は前作に比べ劇的ともいえる変貌を遂げており、ビートとノイズが交錯するアヴァンギャルドな新次元サウンドになっている。「activate i」ではクラークを彷彿させる攻撃的ビート披露し、さらにシムズをヴォーカル起用したエレポップ・トラックやオウテカばりのノイズ・トラックも収録しており、きっとレイラファンは驚くであろう。そしてアルバムのジャケットには、コンピュータがクラッシュし、内部の構造を映し出した非常に珍しい画像を使用(これは、人間を見たときに臓器や骨格が見えてしまうかのような、強烈なほどの真実を映し出す様を示唆している)これまでの彼女のイメージを覆す新たなレイラの代表するアルバムと言えるであろう。お見逃しなく!
掲載: 2012年01月30日 19:30